« 2019 . 06 »    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

なんで俺もやねーん

映画「ザ・ファブル」見てきました。

以下、原作ファンのめんどくさい感想。

ストーリーとしては7巻まで。序章と小島編を時系列で並べないで同時進行にしてうまくまとめてた。
冒頭の料亭といい、ゴミ処理場といい、バトルフィールドは見目も華やかにスケールアップ!BGMもかっこよかった!砂川保有のゴミ処理場はともかく、「存在すら知られてはいけない」のに料亭でドンパチしたら警察呼ばれるだろと思うけど細かいことは気にしないことにする。

原作の当該エピソード読んだのがだいぶ前なもんですから、同業者二人組オリキャラか?と思ったけど見てるうちにそういえばいたわと思い出した。だいぶ見せ場作ってもらってたな。この「見せ場を作るため」と思われるシーンがやたら目についた。砂川やヨーコが参戦したり、ボスが後始末に来たり。あの状況でヨウコの正体がミサキにバレないなんて無理があるし、ボスはそんなにヒマじゃない。
アクションシーンが充実していたのはよかったけど、その分もう少しセリフで説明してやってくれと思う部分もあった。若頭の愛車への思い入れはもっと丁寧に描いてほしかったし、ヨウコが小島のもとを訪れたときの華美な服装は説明ないとわからなくない?
過不足と同じくらい改変も気になった。組が会社になっていたのはいったいどこへの配慮なのか。そのわりにはやってることはヤクザそのものだし。言葉だけ変えたところで何の意味が?「花屋」ってデリヘルの隠語なの?額面通りに受け取って混乱したわ!

原作はかなり笑えるし、宣伝でもコメディ色強そうだけど、期待してたほどは笑えなかった。コメディセンスの合う合わないもあるけど、そもそも笑う場面が少なかった。ヨウコが河合君を潰すシーンもあるにはあったけどマスターとの無言のやり取りがなくてイマイチ。でもジャッカル富岡の芸が音付き動き付きで見れたのはよかった。リズム芸なんだね。ジャッカル富岡って「アキラを爆笑させられる唯一の存在」なんて軽いモノじゃなくて、CMやドラマに活躍の場を広げている姿にアキラが励まされるという大切な役割を持つ存在なんだけど(だよね?)、本当にただの「アキラを爆笑ry」としてしか描かれていなくてガッカリです!

主人公のアキラを演じた岡田准一は原作と似ても似つかないイケメンなのでイケメンオーラを隠すためか(もちろん隠せていない)常に難しい顔をしていてあまり喋らないのはやはりマイナスに働いてしまったかと。原作のアキラは自然に笑うし普通に喋る。独り言も言うし鼻歌だって歌っちゃう。インコをスケッチするシーンなんかしばらく笑ってることに気付かなかったよ!あの顔のつくり方じゃあ自然な笑顔なんてできないし、飄々とした雰囲気なんて出しようがないよね…。
顔が似てないのはどうにもならないけど、シルエットはかなりイメージに近い。若干小柄なのは原作通りだし、岡田君があんなにゴツいなんて知らなかった。むしろ岡田君のほうがゴツい気もするけど、足りないよりは全然いい。なによりちゃんと原作に忠実に全裸生活を演じたのには脱帽。そしてパルクール!あの壁上りスタントじゃなくて本人ってマジで??!!
一方、原作そのまんまなのが山本美月。ミサキにというより南勝久先生の描くヒロインに激似。だから清純なイメージの彼女がヨウコみたいな役をやったら新境地だよなあと思ったけど、ヨウコ役の木村文乃もハマり役だったので、ミサキでよかった。変顔じゃんけんシーンもよくやった!やっぱ顔が似てるって強い。なにげに貝沼君も2.5次元だった。

似てる似てないはこの際置いといて、せめて年齢は合わせてくれー。若頭と砂川は年齢が逆だし(かといってキャスティング逆にされても困るけど)、小島は若すぎて設定が変なことになってる。懲役15年じゃあ未成年のときにやったことになるから懲役8年に減らしたんだろうけど懲役8年つったら傷害致死か殺人未遂だぞ。そもそもアキラからしてトシいきすぎなんだよね。原作だと27くらいじゃない?
若頭は年齢だけじゃなくて体格も真逆だから武闘派には無理があるけど、砂川は年齢に目を瞑ればわりと似合ってた。痩身で神経質そうなところが。顔も似たタイプかと。一番かけ離れてたのが小島。名前が同じだけでもはや別人。礼儀にうるさい昔気質のヤクザをどうして快楽殺人鬼にしてしまったのか。同業者二人組もそうだけどなんだかはしゃぎすぎで妙に浮いてた。あんなにヤバいキャラに描いておいてなんで最後に「これからは足洗ってまともに生きる」なんて言わせたんだろ?直後に若頭の手によって始末されることの悲壮感を増すため?若頭と小島の関係は映画版の方が湿度高く感じたのは年齢差のせい?友愛よりも親子愛に見えた。

似顔絵のエピソードはロマンチックでよかったあー。原作にもあったけどこんな胸キュンエピソードだったっけ?と思ったらそうだった、原作だと風呂場で倒れたところを救出された際に全裸を見られたことが発覚するギャグシーンだった。でも約束のシーンは原作の方が胸キュン。
エンドロール後のオマケは嬉しい反面、屋上でサンマを焼くラストシーンが美しかったのであのまま終わってほしかった気がしないでもない。(ワガママ)

原作と比較してああだこうだ言ってたらキリがないし不満も尽きないけど、アクションは見ごたえあるし期待してたほどは笑えなかったと思うほど真面目に作ってあって好感の持てる作品でした。
映画 | CM(0) | TB(-) 2019.06.25(Tue) 00:30
copyright © 未聴CDはゼロにはならない all rights reserved.

プロフィール

nisui

  • Author:nisui

最近の記事

最近のコメント

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード