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小さな差別は誰にもである

映画「最高の花婿 アンコール」見てきました。予告見て面白そうだったので前作も予習して。

フランス在住フランス人の四姉妹全員がそれぞれ移民のアラブ人・ユダヤ人・中国人・アフリカ人と結婚した一家の話。
悪気があろうとなかろうと差別発言が軽口感覚で飛び交うので決して気持ちのよい作品ではない。父親が悪者っぽく描かれているけど、結局夫同士でも差別しあってるというね。散々ディスってからの「冗談だよ」の連続にこんなの見てらんないとなりそうなものだけど、人種や宗教に関する差別が身近にないので「大変だなあ」と完全に他人事で楽しく見れてしまった。
割礼ひとつとっても「生まれてすぐ」と「6歳になってから」でひと悶着が起きたり、「イエスは神様の息子じゃなくて預言者のひとりだろ」というツッコミもお寺や神社にお参りするような私からは絶対に出てこない。
「アンコール」では更に「アフリカ人夫の妹の恋人が女性」という性的マイノリティの登場により「ある面での被差別者が別の面では差別者になり得る」ということを突きつけられた気がした。パートナーですら相手がアフリカ人であることや女性であることを両親に伝えられなかったわけだし。
身近でも年長者の悪意のない差別発言にギョッとすることがあるけれど、「世の中の価値観はどんどん変わっているのに追いついていけない」という台詞に年長者なりの苦悩があるんだなと思わされた。
被差別者にだって悩みはあって、カフェや武器屋で見せた中国人の過剰反応は同じアジア人として苦笑い。円滑な関係を築く努力もゴマすりとか言われちゃうのねー。
このテの話だと父親が悪者だったら母親は理解のある善人として描かれがちだけど(アフリカ人夫の両親はそんな感じ)、この家族はというと母親もクセ者で、父親の娘婿に対する愚痴に同調するし、移住阻止には誰よりも躍起。阻止と言っても娘婿たちはどうでもよくて娘たちととくに孫への執着に思えるあたり、父親より厄介かも。
で、阻止計画はうまくいっちゃったし、アリカ人夫の妹も無事に結婚できてハッピーエンドな感じだけど誰かが劇的に変わったとかそういうことはなにもない。でも父親は激しく言い争う娘婿たちの様子に「これだよ!」と喜び、ぶつかり合って意見を交わすことの大切さを説いたわけで、そもそも考えを押し付けようという気はなく、着地点は「歩み寄り」ではなく「認め合い」なのかなーと。それでいいんじゃないと思わされる家族。そもそもこれだけ多様だと足並み揃えるのなんて無理!
軽いタッチのわりにいろいろ考えさせられてあとひく作品にでした。
しっかし四姉妹の美しいこと!これだけ違うタイプの美女が揃うと圧倒される。子供たちもかわいいんだ~。こりゃおばあちゃんも移住阻止するわ。

ちなみに…シリーズ通して一番共感できたのが神父「ゲーム・オブ・スローンズにハマって寝不足。はやく仕事終わらせて続きが見たい」私が今まさにそうです!
映画 | CM(0) | TB(-) 2020.05.27(Wed) 00:40

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