« 2017 . 09 »    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

若者は目で恋をする

そういえば「ロミオとジュリエット」ってどんな話か全然知らないなと思いまして。
・バルコニーでジュリエットが「おおロミオ、あなたはなぜロミオなの」と言ってるのをロミオが見上げてる。
・Aを追ってBも死ぬんだけどAが生き返ってBが死んだのを見て結局AもBの後を追って死ぬ。AとBどっちがロミオでジュリエットかは知らない。
この程度の知識しかなく、宝塚を見るようになったからといって宝塚版を見たわけでもないので、
・ティボルトというライバルがいる
という情報が追加されただけ。

月組バウ公演「FALSTAFF」の座談会でロミオ役の生徒が勉強のために映画を見たと言ったら演出家に「映画じゃなくて本を読みなさい。本を読んで映像を想像しなさい」と言われていて、なるほどなと。

というわけで読んだついでに映画も見ました。なお、ロミオを演じる予定はありません。

・ロミオとジュリエット(1968年版)
・ロミオ+ジュリエット(1996年版)

私が読んだ青空文庫の戯曲はギリギリ読めないこともないレベルで文体が古いから「なんとなくわかったような気がする」状態で1968年版見てもう一回拾い読みして1996年版を鑑賞。原作も絡めて比較しつつの感想を。

1968版は完全実写化。奇妙に映る衣装も時代考証に則ったものなんだろうな。ジュリエットが原作どおり「十四になるやならんや」と思えるくらい瑞々しい。ロミオも若々しくて、後先考えない突発的な行動に説得力がある。
1996版はブッとんだビジュアルだけで相当楽しめる。古典知ってればなおさら。冒頭のスタイリッシュなカットに知ってる名前がバーン!と出てくるだけでアガる。舞台が現代だから設定に無理な部分もあるけど(領主→警察署長となると彼の独断で追放なんてできるの?とかね)、ここまで台詞をそのまんまあてはめたのはすごい。あの世界観で美しいセリフを吐くロミオが相当な変人に見えないこともないけど。

1968版ではジュリエットの「大切な従兄弟を殺した愛する夫が憎い」という気持ちが描かれてなくて不満だった点を1996版では台詞でクリアしてたけど、一夜明けたような落ち着きっぷりだったので1968版並みに取り乱してほしかった。
1996版で不満なのは二人の最後。あそこは原作通り完全にすれ違うべきでしょう。悲劇の質が違ってしまう。ジュリエットが命を絶つのが拳銃ってのも味気ないなあ。拳銃じゃあ「鞘はここに」の名台詞の入れようがないもの。
二人の死後は1968版が好き。エンドロールにかかる悲しみの和解シーンが美しい。1996版はハリウッド映画らしくあっさりしすぎ。
そしてパリスはどっちの版でも死なないのね。でも1996版では署長と血縁じゃないから死んだらかわいそうか。ていうか、なにもしてないのに「パリスと結婚するくらいなら腐乱死体と一緒に墓の中に閉じ込められるほうがマシ」と言われるほどジュリエットに嫌われてて死ななくてもかわいそう。

映画見てあの台詞はそういう意味だったのか!とわかった点がいくつか。
まず超有名な台詞「おお、ロミオ、あなたはなぜロミオなの」これ「なんでよりにもよってロミオ・モンタギューなの。ロミオ・スズキとかだったらよかったのに」という意味なのね。
それからマキューシオがティボルトにやられたときの台詞「畜生、両方の奴等め」映画だと「両家ともくたばれ!」わかりやすい!
1996版で「ジュリエットはティボルトを愛していた」という台詞があって、そうだっけ?と、確認したらありました「女(むすめ)もチッバルトを甚う懐しう思うてをった」懐かしいという言葉には好きとか愛しいっていう意味があるのね~勉強になるなあ。
…やっぱり私の頭でも理解できる文体で書かれてる戯曲を読もう…。
映画 | CM(0) | TB(-) 2016.12.01(Thu) 00:12

コメント

コメントの投稿


秘密にする
copyright © 未聴CDはゼロにはならない all rights reserved.

プロフィール

nisui

  • Author:nisui

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード