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無い金をどうやって分けるんだ

宝塚宙組全国ツアー「サスペンス・コメディ『メランコリック・ジゴロ-あぶない相続人-』/ロマンチック・レビュー『シトラスの風III』」に行ってきました。雪→星→宙→月→花→星→宙→宙で2連続3回目の宙組です。

まずはお芝居「メランコリック・ジゴロ」。
サスペンス・コメディということで、楽しいお芝居でした。コメディとは銘打っても笑いのツボが合わないと観劇が苦しい時間となってしまうものですが、幸いにも私はかなり笑えました。
ティーナがスタンの金をアテにして買い込んだ品々を返品するシーンとか、成りすましの一連のやり取りとか、一番笑ったのが図書館のシーン、フェリシア「休みます」→「辞めます」上司「私の悪いところがあったら言って!」上司が不憫すぎてめちゃくちゃ笑いました。
話の展開が速いので、オペラグラスで生徒さんのチェックに勤しんでいたらストーリーが頭に全然入ってこなくて、しまったー!と思ったりもしましたが、上記のとおり笑えるシーンがたくさんあったのである意味助かりました。
なまじ生徒さんを覚えだすと「あの人はどこに…あっ!いた!」とか、その場面の主要人物そっちのけで話に集中できなくなってしまうという弊害がありまして、こんなんですから、ダニエルとフェリシアが惹かれあっていく心情も読み取れず、そのうち駅で見送るシーンになって、くっつかないで終わるなんてこともあるんだーと思ったところで「好きだ!」は唐突に感じてしまいました。キスまで早っ!みたいな。
お話と関係ないところでビックリしたのが、生徒さん自ら大道具を運んでいたこと。なんかデカイ台押してきたぞと思ったらそのまま演技始めちゃうし、カフェのシーンなんか両手に椅子持ってしゃべりながら登場するし、全国ツアーだから?!っていやいやいやこんなの初めて見たわよ!コメディだから許されるのか。
それから下手にはけた生徒さんが数人ラララ歌いながら戻ってきて上手にはけていったのはなんだったんだろう?この会場って舞台の後ろに通路ないの?なんて思っちゃったんですけど、そ、そんなことないわよね?
あんまり「宝塚見たぞ!」という気にはなれませんでしたが、面白かったのでいいです。二人の後ろ姿で幕が下りる映画のようなラストシーンもすてきだったし!

印象に残った生徒さんについて。

朝夏まなと/ダニエル
朝夏さんのスーツ姿でのお芝居を見るのが今回が初めてだったんですけど、脚の長さに驚愕。身長は真風さんの方が高いのに脚は朝夏さんの方が長い。昔の少女マンガなんか読んでると「こんな脚の長い人いるわけねー」なんて思うんですけどね、ここにいました!
宝塚のお楽しみのひとつでマントの翻しがあるんですけど、とくに昨年見た朝夏さん演じるフェルゼンのそれが印象的だったので、近代劇だとそれがなくてちょっとさみしかったです。
朝夏さんって笑うとチャーミングすぎるせいか、トップなのにどこか身近な感じがして、それがかえって今回の完璧超人じゃないキャラにしっくり来るなと思いました。仲間に振り回されたり、ジゴロなのに恋には不器用だったり、人の良さを隠し切れない感じが。

実咲凜音/フェリシア
実咲さんは見るたびに違う顔を見せてくれます。終始オドオドなフェリシア、とてもじゃないけどあのドロドロと情念渦巻くアイーダと同一人物とは思えませんでした。台詞回しのせいかなんなのか、守ってあげたい通り越してほっといたら野垂死んでしまうのではないかと…。そんなアイーダとは180度違うキャラを何の違和感もなく見せてくれるんですから感服します。たぶん演じる人によっては「守ってあげたい」レベルにとどまると思うんですよね。なんで「ほっといたら野垂死んでしまう」レベルまで持って行ったのかも気になるところですが。考えてみたらあんな蚊の鳴くような声がはっきり聞き取れるのも不思議です。

真風涼帆/スタン
クールなルックスの三枚目キャラは反則!夜逃げの準備で丁寧に服を畳んでがばんに詰めるシーンなんか真骨頂でしょう。真風さんはルックスに合ったシリアスで暗い役しか見たことなかったので、テンションの高い演技もしっかりとこなす意外なコメディエンヌぶりに驚きました。素直に「上手い」と思える歌唱力にもこれまたびっくり。正直ルックスだけの人とか思ってました。すみませんでした。

彩花まり/ティーナ
アメリカの(ってフランスだけど)ホームドラマには欠かせないおバカなお騒がせ女キャラ、大好物です。スタンがティーナのおバカっぷりを手に余らせてるのも面白い。ファッションセンスがすごすぎて目が眩みました。

愛月ひかる/バロット
血の気が多くてコワモテだけどどこかぬけたチンピラという立ったキャラなのにイマイチ印象が薄いのは…?正統派なルックスの愛月さんだからこそもっとクドく演じてもよかったように思いました。
三番手ということでぜひとも注目したかった愛月さん、わかるか心配だったんですけど、頬に縦長のえくぼができるのでそこで見分けられました。

伶美うらら/ルシル
王家に捧ぐ歌では大役アムネリスを演じた伶美さん、旦那を尻に敷いてそうな気の強い女性ということでご本人のルックスにピッタリ。最後に見せてくれた夫婦の絆にじんわり。
今回はさほど重要な役でもないしソロで歌うシーンも一場面しかなかったので歌唱力は全く気になりませんでした。
現代的な服装の伶美さんを見て思ったんですけど、彼女は男役顔なんですね。面長ではあるものの骨格が娘役としては致命的というわけではないので、娘役としてもすんなり見れるんですけど、それにしてもイケメン度が異常に高い。

星吹彩翔/マチウ
ピッタリ撫で付けた七三に丸メガネというキャラクターデザインが星吹さんのかわいさを大爆発させていました!専門分野があったり奥さんいるあたりそこそこの年齢設定だと思うんですけど、事務所入ったばかりの新人弁護士にしか見えません。
男役としては小柄な星吹さん、長身の朝夏さんと真風さんに挟まれて凄まれて、ああもうかわいそう~だけどかわい~~~。
お祭りの場面では林家夫妻よろしく奥さんと一緒にピンクの衣装でハジけてました。

美風舞良/イレーネ
副組長の美風さん、重要な役どころのフォンダリを演じた組長の寿つかささんとは対照的に控えめな役。一番笑ったシーンなので印象に残ってます。黒縁メガネ姿がキュートでフツーに若手がやってるのかと思いました。
出てくるたびに大きなテーブルをゴロゴロと押してくるのが大変そうでした。

他、なんとなく探してしまったのが風馬翔さんと実羚淳さん。
風馬さんの顔は見間違えようがないのですぐわかりました。カフェの場面では一番目立つ最高のポジションですね。探さなくてもすぐわかる。
実羚さんはそもそも顔がよくわからないので最後までわからなかったんですけど、後になってデパートの店員だということがわかってあの役だったのか!と。短い出番ながら注目を集めるいい役でしたね。

続いてショー「シトラスの風III」
私がこれまで見た全国ツアーのショーは今回も含めて3本ともロマンチックレビューです。「ナルシス・ノアール2」も「Amorそれは…」もとっても素敵だったので今回も楽しみにしていました。
今回のショーはファンシー色が強かったりメルヘン色が強かったり、ストーリーやメッセージを感じさせる場面があったりと、さほどうっとり夢の世界という感じにはなりませんでした。
タンゴの衣装なんか目が痛くなるほどカラフルで、そりゃうっとりなんかできませんわな。眠気も覚めますわな。フロリダの風も大概だけどな!
一緒に観劇した友人曰くプログラムのスチールを見て「数ある衣装の中なぜこの衣装を」たしかに。朝夏さんなんか頭の形がよすぎるのかなんなのか、工事用のヘルメットをかぶってきたのかと目を疑ってしまいました。
いろんな意味で一番印象に残ったのがシチリアの場面。冒頭から気品あふれるドレス姿でアリアを歌い上げる実咲さんに圧倒されました。そこから朝夏さんと寿さんとが実咲さんを巡って対峙するわけですが、寿さんの役が二番手の役としか思えなくて、えっ?と思ったんですけど、プログラムを見て「パトロン」ということで納得。寿さんくらいキャリアのある生徒さんがふさわしい役なんですね。でもやっぱり、朝夏さんに実咲さんを紹介した場面は「娘をよろしく頼む」にしか見えませんでした。
6月の星組全国ツアーのショーではトップスターが歌いながら会場内を縦横無尽にかけめぐるワンマンショーにそれはそれは驚いたものですが、会場内を縦横無尽にとまではいきませんが、今回も朝夏さんが客席に降りて歌う場面がありました。前方の席ではないのでさすがにここまでは来てくれないよねと思いつつもソワソワしてしまいますね。実際、ソワソワしただけで終わりましたが、全員での客席降りは圏内だったので大興奮!一番近くに来てくれた娘役の生徒さんがどなたかはわかりませんがしっかり拝ませていただきました。
ショーに欠かせないロケットと黒燕尾の群舞は本公演を見てしまうとものすごーく物足りなく感じるものなんですね。とくに黒燕尾。大量のイケメンが大階段から一斉に降りてくる迫力を一度経験してしまうと。これに気付いた時に全国ツアーってのはあくまでもお試し版なんだなということを思い知らされました。
で、ショーを見終わって一番に思ったことは、デュエットダンスは?タンゴの場面に二人で踊る場面があったけどあれで消化したってこと?二番手とは踊ってたのになんでー?デュエットダンスはショーの必須要素だと思ってたのでちょっぴ拍子抜け。
とはいえ、やっぱりショーがあるとお芝居とは違った本来の姿(?)も楽しめていいですね。お芝居ではあまり印象に残らなかった愛月さんもショーで三番手のポジションにいるとしっかり三番手らしく見えました。

次は物議を醸している月組全国ツアーですかね!宝塚見るようになるまでは知らなかったんですけど、大劇場や東宝に行かずともコンスタントに見れるもんなんですね。うーん。もっとちゃんとアンテナ張っときゃよかったなあ。と後悔。
宝塚 | CM(0) | TB(-) 2015.11.12(Thu) 21:50

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