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なこよかひっとべ

星組トップスターの北翔海莉さんが退団するということで、「きっといつかは花乃みち」を実現する絶好の機会じゃん、これ逃したら次は何年後になるか、そもそも次はないかも?で一念発起、行ってまいりました本拠地宝塚!
宝塚の遠征といえば大劇場→別箱→東京のハシゴだそうで、せっかくなのでこれも実現。いやーもー一生のうちに見る美人の1/3をこの三日間で見た気分。

宝塚三昧の三日間の最初を飾るのは、宝塚星組公演・グランステージ「桜華に舞え-SAMURAI The FINAL-」/ロマンチック・レビュー「ロマンス!!」最初にして最大の目的です。
雪→星→宙→月→花→星→宙→宙→月→星→花→星、さらにこの後花を挟んで星の2日続けて2回、4回目&5回目の星組観劇です。初めての大劇場、そして初めての同一公演複数回観劇を経験しました。
大劇場は東京とつくりが全然違いました。ちょっとした地下商店街。駅から出て5分で着席はダッシュでも厳しいな。公演デザートやらグッズやら映像やらに目移りしながらホールのエントランスへ。写真でしか見たことのない光景に感激!スチールプレートってあんなに高いところに飾ってあるのね~!

それでは感想を。

・グランステージ「桜華に舞え-SAMURAI The FINAL-」
好評を博した「風の次郎吉」のタッグの本作、「退団公演は駄作」のジンクスを打ち破る良作でした。
よくもまあ登場人物もエピソードも盛りだくさんにしておきながら人間ドラマも押さえつつまとめあげたなと。西南戦争についてなーんも知らない私でも細かい部分はともかく、粗方理解できたもの。ま、ストーリーの軸そのものは、同郷の士が己の信念に基づいて袂を分かちて戦うという単純なものなんだよね。
浮世絵を模した幕、かっこいいオープニング、決め台詞、迫力の殺陣、ワクワク要素もバッチリ。
二番手がトップの親友役で三番手がトップを恨んでいるという役割もいい。利秋と隼太郎は同い年ではなくて利秋の方が少し年上で隼太郎が利秋を慕っているように見える、そんな関係もトップと二番手の関係を映しているようでなおいい。
トップコンビのロマンスはささやかなものだけど、吹優が利秋に恋している気持ちを「恋」という言葉を知らないので「恋」という言葉を使わずに伝える場面がとてもロマンチック。
西南戦争待ったなしという頃になると会場のそこかしこからすすり泣く声が。
鹿児島に帰省した隼太郎が追い返されるエピソードは本当に辛かった。こんな目に遭っても打ち上げ花火と軍楽隊の演奏を同郷の士に送る故郷愛に涙。
薩摩軍が追い詰められて次々に死んでいく場面は壮絶で、とても見ごたえがあった。
登場人物総出のエンディングは大迫力!
悲劇なのに作品に漂っている空気はカラッとしていて清々しい。
もう、大満足。
そりゃ、元ネタをよく知ってる人からすればツッコミどころはいっぱいあるに決まってる。私も会津戦争のことはたまたま知っていたので、あのときお城にいた婦女子はみんな自決しなかったっけ?と思ったし。
それでもストーリーだけでちゃんと楽しめた。役者が力づくで良作に押し上げたとは思わなかった。まして「○○さんがかっこいいからいいや」なんてことにはならなかった。
私、駄作の名高い「大海賊」好きなんですよ。ストーリーはともかく、海賊チームのキャラが立っていてホントに楽しい。それぞれのキャラに注目して背景を想像して何度でも見れる。桜華もそんな作品でした。

・ロマンチック・レビュー「ロマンス!!」
岡田先生のロマンチックレビューは全国ツアーの定番なのでいくつか拝見しておりますが、本公演では初。みっちゃんのプレお披露目でも上演された「Amorそれは…」が好きなので、それなりに期待してました。ただ、前作の「THE ENTERTAINER!!」が再演不可能な究極の当て書きショーだったので、期待値のレベルは少し下げて臨みました。
トータルの感想としては、ああ、ロマンチックレビューだなと。これはみっちゃんにしかできないというようなものでもないなと。
トップスターが娘役に囲まれて大階段のど真ん中に立つ登場場面なんかAmorそのまんまだけど、それをわずか5段の階段じゃなくて大階段で見れるってだけでも価値を見出したい。
初恋の場面とかね、正直退屈だろうなと思う場面もあります。まあ私はみっちゃんファンですから、みっちゃんのノーブルなお姿に鼻息が荒くなる場面ですけどね。ふうちゃんと二人きりにもなるし!
Amorにおけるフロリダの風にあたる場面も楽しみにしてました。たぶん、ロックンロールの場面がそうだと思うんですけど、シチュエーションがしっかりしすぎてて私の好みからは外れてたかな。でもたくさんの生徒が自由に演じているのはどこを見ればいいかわからないほど楽しいし、リアルミニーちゃんなふうちゃんが見れたのでごちそうさまです。
極力ネタバレ避けてたけど、琴ちゃんとカイちゃんが女装することは知ってました。どっちと絡むかは知りませんでしたが。みっちゃんと絡んだのは琴ちゃんだったわけですが、琴ちゃんが誘うようにみっちゃんの頬に手を当てる場面、妖艶な雰囲気にドキドキして、2回目のときにオペラで琴ちゃんの表情に注目したら、妖艶とは程遠いニコニコ明るい笑顔であらっ。琴ちゃんは女装感がゼロなので、女装感のあるカイちゃんと絡んでたらどんな感じだったのかな?
比較対象があるのでなにかと比較してしまいますが、ゴリゴリのスパニッシュがなかったり、変わり燕尾じゃなくて黒燕尾なのはよかったけど大階段でボレロじゃなかったり、中詰に風ちゃんがいなかったり…と、ないものねだりをしてたらキリないね。
あれやこれやなモヤモヤは友情の場面がなにもかも吹っ飛ばしてくれました。扉に見立てたセットをうまく使った退団作にふさわしい素晴らしい場面。実際に客席から歓声が上がったもの。目頭が熱くなりました。男役総出の群舞がとてもかっこいい。そんな中、紅一点、手足をブンブン振り回して大きく踊る風ちゃんがすごく目立っていて、つい風ちゃんばかり目で追ってしまいました。
デュエットダンスがないというネタバレも見てしまっていたので覚悟はしていましたが、うん、まあ、背景がやたら豪華なデュエットダンスだと思えば。みちふうデュエダン専任歌手のぽんちょも歌ってるし。と、自分を無理やり納得させていたのですが、その後に次期トップコンビが銀橋で歌い踊るシーンがあり、一礼してはけたらフィナーレって…それはトップコンビがやるべきことなんじゃないのー?!とちょっと気持ちのやり場がなかったです。いや、次期トップコンビ紹介という意図はわかるんですけどね。二人とも組内昇格じゃないと入れられない貴重な場面だということもわかってるんですけどね。
エトワールが華鳥礼良さんなのも知ってましたって結構ネタバレ避けれてないな!歌ウマさんということで楽しみにしてました。エトワールは歌ウマ娘役に限ると思っているのでその通りで嬉しいです。
パレードでは本公演で退団する専科のさやかさんにひときわ大きな拍手があがりました。
思うところはチラホラありましたが、たおやかで、平成デビューの昭和スターの退団公演にふさわしいレビューでした。

印象に残った生徒について。

・北翔海莉/桐野利秋
彼女のケレン味のある演技は激昂型のキャラクターハマりますね。基本カッカしてるのに吹優と接するときは穏やかになるのがいい。吹優が「年下の先生」という設定もときめく。
少年(?)時代のこどもっぽさはさすが。隼太郎もヘタレな感じがかわいかった。この場面、向かい合ってガハハと笑う姿勢の背筋に驚愕。
殺陣は期待以上でした。本当にすごかった。隼太郎と刀を合わせるスローの場面もよかった。
ポスターは鹿児島時代の和装だけど、半分くらいは軍服パートかな。宝塚の男役に日本の軍服はそれはそれはよいものだと知ることができました。
ショーは如何せん前回のショーと比べてしまうとね…でも前回はみっちゃんファンの私ですら「みっちゃん思ってた以上に出番があった」と感じたくらいですから、このくらいが普通なのでしょう。
みっちゃん、お芝居ショーともに前作よりずいぶんかっこよく見えたんだけど…単に日本物が似合うってだけの話じゃないよね?ショーは日本ものじゃないんだし。

・妃海風/大谷吹優
「手をつなぐこともままならない」という話でしたが、ラブシーンこそないとはいえこうもりよりよっぽと絡みあったと思いますよ。「熱愛」ではない、こんな「ほのかな恋心」というのもよいものです。でも吹優が博愛社に志願した理由が「利秋に会いたい」というのはなかなか熱烈。
ショーでも大活躍でしたね!絵画から出てきたような美しいふうちゃん、実写版ミニーちゃんなかわいいふうちゃん、私服でそのまま舞台に立っているような等身大のふうちゃん、紅一点でブンブン踊るかっこいいふうちゃん、いろんなふうちゃんを堪能しました。
最後のスチールは前回とほぼ同じ角度なのに、前回「恋人」だったのが今回「妻」になったと表現しましょうか、すごく落ち着いた雰囲気でとても素敵でした。

・紅ゆずる/衣波隼太郎
敵役かと思ったら、敵対はしているけどあくまで親友。最後まで悪い人じゃないのは本当に良かった。
隼太郎絡みのエピソードはどれもこれも切なくて悲しくて…。
利秋の遺骸を庇い抱き寄せて泣きわめく場面のやりすぎな演技、私はなりふり構わない感じが伝わってきてとても心に迫りました。こんな感動的な場面でそんなこと思ってしまったのがちょっと恥ずかしいけど、抱擁が熱烈すぎて男同士の見てはいけないものを見てしまった気分にもなりました^^;
前回ほとんど絡みがないどころか入れ違いばかりだったショーも今回はしっかり同じ場面に出ていてよかったです。ぜいたくを言えば二人だけでおもいっきり絡んで火花散らすような場面も欲しかったけど。ま、そこはお芝居でたっぷりやってくれだのでよしとする。

・礼真琴/八木永輝
こっちが敵役ですね。事情はあれど、執念がこわい。
彼女の黒い役は初めて見ましたが、さすがのこなしっぷり。男役でもあそこまで低くかつ明瞭な声を出せる人はなかなかいないから、かわいらしい見た目を補って余りある武器になってると思います。ショーのコミカルなシーンでもその声で他の二人に比べてダンディ度が格段に上でした。
ショーではかいちゃんとセットで使われる場面が多くてザ・主役な場面があった前作の方が三番手感が強かったかなと思いました。

・美城れん/西郷隆盛
主役の一人といえる大きな役どころ。宝塚でここまで「せごせんせ」を体現できるとは。
きっと文字で読むだけでも名言だろうなと思う言葉が彼女が台詞として口に出すことでより名言になる。
自決の覚悟を決めた後ろ姿が頭から離れません。
ショーでは銀橋でおおらかに歌う彼女の後ろで若いカップルが幸せそうに踊るというじつに専科らしいシーンがありました。
専科らしい専科ってこういう人のことを言うんだろうな。
パレードで贈られた盛大な拍手からも退団が惜しまれていることが本当によくわかりました。そして退団に相応しい絶好の舞台だったのだなということも。

・夏美よう/大久保利通
私が初めて見た宝塚の舞台に出演していた彼女で専科の存在を知ったことを思い出します。
今回はさほど目立つ役ではありませんでしたが、利秋が西郷先生の家を訪ねるシーンで犬をだっこしてる姿のインパクトが強くて。
大久保は対立する側ですが、戦争終結で嘆くシーンに、誰が悪いとか悪くないとかはないんだなあということを思わされました。
ショーのロックンロールの場面では若いコたちに促されて少し遠慮がちにはしゃぐ姿がかわいかったです。

・綺咲愛里/竹下ヒサ
こうもりとは真逆の感情を抑えた耐える役に地声の低さがよく合っていて、かわいい系の彼女にこういう役がハマるとは、発見です。
エピローグで尋ねてきた吹優に応対したときの「国賊の名前ばあんま太か声で言わん方がよかです」という台詞が悲しくて心に残りました。
ショーではもっと紅氏とガッチリ絡むのかなと思ったけど、アイラブレビューの場面だけでしたね。まあ、その場面でかなりのインパクトを残したと思いますが。

・夏樹れい/村田新八
芝居では鹿児島に戻ってからは常に利秋の側に、ショーでは2曲もソロで歌う場面があって内一曲はみっちゃんとの歌い継ぎという、かなりいいポジション。
私は先代星組時代のことはよく知らないけど、彼女の扱いは当代になってから上がったのかな?「ぽんちょとかヒーローとか歌える人がフューチャーされるようになった」というのは見たことがあるけど。

今回のお芝居は役の大小にかかわらずそれぞれ印象に残るシーンがあって全部書いてたらキリがないのでこのくらいで。今後「この人誰だっけ?ああ、あの役やった人ね!」と思い出すのに重宝しそうです。

ここ数回の観劇で、あまりオペラばっかり覗いてると舞台に集中できないという反省があったのと、2回観劇するということもあったので、1回目はできるたけオペラを覗かずに観劇しました。席も1階席後方センター寄りで銀橋もしっかり見える位置だったし。オペラを覗くのは2階席の2回目でいいやと。
結論、生観劇でオペラは使うべきじゃない。ストーリーがちゃんと頭に入ってくるし、全体を見た方がかえっていろんなところに注目できる。とくに宝塚みたいに舞台にたくさん人がいてそれぞれ小芝居やってるような場面だとそういう小芝居に「ウフフ、あんなことやってる」と気付くのが楽しい。
群舞ならフォーメーションを堪能した方がいい。映像化されればアップはいくらでも見れる。全景はなかなか見れないんだから。
でも映像をソフト化されても買わない舞台がほとんどだからなあ。悩みどころです。

そうそう、客席からの登場で気付いたら少し身を乗り出せば手が届くような所にみっちゃんがおりまして、人間って驚くと声も出ないものですね。いいもの拝ませていただきました。

というわけで、みっちゃん&ふうちゃんの見納めでした。さやかさんは最初で最後でした。
東京でだってやるんだから東京で見たってよかったんですけど、大劇場まで見に行って本当によかったです!大劇場に初めて来たぞー!という感動も加味されたし!
本当に退団作品がお芝居もショーもみっちゃんにピッタリでよかったなあ。幸せだなあ。

おまけ。
2日目の観劇前に「宝塚歌劇の殿堂」に行きました。
1階はパネルとゆかりの品の展示で「勉強になるなあ」程度でしたが、2階の左半分では前回の星組公演にまつわる品々が展示されててテンション一気に上がりました!!!
みっちゃんふうちゃん紅氏の衣装はもちろん、ことちゃんにかいちゃん、更にはTAKE5のときのまさこさんの衣装までパネル付きで展示してあったのには大興奮!
舞台写真も多数展示してあって、TAKE5の写真はみっちゃんとまさこさんのツーショットになるように写真を撮ってひとりニヤけてみたり。(皇室コンビ~♪)
ミッチェルの小道具をじっくり見れたのは嬉しかったです。こうもりの小道具では手錠が思った以上に大きかったりと発見も色々。
面白いのが、大階段のパネルを背にパレードの衣装が展示してあるのですが、三番手羽を背負って記念撮影ができるんですよ!!!おひとりさまでも係の者が親切にすすめてくださるので安心です。
考えてみたらあの羽って実際に使われたものですよね。大海賊のパレードでまさこさんとこっちゃんも青い羽根背負ってたけど…まさこさんのだったらどうしよう!!!自分の背中のにおいは嗅げない!(←変態)
ジエンタで使用したケーンと羽扇も持たせてもらえます。ケーンは男役と娘役で長さが違うことも教えてもらいました。ポーズの指導もしてくれるし、ついはしゃいでしまいました。
ちなみに右半分では雪組に関する展示が行われていました。雪組はとっても疎いのでサラッと。ちなみにこちらではシャンシャンを持って写真を撮ってもらえます。こちらも係の者が申し出てくださるのでおひとりさまでも安心です!
500円払わないと入れませんが、初めてなら記念撮影してもらえるだけでも楽しめますよ。おすすめです!
舞台 | CM(0) | TB(-) 2016.09.29(Thu) 21:58

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