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ニュースに一喜一憂するけど二日で忘れる

戸梶圭太「赤い雨」を読みました。
二年探してやっと入手。
本の裏のあらすじ、クライマックス手前まで書いちゃってるけどいいのかこれ。
赤い雨が降った日を境に、悪いことした人には何をやってもいいのか?いいんです!となってしまった世界の話。
「日本人は何をやっても怒らない」なんて言われて面白いわけないし、「犯罪者ばかり守られている」というのもたしかにおかしいと思うし、「暴力には暴力をチラつかせて抑制すべきだ」というのにもなるほどねと思ってしまうところもあるけれど、あそこまで堪え性がなくなると破滅するしかないんだなということがよくわかりました。
冒頭の「誠意」目当てのクレーマーを自殺に追い込んだり、同級生を恐喝していた少年の家が燃やされたり、詐欺まがいの商売をしていた社長を拷問で人格崩壊させたり、ここらへんまではざまあねえなと思って読んでいたけれど、どんどんエスカレートしていって、最後の方の盗撮ストーカーの凄惨な殺害シーンには絶句してしまいました…。
結局世界が元に戻るとかそういうのもなく、まともな主人公はこの異常な世界で生き続けなければならないので、非常に後味の悪い話になっているわけですが、であれば「明日は我が身」的なエピソードをもう少ししっかり盛り込んでほしかったです。正義を振りかざして嬉々として暴力を振るっている「正義の市民」の誰かにスポットを当てて、その人がほんの些細な悪事を働く、それがきっかけでひどい目に合うといったようなシーンを。いや、あるにはあるんですけどね。うるさい上の住民に報復した人が「ベランダにごみを溜めるな」と隣の人に撲殺(?)されるシーンが。ただ、もうちょっと大きなエピソードでねちっこく書いてほしかったなと。そうすれば少しは胸のつかえが下りたのに!読んでる人にしてみりゃ誰が敵かって「正義の市民」なんだから。
この話は、ニュースを見て怒ってばっかりいる人とか、いわゆるネット炎上を面白がってる人への嫌味のようにも感じました。
読書 | CM(0) | TB(-) 2014.06.13(Fri) 22:47

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