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イデアの目

「アイデア特別編集・電気グルーヴ、石野卓球とその周辺。」

いやもうすごい本でした。
発売前の「僕たちも楽しみにしてます」なんていう電気のコメントから、第三者が解説してるだけかと思ったら、すべての作品に卓球と瀧からインタビュー形式でコメントを取っている気合の入り様。超ロングインタビュー本と言ってもいいでしょう。
元メンバーのまりんからもコメントを取っているのには驚きましたね!しかも脱退後の作品にまで!
当然、デザイナーからもコメントを取っています。CDはパッケージも含めてひとつの作品とはよく言うものの、リリースに伴うインタビューは音楽の話が中心でパッケージについての話なんてわずかなもので、それもデザイナー本人の口から語られることなんてまずないですからね。本当に貴重なコメントです。作品ごとのコメントだけでなく、どう電気と関わってきたか、という話も。電気は単発依頼ではなく、ひとりのデザイナーと長く関わるようで、どのデザイナーからも電気への深い思い入れが伝わってきました。
アートワークに限らず、アートワークをとっかかりとして20年を振り返るといった感じでその時々の色々なエピソードが出てくるので、アートワークにあまり興味無くても電気ファンなら絶対に読むべし。
アートワークに関しては「なにこれ?」と思っていたことが全部解決する勢い。電気グルーヴのロゴの誕生のひみつとか、このロゴの出来が良すぎて正式表記を「電気GROOVE」から「電気グルーヴ」にしたとか、へーへーへーの連続。
話はパッケージの他、アーティスト写真や書籍やPVにまで及んでいますが、PVはやや薄いですね。POLYNASIAとかすごく興味あるんだけどな~。「お任せ」じゃあしょうがないか。
20年もやっていると「当時はそれが常識だった」という話も出てきて勉強になります。「デビュー作ならジャケットにはメンバーの顔をバーンと出して顔を売らないと!」とか。これが顔出し論争につながり、電気は大変な苦労をしたようです。
デビュー当時の瀧のソバージュヘアを「当時の所属レーベルが積極的に取り組んでいた新しくて面白い企画のひとつだったんですか?」と尋ねたインタビュアーの天然毒吐きには大笑いしてしまいました。
瀧ネタでもうひとつ、路地で瀧が卓球に銃を突きつけてるアーティスト写真について「人に銃を突きつけるのがすごく嫌だった」とうコメントに瀧の素の人の好さを感じましたね。
アートワーク以外のエピソードでへーというよりエッと思ったのが、、岡村靖幸と石野卓球にはあまりいい思い出がないという話。「The Album」は今でも聴く大好きな作品なので、ちょっと知りたくなかったですね。でも言われてみれば…なんですよね。今思えばプロモーションが双方のマネージャーのインタビューって相当おかしな話だし。でも天久の薔薇風味なイラストは良かったな。卓球が岡村ちゃんに「振り回された」形になってしまったことが、一時期蜜月関係だった二人が疎遠になった一因だったのかなあ?
それからDJミックスCDが時代とともに消えたというのにはビックリしました!自分の浦島太郎っぷりを実感。インターネットが普及した今となっては意味がなくなったという理由も納得です。
他にも書ききれないくらいエピソードてんこ盛り。本当に充実した一冊。電気のファンで良かったと心底思いました。
本の構成が過去にさかのぼる形式なので、忘れた頃に後ろから読み直したらまた違った見方ができそう。
未分類 | CM(0) | TB(-) 2013.04.09(Tue) 23:10

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