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山水景石

映画「パラサイト 半地下の家族」観てきました。
後から知ったんだけど韓国では「ネタバレ禁止令」が出てたそうで、ソン・ガンホが出てることすら知らない状態で見れた私はラッキーでした。
カンヌ国際映画祭最高賞受賞というのは私にとってむしろ楽しめるかしらという不安要素でもあるんだけど、きっちりエンタテイメントしてて1秒たりとも飽きなかった。あらすじだけなぞるとまるでドタバタコメディだけど、ハラハラしっぱなし。ところどころで暗い気持ちになるし、見終わった後も引きずる。
「臭い」のくだりは本当にキツかった。臭いは誰にでもあるし、たまたま隣り合った他人の臭いにウッとなることもあるけど、とくに他人ともなればいちいちそれを表明せずにやり過ごすもの。パク父だって本人に面と向かって言ってるわけではなく、キム父がたまたま聞いてしまっただけだし。あの会話を聞かなければパク母が車窓を開けた理由に気付くこともなく、キム父がパク父を刺すこともなかったのかなと。
元家政婦の夫の存在も強烈。元家政婦はちゃんとした給料の発生する仕事をしてたんだからアパートくらい借りられると思うんだよね。夫への食事の分は自分で出してたというし。それなのになんで地下で夫を飼うことにしたのか?夫はそれに甘んじたのか?それほど闇金業者の取り立てが恐ろしいと言われたらそうなのねとしか言えないけれど…。社会との接点のない人生なんて想像するだけでゾッとする。
元家政婦夫婦のやっていたことだって罪になるだろうけれど、少なくとも他人は傷付けていない。一方でキム一家はタクシー運転手と家政婦を罠にはめて失業させた。キム一家は元家政婦夫婦とは比べ物にならないくらい悪いのに元家政婦夫婦とのバトルではキム一家を応援してしまったし、脱出できたときもホッとしてしまった。事故とはいえ元家政婦は殺されたも同然で陥れたこともひっくるめて「キム家は相応の報いを受けるべき」と思ったし、実際に相応の報いを受けたのに全然スッキリしない。
パク父がキム父に殺されるいわれはないということも頭ではわかってるんだけど、前述したとおりキム父の殺意も理解できてしまうし、キム父の激しい後悔にキム父をかわいそうと思ってしまう自分が嫌。
こんなふうにキム一家に肩入れして見てしまうのは、豪邸住まいのパク家も地下室住まいの元家政婦夫婦も到底想像に及ばず、唯一想像できるという意味で身近に感じるのがキム家だからなんだろうな。まあーいくら身近にったってあそこまではなー。…などど下を見て「まだマシ」と思ってしまうのも嫌。
オチが「一生懸命お金を稼いであの家を買いました」ではなく「買います」で終らせてるからいくらでもその後を想像できる。お金を稼ぐ手段ひとつとってもまともに働いてなのか詐欺の才能を発揮してなのかとか。
やっぱり韓国映画面白いー。ボン・ジュノ監督作品が面白いというより韓国映画が面白いと思ってしまう。韓国映画に興味のなかった人が魅力を知るきっかけになったんじゃないかしら。
映画 | CM(0) | TB(-) 2020.02.03(Mon) 23:25

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