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町田フギン・ムニン

というわけで(こういうわけで)貴志祐介「悪の教典」を読みました。
もう続きが気になって一気読み!すんごく面白かったです。
すんごく面白かったけど、すごいガキっぽいというか…いかにも中高生が喜びそうな内容なので、大人の方にはオススメできません。くっだらないと思う人も少なくないかと。
もひとつ、すんごく面白かったけど、貴志祐介ファンが口を揃えて言う「貴志祐介にしてはちょっとなあ」「貴志祐介はこんなもんじゃない」というのにも同意いたします。これを面白いと思った人は「クリムゾンの迷宮」(サバゲー)を、くっだらないと思った人は「黒い家」(保険金殺人)を読んでほしいです。そして次は「天使の囀り」でキミも吐こう!

以下、ネタバレ感想は続きからどうぞ。


















映画の予告で見たバトルロワイアルな展開になるのは下巻からです。上巻はもーのーすーごーくーなーがーいー前振り。というか伏線を張り巡らせる作業。カンニング計画のくだりが興味持てなくて読むのめんどかったんだけ、下巻になってからここで使いたかったのね!って、そんなのがそこらじゅうに。とはいえ伏線なのでやっぱり上巻を読んでいる間はここから一体どうやってああなるんだ?むしろまさかそんなことするの?と思いながら読んでました。そうなることを知らずに読んだらきっともっとビックリしたでしょうが、そうなるとわかってから読んだからこその感想ですな。

容姿端麗文武両道社交性抜群で悪人という中学生が考えたような主人公の蓮実、自分勝手極まりないのは最初からだけど、前半はセクハラ教師やらモンスターペアレントやらのクズ人間を追い込んだりもしてるからダークヒーローっぽさもちょっとはあったかもしれないけれど、読み終わる頃には蓮実コワイ蓮実キモイ蓮実死ねってなってるんだから不思議なもんで。
美彌は蓮実にゾッコンで合意の上での行為なのにさらっと「犯す」と表現しているのが怖すぎる。
スレた生徒や妖艶な女教師と遊んでるのに本命は蓮実には心を許していない清楚で真面目な校内カウンセラーで彼女には容易に手を出さないってのも怖すぎるっていうか気持ち悪い。
作中では超人気教師として描かれていたけど、蓮実みたいなの嫌いな人って一定数いると思うんだけどなあ。なんか食えないぞコイツってのじゃなくて、ホントに生理的に無理っていうの。生理的にじゃなくても自ら親衛隊を囲うとか行動も相当キモいけど。
前言撤回、やっぱり蓮実は徹頭徹尾キモイ!

この作品には二人のヒロインがいて、そのうちのひとり美彌が超苦手なタイプ。ヤンキーでブリッコってマジで誰得よ…。蓮実との関係吹聴してんのもはあ?って感じ。もうずーっとこいついつ●ぬんだろーどうやって●ぬんだろーって思ってました。
かわいそうなコなんだろうなというのはわかるんだけど、美彌を殺そうとしたときに蓮実の体がためらったのもなんだかなーだし、実は助かってたのもなんだそれって感じ。
もうひとりのヒロイン怜花は良かったですね。蓮実の正体に文字通り感付いていたのもポイント高し。結局怜花は圭太と雄一郎のどっちが好きだったのかなあ?ていうかあんな薬中で女教師に下の世話してもらってるの圭太なんかのどこがいいんだ?まっ、生き残った雄一郎とお幸せに!
しかし教師に弄ばれてる美彌とドリカムな関係で青春してる怜花、この対比はエグイ。美彌はあれで幸せだから別にいいのか。ああそれもまたイラつく。

舞台が高校ということで、当然高校生の描写もあるわけで、きょーび高校生がドリームシアターのコピーバンドをしていてしかもバカテク揃いで「このバンドで音楽業界に殴り込みをかけるぞ!」っていう夢を持っているのにはゴハン噴いちゃった。カラオケでも古い歌ばっか歌ってるし、作者は50代ということを再認識せざるをえませんでした。それ以外は別に。なんですが。たまたまメタルネタだったので。

救助袋のくだりで怜花と雄一郎が生き残るのはバレバレだったので、なにかどんでん返しがあるとは思ってたけど…AEDの録音機能ですか。うーん。なんでもしってるハスミンがこんなこと知らなかった(忘れてた?)とはちょっと無理があるような…。

蓮実にはできるだけ苦しんで死んでほしいですが、コイツなら本当に死刑回避しちゃうんじゃないかと思わされてしまいますね。ゲンナリ。

読者を和ませてくれたマスコット的存在の猫山先生が食中毒が幸いして惨劇に関わらずに済んだのでハッピーエンドということで。
読書 | CM(0) | TB(-) 2012.11.28(Wed) 21:47

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