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お話ないと寝れない

最近見た映画

・ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男
戦時下のイギリス、ドイツ侵攻に怯える中で風変わりな男が首相になる話。
とくに派手な絵もなく、和平交渉の席に着くか戦いを続けるかを決めるだけの話なんだけどすごくエキサイティング。密集感のある議場からも熱気が伝わってくる。タイピストが本部を案内されるシーンはワクワクした。
チャーチルのキャラクターも強烈だった。すっごい付き合いにくそうだけど、お茶目な面もあって憎めない。そんな彼を支える妻の存在も素晴らしかった。
「30万人を守るためには6000人の犠牲もやむなし」という言葉にやはり兵隊は駒なのかと思ってしまうけれど、地下鉄で聞いた市民の声からすると決して無理強いされているわけではないんだなとも。戦いを続けることに決めたのは市民の声を聞いた結果だし。その選択はその後の歴史を知ってるから「勝利への第一歩」になったけど、歴史が違ったら「破滅への第一歩」だったんだろうな…。

・CRASS:THERE IS NO AUTHORITY BUT YOURSELF
イギリスでコミューンを形成して活動していたポリティカルパンクバンド「CRASS」の元メンバーが当時を振り返るドキュメンタリー。
THE MAD CAPSULE MARKET'SのライブSEに使われていたのをきっかけにCDは集めてたけど文字情報として知ってたのは冒頭に書いた分だけ。メンバー編成すら知らなかった。
まずコミューン(ではないと本人は言っていたけど便宜的に)が現存していることに驚き。今の「スーパーに行く回数を減らす生活の提案」といった活動の様子を見ただけでは過激な政治活動を含むバンドにつながっていたということが信じられない。
中心人物の二人が対照的。ドラムのペニーはまるで仙人のように浮世離れしている印象を受ける。ボーカルのスティーブは世俗的な部分も見えて親しみが持てる。年齢も階級も違う二人が結成メンバーであることが不思議に思うけど、13歳の少年が自分の話に耳を傾けてくれるかっこいい大人に出会ったらそりゃ心酔するよなあ。
興味深かったのがCRASSのアートワークを勝手に使ったグッズが出回っていることに対する見解。ロゴだけが独り歩きすることはCRASSに限らずままあることだけど、よくは思ってないんだなと。CRASSに関しては「金儲けの道具に使われているのが許せない」という論調だったけど。儲けをすべて活動に注ぎ込んでいたのだからその怒りも当然か。
しかしこんなピリピリに張りつめたバンドが四六時中顔を合わせるような環境下でよく8年も続いたなあ。活動期間の長さに信念の固さを感じる。

・ファイティング・ダディ 怒りの除雪車
雪深いノルウェーで除雪作業に励み市民賞を受賞するほどまじめな男が麻薬犯罪に巻き込まれて殺害された息子の仇を取る話。
除雪車で悪人を雪のごとく吸い込んでは吐き出す痛快アクションを期待してたのに普通に素手で殴って銃で撃ち殺しててちょっとガッカリー。と思ってたら最後の最後に期待に応えてくれた。
第三勢力が出てきたあたりからずいぶん混乱してしまったけど、主人公と第三勢力の視点から見ると「そいつは俺の獲物だぞ誰だお前」ってことか。主人公と第三勢力のゴッドファーザーが息子を失った者同士通じ合ったように見えたシーンにはうっかりしんみりしてしまった。
主人公が誘拐したボスの息子に懐かれたのも切なかったなあ。枕元の照明を消そうと伸ばした腕に頭を委ねられたらクラッときちゃうよ。子育ての経験があるなら尚更だ。
読み聞かせをせがまれて除雪車のカタログが出てきたのもそうだけど、ボスの家のインテリアが個性的すぎたり、第三勢力がスキー場でエンジョイしてたり(ノリノリなゴッドファーザーがカワイイ)、全体的にシリアスなトーンなのにところどころ笑わせに来てるの?と思わせされる変な雰囲気の映画でした。テロップ芸(?)も面白かった。

・ヒトラー~最期の12日間~
第二次世界大戦でソ連の猛攻を受けて疲弊しきったドイツ軍が降伏するまでの話。
もうどうにもならないところから始まるので、強大な敵として描かれていた「ウィンストン・チャーチル」と併せて見ると栄枯盛衰を感じずにいられない。
秘書や子供たちと接するときの柔和な彼と幹部に激昂する彼が繋がらない。
彼が語る思想はカルト教団のそれとなんら変わらないし、自分に付き従った者が命を落とそうとも自業自得と切り捨てるなんて悪魔としか言いようがない。
殉死シーンの連続は辛かった。とくに「偉大なる母」と称された彼女が我が子を手にかけるシーン。鬼畜なのか慈愛なのかわからない。
殉死には忠誠心の恐ろしさを感じるけれど、「最後まで戦い抜く」という意見にほぼ全員が同意したのに降伏を知らされるやいなや自ら頭を撃ち抜いたのが二人だけということにその他大勢の忠誠心は本物だったのか?と思ってしまった。
かつてナチスに憧れた少年が首都を脱出する際にソ連兵におびえる秘書の手を引いたのにはグッときた!エピローグで「私は行かない」と言った先輩が無事だとわかったのも本当に良かった!

・帰ってきたヒトラー
ヒトラーが2014年にタイムスリップする話。
「最期の12日間」と続けて見てよかった。ギャップや小ネタも楽しめたし、「4人だけ残れ」のシーンは笑いすぎて苦しかった。
普通の映画だと思って見てたら、ところどころドキュメント映像も挟まってる?と、市民が似顔絵で小銭を稼ぐヒトラー(のコスプレをする人)に苦言を呈しているあたりで気付いた。ということはヒトラーに突っかかってきた彼を若者たちがよってたかってボコったのもガチってことか…。
未来の世界で四苦八苦するヒトラーを見てるうちに愛着が湧いてしまったけど、ユダヤ人のおばあちゃんに対する言葉にそうだったこいつは怪物だったんだと思い出させられた。
ヒトラーの思想はカルトだと思ってるけど、難民や外国人労働者の受け入れにヒヤリとしたものを感じる以上ヒトラーの「私はあなたの心の中にいる」という言葉を否定できない。ただ、あのヒトラーが再び台頭できるほど現代人は愚かじゃないと信じたい。
ところでヒトラーが目を覚ましたとき、ガソリン臭くて地面が焦げてたってことは死体の燃やされ始めにタイムスリップしたってこと?でも死んでないし…謎。
映画 | CM(0) | TB(-) 2019.03.08(Fri) 23:02
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