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壁ドオォォォォン....

宝塚月組公演・三井住友VISAカードシアター浪漫活劇(アクション・ロマネスク)「All for One~ダルタニアンと太陽王~」に行ってきました。
雪→星→宙→月→花→星→宙→宙→月→星→花→星→花→星→宙→月→雪→雪→月でお披露目公演に続いての2作目も見れて幸せ~。

今回は小池修一郎先生のオリジナル一本物。モチーフはダルタニアンと三銃士、そして太陽王ことルイ14世。このルイ14世を演じるのがトップ娘役の愛希れいかさんということで、作品解説読んでもポスター画像見ても頭の中はハテナだらけ。
ネタバレは避けてはいたけど排除はしてなかったので「コメディ」「取り違え」「ラブラブ」というキーワードをボンヤリ頭に残しつつの観劇となりました。
いやまさかここまでガッツリラブコメしてるとは思わなかったです。一本物ってだけでエリザベートとかベルばらとか、荘厳で壮大なものをイメージしてたのもあって。そのラブコメも胸タッチだの壁ドンだの、実に漫画的というか、なんだか懐かしい感じ。あのあらすじから隙あらばキスしてるようなラブラブっぷりを誰が想像できたか。
ずっとラブコメでキャッキャやってるだけでなくて、取り違えられた本当の王を探すというストーリーもあったから、物語としてもちゃんと楽しめました。
なによりキャラが立ってるのがいい!ヒーロー然とした主人公、男として育てられたヒロイン、色男・やんちゃ・渋メンの個性的な仲間たち、おさわがせなオールドミス、舞台に花を添えるかわいこちゃんズ、ダンスボーカルグループみたいな手下たち、クールに見えてイマイチキメられない恋のライバルもいるし、サイドストーリーがいくらでも想像できる。
ルイーズの片割れのジョルジュとか振付師のリュリとか、下級生に重要な役やおいしい役があてられてるのもいいですね。
娘役2番手格の役のバランスの絶妙さにも感心。スペイン王女の方が役としては大きいけど、かわいこちゃんズ筆頭の方が舞台にいる時間は全然長い。「グランドホテル」では役替わりでもう片方の役になると認識すらできなかったけれど、今回は二人ともバッチリ認識できました。
実際、この舞台のおかげでかなり生徒覚えられたんじゃないかな。
作品によっては真ん中の3人以外全員モブみたいな作品もあるのに、この作品は真ん中だけでも5人、モブなんかひとりもいないぜ!という勢いなのに、真ん中の5人が全員歌えるという奇跡。観ていて気持ちがよかったです。
フィナーレのトップコンビの衣装が真っ白で、さらにトップスター以外羽を背負ってないことに気付いて、これって結婚式じゃん!フィナーレこそ真のラストシーンだと思えて感動してしまいました。
個性豊かなキャラクターたちが織り成す単純明快なストーリー、とっても楽しい舞台でした!

生徒ついて。

・珠城りょう/ダルタニアン
彼女の持ち味は白なんですね。真っ白。黙らせるのに唇を唇で塞いだり、やってることは少コミかってのに全然下心を感じない。決してキラキラ系じゃないのになんなんだろうこの爽やかさは。
「激情」も「グランドホテル」も(彼女が演じたからこそ余計に)かわいそうな役だったので、今回みたいな「ザ・ヒーロー」な役は余計な感情に邪魔されることもなく安心して見れました。ダメージジーンズの履きこなしもバッチリ!
今回は相手役が半分男役ということで、男役として男役の隣に立つ違和感のなさにいつも以上に背の高さを感じてしまっているわけですが、そんな彼女と並んでもきっちり大きく見える彼女は本当に頼もしい。壁ドンだってド迫力!こんな彼女だからこそ、歌にもっと力強さがあればなあーなんて思ったりもします。でも学年も若いんだしまだまだこれからだよね、きっとこれが「成長を楽しむ」ということなのでしょう!

・愛希れいか/ルイ14世
男装麗人といえばオスカル様ですが、それとはまた全然違ったアプローチの役で、まさに男役から娘役に転向した彼女にしかできないような役。
ルイ14世のあまりのかわいらしさにうっかり新しい扉が開きそうになりましたわよ…。
自分が女であることを(観客に)カミングアウトする場面である意味露出度の高い衣装になるわけですが、筋肉質な腕とタイツの上からでもわかるカーフにクラッ。
ルイーズになってからの彼女も超キュート!うっかりルイが出ちゃうのもかんわいい~。
ルイバージョンでもルイーズバージョンでもいろんな衣装が見れて楽しい!しかもどれも似合っているという驚異。千手観音みたいなとんでもない衣装だってあるのに!
作品ごとに「こんな役もできるんだ!」と思わされる彼女、やっぱりまだまだもっともっといろんな役が見てみたい!

今回、初めてこのコンビでのデュエットダンスにうっとりできました。シックな衣装に2度に渡るキスシーン、うっとりせざるをえません!

・美弥るりか/アラミス
「世紀の色男」の二つ名になんの疑問を持たぬ美しさでございました。この見た目で陽気な性格がさらに魅力アップ!美貌だけでキャーキャー言われてる設定でも説得力あるのに、本人ちゃんと女好きなところがいい。懺悔室のシーンとっても楽しい。女好きの神父だなんて背徳的だわ~。
前回見たときはあまり男役声を作らないのも歌声の繊細さも持ち味かと思ったのですが、今回は印象が全然違ってて驚きました。ちゃんとバーン!と歌ってて、男らしさもしっかり感じました。今思えばあれは役に合わせてただけなのだなと。新たな魅力に気付けました。

・宇月颯/アトス
髭面のせいですかね?あれ?こんな顔だったっけ?と思ってしまいました。やんちゃっぽい口元が彼女のチャームポイントだと思うのですが、そこが消されてたなと。今回みたいな落ち着いた役にはプラスに働いてたかもしれません。
「グランドホテル」ですごい上級生がいるもんだと思いましたが、つくづく隙がない。ちゃんと男声作ってるのに芝居声に違和感がない貴重な役者です。今回みたいな大きな役で見れてよかったです。

・暁千星/ポルトス
彼女がキレンジャー的な役どころをどう演じるのかは注目ポイントでしたが、良くも悪くもいつものありちゃんでした。「彼女は何をやっても彼女」はいつまで続くんだろうか…。でも「三銃士のポルトス」というパブリックイメージを抜きにすれば、はつらつとした役は彼女にハマってたと思います。「こどもに人気!」の説得力。さすがに大酒呑み設定は厳しいけど。ありちゃんはダンスもうまいし歌もうまいし体格にだって恵まれてるし、ベビーフェイスは時間が解決してくれると思ってるし、本当に滑舌だけなんだよなー!…でも考えてみれば彼女はまだ新公学年なんですよね。役の大きさに忘れそうですが。
しっかし彼女のダンスは飛び抜けてますね。群舞で踊ってても目立つ目立つ。誰が誰だかわからないまま見てても「なんかスゲーのがいる」と思えば必ずありちゃんだもの。

・月城かなと/ベルナルド
雪組からの組替え後初の本公演。私、初めての宝塚観劇で下級生時代の彼女を一度見てるんですよね。まったく覚えてませんが。
冷徹という言葉がぴったりな端正な見た目からのちょっとおまぬけな役どころ、新しい種の笑いを生み出してました。真逆な兄との対比も面白い。
ルイーズに迫っても一切ときめかれないのが不憫でな…。でも「気に入らないあいつの女を奪ってやる!」程度の執着しかなさそうだからまあいっか。
目が肥えている人ならば組のカラーも感じられるのでしょうが、私がそんなの感じられるはずもなく…。フツーに溶け込んでました。

・沙央くらま/モンパンシェ公爵夫人
スチールを見て「魔性の女に違いない…いや魔女かもしれない」と思っていましたが…あながち間違ってないかと。まさかのコメディリリーフ。コマさんが演じてるからむしろこっちから土下座だけど、ルイにとっちゃ恐怖だよね。いやでもホントに楽しくて、「へいかあ~ん(はあと)」と出てくるだけで笑える。御美脚バーン!にはうおおおおお!でした。彼女にも幸せになってほしい…。無事アラミスをゲットできるとよいのですが。
一本物で女役の場合フィナーレはどうなるのかと思いましたが、女役のままなんですね。ショートボブのかつらもとってもお似合いでした。
退団を発表したコマさんを見るのはきっとこれが最後なんだろうな…。

・早乙女わかば/マリー・ルイーズ
「激情」で主人公が田舎に残してきた婚約者の役をやった人というのは覚えているのですが、「グランドホテル」では認識すらできず…でも今回でバッチリ顔覚えました。もう忘れません。ていうか、こんな個性的な顔を覚えていないなんて自分でも不思議。すっごく舞台映えする顔。お人形さんみたいって言われてるけどホントにそう。みやるりさんと並ぶと現実感のなさがすごい。かわいコちゃん6人で固まってても「あのコがリーダーだ」と思わせる華を感じました。

・海乃美月/マリア・テレサ
私の大好物の素直でおバカなキャラ。筋肉フェチにシンパシーを感じる。サブカップルも務める2番手娘役的な役だけどよく考えてみればおもしろ外国人枠だよね。

・紫門ゆりや/フィリップ、輝月ゆうま/クロード
なぜこのふたりを並べてるかといいますと、しばらくの間、フィリップのことを輝月ゆうまさんだと思っていたからです!
「あーまゆぽんがヘンな役やってるー」って…。ルイ13世を見てもなお「フィリップ=まゆぽんがルイ13世をやっている」と…。
そしたらベルナルドの手下4人組にどう見てもまゆぽんがいて、あれれれれ?
幕間にパンフレット買って配役見たらフィリップ=紫門ゆりやさんじゃないですか!なーんで見間違えたんだろう?紫門ゆりやさんはサンブリオッシュだから認識してたはずなのになー。
フィリップを見ながら「太陽王」に出てきたルイ14世の弟の名前が思い出せず悶々としておりました。いまだに思い出せない。
クロードは強そうでした。しかし一言も喋らなかったような…?

・一樹千尋/マザラン枢機卿、光月るう/ボーフォール公爵、綾月せり/ビゴー
マザラン枢機卿が専科なのはわかりましたが、ボーフォール侯爵も専科かな?と思ってしまいました。おじさま役者はそれなりにいても、がっつり老け役のできる生徒が超上級生の組長・副組長以外にもいることに驚きました。正直、副組長が演じたビゴーよりも貫録を感じました。こんな生徒、他に思い当たりません。いいモノ見れました。

・憧花ゆりの/アンヌ、夏月都/乳母マドレーヌ、白雪さち花/シモーヌ
こちらのお姉さま方はさすがの貫録でございました。娘役にも「老け声」ってあるんだなーと。
男役娘役に関係なく肉襦袢にも着こなしってのはあると思うんですけど、夏月都さんの着こなしっぷりはお見事!さすがに顔はだいぶかわいらしいですけどね。

・風間柚乃/ジョルジュ
下級生にしかできない大きな役っていいですね。アトスに憧れてるのが男の子っぽくてかわいい。「全然似てない」(実際似てない)をちゃんと理由付けして説明してたけど、似てたら「ソックリだわ!」という流れになったんだろうな。スペイン王女とお幸せに!

真ん中の人たちだけでなく上から下まで見所たくさんでいくつ目があっても足りません!今回の作品で月組の層の厚さを知りました。いやホント、光月るうさんには感動した。
2本立てだと芝居がうう~んとなってもショーで満足できるけど(ショーで満足できないことなどない!)、そうはいかない一本物、多少の不安はありましたが、好みの作品でラッキーでした!
スチールが扮装のプログラムは復習にもってこい、しばらく余韻に浸れます。
舞台 | CM(0) | TB(-) 2017.10.13(Fri) 22:20
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