2015/08/13(木)みちのくプロレス「夏休みシリーズ2015」@サンレック北上 観衆:295人
この日は開場時間と高校野球の花巻東の試合がかぶっていたので気になってたお客さんも少なくなかったのでは?
入場時に沼ちゃんがパレード(大名行列)に参加する浮牛城まつりのチラシとミニうちわが配布されました。うちわ、嬉しいけど物販のうちわの売り上げに影響が出なかったか心配。この会場は冷房完備だから関係ないかな?
公式サイトでも告知がありましたが、会場内ではマウンテンキングのブースと並んで房総ボーイ雷斗選手が野菜を販売していました。試合開始前にパンチさんに紹介されてリング上から挨拶したんですけど、「愛と正義の~」っておなじみの口上で自己紹介しておきながら「トマト買ってください」みたいな、テンション低めのフツーの挨拶でオイオイ。
その横でヤッペーマンズがパンフレットとトマトを押し売り歩いてました。お客さんと話してるのがポロッと耳に入ってきたんですけど、1号の姪っ子ちゃんは4ヶ月だそうです。かわいいでしょうねえ~。
沼ちゃん登場。グッズ紹介していないということでグッズ紹介して、スポンサーの紹介をして、「CDが全然売れてない」とボヤいて、俺の海。
沼ちゃんリングに残ったまま選手入場。今回は正規軍のみ。塁、あの髪型でジャージ姿だと完全に若手だね。ニューフェイズと同期の三羽烏と言われてもわからん。
塁以下数人が遅れて登場したので手持無沙汰だったのか野橋にサインボールをぶつける1号。野橋はこういうことされてもいじ(め)られてるという感じが全然しない。犬か猫にでもじゃれつかれてるというか。ちょっとビックリした顔して笑うだけ。絶対嫌な顔しないもんなあ。
挨拶はモチロンご当地出身の剣舞が担当。「剣舞が~北上に~帰って~キ~タ~!」これ、織田裕二かと思ったらアンタッチャブルのザキヤマのネタなんですね。後日結婚報道で初めて知りました。「まだ地元の北上では一度も勝ったことが無いので」の発言に選手まで「えっ、勝ったことないの?」とざわざわ。更に「飛ぶ鳥をさらに飛ばす勢いで初勝利を目指します!」というトンチンカンな発言にもっとざわざわ。
剣舞の挨拶に続いてニューフェイズからも「北上にチャンピオンとして帰ってくることができました。9月の矢巾大会では日高郁人と藤田ミノルを相手に防衛戦をします」と、挨拶というか矢巾の宣伝がありました。
サインボール投げ入れて選手退場。
1.15分1本勝負
○大柳錦也(7:36最強卍固め)オーストラリアン・ウルフ×※ゴリークラッシュ
夏休みツアーから特別参戦中のオーストラリアン・ウルフ、私が見るのはもちろん今日が初めて。なんだかオールドスクールなアメコミヒーローみたい。日本の男子プロレスではまず見ないワンピースタイプのコスチュームもインパクトあります。
体の厚みは欧米人らしいけど身長はそんなに無さそう。
初見の印象としては、繋ぎ技の当たりが弱いのはいただけないかなと。真面目なシングルなのにイーグルスマスクのソレみたいなね。大柳先輩のエルボースマッシュでバンプ取ったのは新鮮に映りました。
2.20分1本勝負
○気仙沼二郎(7:16片エビ固め)のはしたろう×※気仙沼落とし
現王者が第2試合でシングルだなんてカード編成的にどうなの?!と、ちょっと疑問を抱いてしまいましたが、正規軍同士の戦いらしく握手で始まるかと思いきやの野橋の奇襲でスタートした試合はアンダーカードなのがもったいないほどの好勝負でした。いわゆる地方興行(そもそも本拠地が地方だからこの言い方は正確ではないけどニュアンスは伝わるはず)だととくに沼ちゃんはちょっとコミカルな動き(銀鱗の後にプロレスラブボーズとかね)も入れてキャッチーさを出したりするんだけど、そういうの一切ナシ、今日って道場プロレスだったっけ?と錯覚してしまいようなシリアスなファイトでした。やはりベルトを持つと戦い方も変わるモンなんですかね?
会場にいたお客さん全員野橋を応援してるんじゃないかと思うくらい、声援が野橋一色だったのも印象的でした。負けたけど試合後の野橋は晴れやかな顔してしましたね。
ところで、野橋が倒れこみヘッドバッドだのダイビングヘッドバッドだのをやると必ずと言っていいほど客席から「こけし(笑)」という声が聞こえるんですよね。もやはこけしは代名詞なんだなと。今更だけど野橋が倒れるときに「あたまー」って言うのは何なんだろ?
3.30分1本勝負
○バラモンシュウ、バラモンケイ、ザ・グレート・サスケ(15:31片エビ固め)佐々木大地、郡司歩、イーグルス・マスク×※凶器攻撃から
今日の奇跡は
・素直
・神の子(一度は逃げたのに観念したらしい)
・車椅子のおじいちゃんとおばあちゃん、来年には自力で立つ
イニシエーションの最中に、ちょうどイニシエーションやっている付近の照明が消えて、それに気付いたケイがマスターのところから離れてわりと近くにいた野橋と1号にのところに行って、はっきりとは聞こえなかったけど、多分「照明消えたんだけど」みたいなことを喋ってたんじゃないかな、試合中(?)なのにそんな素見せていいのかよと思いつつじろじろ見てたら視線に気付いたのかパッと悪い顔に変わったのが面白かった。いいモン見ました。結局照明が消えたのはケイ曰く「マスターの奇跡」という話に落ち着きました。
先発の大地対サスケで5分以上。バラモンはいつもどおり「レスリングじゃなくて奇跡を」みたいなことをわーわー言ってて、反対側ではセコンドの野橋が「返せるよ」とか大真面目なアドバイスを送ってて、この対比がなんともシュール。
ムーの太陽劇場フルコースでそれに加えてイーグルス劇場でもう胸焼け。バラモンのボーリングコールの先走りは珍しくないけど、イーグルスの新必殺技ディスイズホームスチールも先走りする客が出てくるようになったんだなと。先走りは映画館でネタバレ解説するのと何も変わらん。ケイが「アウトー」って、バラモンが相手のネタに乗るってのも何気に珍しい気がします。
場外乱闘収束してボーリング攻撃に行くのにミニマスターが気を引くためにデューク佐渡レフェリーとモメてて、その後ろのリング上ではボーリング攻撃っていう絵面はカオスでした。
ニューフェイズやろうとしたら大地が排除されちゃって、イーグルスが「わしと郡司でニューフェイズ!」って郡司もノッてたけどそれでいいのか!結局失敗したけどね!
マスターのありがたいお言葉を聞くのも久々。
マスター「高校野球、花巻東が勝ちました!」おっ、勝ちましたか!
マスター「高校野球、ビッグブルズ、そしてみちのくプロレス。いつから岩手はスポーツ大国になってしまったのか?!」シュウ「…いいことじゃないですか?」
マスター「そんなスポーツ大国岩手の第一人者はだーれだ?」シュウ「…マスター?」マスター「…ブー」私もサスケだと思いましたが。
マスター「正解は、ご当地北上出身の藤原喜明さん!」お客さん「ああ~」バラモン「そおーだったあー!」(ひっくり返る)
マスター「みなさんお盆でお墓参りに行くと思いますが、ご先祖様に手を合わせるときは、まだご存命ですが、藤原善明さんにも手を合わせましょう」
ありがたいお言葉を残してマスター退場。シュウ「僕ら我々を残して帰るのはやめてください」バラモンの「僕」久々に聴いた~!言い直したからウッカリだ!シュウ「いいかお前ら、まだご存命だけど(中略)うじ虫になるぞー!」
1年前と同じことをやっているというのもすごいですが、後楽園大会を終えて一周したのか初心に立ち返ったような内容で単純に楽しめました。
4.30分1本勝負
○TAKAみちのく(15:11ジャストフェイスロック)日向寺塁×
10.10に同会場で大会を開催するKAIENTAI DOJOのTAKAみちのくが特別参戦。塁とのシングルマッチということで今大会一番の注目カード。
塁、コテンパン。あそこまでグラウンドでネチネチやられるとは。TAKAはいつものコミカルな面を見せず。ブレイクしたときに体勢を立て直せない塁を見てTAKAがレフェリーに「おい、立てねえぞ」って言ったのも素っぽかったし。TAKAが大地なんかとやるときに感じる「厳しくもあたたかく」の「あたたかく」が一切感じられませんでした。見方を変えれば、ハナから下に見ずに同じ目線で戦おうとした、ってことなんでしょう。こわいTAKAを見ました。
後半戦入ったあたりで塁もやっと反撃開始、ライオンサルトにダイビングエルボーにスピアーにラリアットにと一気に畳みかけたのはよかったんですが、掟破りのケブラーダに失敗してマットにアゴ強打。すごい落ち方だったのでヒヤリ通り越してドキドキしてしまいましたが、大事には至らなかったようで。成功したら見せ場になったのになあ。
ジャストフェイスロックで終わったのもTAKAがグラウンドにこだわり抜いたように感じました。
試合後、TAKAはマットに伏せたままの塁をしばし見下ろしていましたが、結局声をかけずにリングを降りてしまいました。
あまり後味のよい試合ではありませんでしたねえ。
そういえば塁のコスチューム変わりましたね!パンタロンじゃなくてブーツにインするロングタイツになってた。サイドもファーじゃなくなったし。ただのジャージに見えなくもない。
5.剣舞地元凱旋・時間無制限1本勝負
○南野タケシ、卍丸、ken45°(12:14ライガーボム)剣舞、ヤッペーマン1号&2号×
飛ぶ鳥をさらに飛ばす勢いで勝利を目指してハリキル剣舞が先発を買って出ました。
感心したのがkenのロープワークが速かったこと。kenにはとくに俊敏に動くイメージがなかったので、剣舞ともこういうことができるんだなと。
で、狙われてしまうわけですが、剣舞には申し訳ないけど、剣舞のボディスラムの叩き付けられっぷりは見ていてほんっとに気持ちがいい!かける方も気持ちいいでしょうね~。
バッドボーイはうまく入れ替わり立ち替わりで剣舞を逃さず。6人タッグだとバッドボーイの控えの二人が試合そっちのけな感じで喋ってたりするんだけど、あーまた喋ってるなーっと思ったらヤッペーマンズが救出に入ってきたタイミングですぐに舎人もリングに入って排除にかかったのを見て、試合に集中してないようでちゃんと見てるんだなと感心しました。
後半で見せたヤッペーマンズの連係は相変わらずお見事。シヤキーンで押さえて蹴らせるのとかね。ヤッペーマンズの連係プレーはもっと見たいなあ。
ゴールデンウィークツアーがそうだったので今日も卍丸のフルコースでフィニッシュかなと思いきや南野の豪快なライガーボムでフィニッシュ。1回目持ち上げられたところで剣舞が南野の頭にしがみついて阻止したんですけどね。2回目で沈んでしまいました。
勝利しながらもさっさとリングを降りるバッドボーイの面々。相変わらず冷めてんなーとか思って見てたんですけど、南野が笑顔でkenを追いかけてkenの肩を両手でギュッと掴んだのがほほえましかったです。
リング上ではうなだれたままマイクを握る剣舞の姿が。「僕のせいで負けてしまいました」と反省を述べる剣舞に「おまえのせいじゃないよ!」とヤッペーマンズ。お客さんからも健闘をたたえる拍手が起きると「僕たちの元気が出るようにもっと拍手を!」大きな拍手が起こると「元気出たぞー!」すっかり元気を取り戻した剣舞は「もっと強くなって~剣舞が~来年も~北上に~帰って~来~る~?」客席が微妙な空気になったところで「海外武者修行に出ている僕のパートナーの決め台詞でシメたいと思います。皆さんご存知ですよね?」1号「誰も知らねーよ」いや知ってるよ!「僕がなんたらかんたらと言ったら絶好調ー!と言ってください」最後は全員起立で絶好調ー!でシメました。無理矢理ハッピーエンド?!
いつも感じることですが、矢巾から近い北上でさえおらが村の体育館に来たゾ感がすごい。土地土地の空気ってあるよなあーとつくづく感じました。余談ですが、ボクシングのポスターが町中にあふれかえってて、どういうことかと思ったら世界チャンピオンの八重樫東選手の地元だからなんですね。これもまた北上ならでは。
長期欠場となってしまったハヤトの穴はどんなもんかなとも思いましたが、とくに感じませんでしたね。いいことなのか悪いことなのか。
ところで去年の今頃三ちゃんがkenに命令されてロッキンファイトの宣伝を一生懸命してたような記憶が…?ってそれカツオだ。カツオは結局フェードアウト?ついでに三ちゃんもフェードアウト?もうみちのく三ちゃんねる見てない。見る気もしない。