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幸せのずんだ

宝塚星組全国ツアー・ミュージカル・ロマン「大海賊-復讐のカリブ海-」/ロマンチック・レビュー「Amourそれは…」に行ってきました。
2回目の星組観劇。新トップコンビのプレお披露目とのことで前回とはまた違った星組が見れるんだろうなと、それはそれは楽しみに当日を迎えました。

今回はミュージカルとショーの二本立て。

ミュージカル・ロマン「大海賊-復讐のカリブ海-」は、海賊に両親を殺された主人公・エミリオが海賊となり復讐を果たさんとする、児童書かと思うほど単純明快なストーリー。
これといった感想もないほど本当に大した話じゃないのですが、トップの北翔海莉さんの圧倒的な演技力と歌唱力でなんだかものすごい名作を見たような気分になりました。
北翔海莉さんは歌・踊り・芝居三拍子そろった実力派ということで期待していましたが、期待以上でした。
もうオープニングの歌からトリハダ(誤用)立ちまくりですよ。話には聞いていたけどここまでとは。スルっと耳に入ってくる心地よさ、あたたかい包容力、身をゆだねられる安定感、本当に素晴らしい歌声です。
芝居もすごくて、冒頭、エミリオの目の前で両親が殺されるシーンでは、喋り声が少年なのね。さすがにルックスはそのままなので、耳から入ってくる情報と目から入ってくる情報がちぐはぐで混乱してしまいました。
決闘のシーンでは鬼神のような表情を見せ、愛するエレーヌとの永遠の別れでは悲しみを歌う途中で絶叫、どんな喉してんのかと。メタルバンドのボーカリストかと。
私はそこまで気付かなかったけど、一緒に観劇した友人いわく「少年時代はダンスもヘタレだったのにどんどん凛々しくなっていった」だそうで、まさかそこまで考えてる?!と思ってしまいましたが、北翔海莉さんならさもありなん。
表現の幅広さにも圧倒されました。

こんなすごい人の相手を務める娘役トップの妃海風さん。
私、宝塚顔の見分けつかないくせに先入観無しで楽しみたくて予習はしないので、最初にエミリオといい感じになった海賊の娘のアンが妃海風さんなのかと思っていしまいました。じゃあさっき出てきた美しい歌声を轟かせていた宿敵エドガーの妹エレーヌは?その後、エミリオとエレーヌが出会いロマンスが生まれてやっぱりエレーヌが妃海風さんだとわかったわけですが。
これまで見た娘役トップの人を思い返すと、との人もルックスが突出していたように思いますが、妃海風さんはルックスでいえば正直他の娘役に紛れててもわからないなと思ったんですけど、これがひとたび歌い踊ると、ああ、この人しかいないなと思えるような、オールマイティーでの高所安定を感じました。芝居もケレン味がなくて自然に見ていられました。この素を感じさせない佇まいはどんな役でもこなせそうです。

2回目の星組観劇ということで、前回観劇したときに印象に残った生徒さんにも注目。とくに壱城あずささんと夏樹れいさんは女装だったので、男役だとどんな感じになるのかな?!とワクワク。
全員出演ではない全国ツアーということで、メインの役以外にチョイ役も兼任するようで、冒頭の町が炎上するシーンではすぐに夏樹れいさんを発見できたのですが、メインの役の「拝み屋」は髭を蓄えた年かさのいった役だったのでわかるまでしばしかかってしまいました。
そして壱城あずささん。前回は女装なのが信じられないほど美しかったし、素顔も女性らしい顔立ちなので、「聞き耳」が彼女だと気付いたときの衝撃ったらなかったですよ!確かにかわいらしい目元に面影はあるけど、シュッとした輪郭も、すらりとしたスタイルも男役以外のなにものでもない。このルックスで3枚目なんておいしすぎます。
娘役では前回観劇した「太陽王」でトリプルヒロインのうちのひとりを務めた妃白ゆあさんに注目したかったのですが、そもそも娘役は男役以上に見分けがつかないので、観劇後にパンフレットを確認したところ、ウミネコ???女海賊はアンだけだったはず…。あれ?他にもいたっけ?と思って、後から調べたらなんと男役だそうで!娘役の男装なんてあり得るの?!全然覚えてなくて悔しい!

「太陽王」は外部公演だったので出演しなかった人もいましたが、その中で注目していたのが若き実力者と評判の礼真琴さん。芝居ではキッドという準主役ともいえる役どころでした。芝居だとどうしても印象に残るかどうかは役に拠ってしまうのですが、こういう役が付いたということはに実力があってのことなんでしょう。

ミュージカルで新トップの実力を目の当たりにしてますます楽しみになったショー。

私、ショーになると「衣装が一番キラキラしてるまたは一人だけ色が違う人がトップ」というヒドイ見分け方をしてるんでけど、北翔海莉さんはどこにいてもわかりました。威風堂々、そんな言葉がピッタリの佇まい。
歌についてはもう他の追随を許さない、北翔海莉無双でした。男役と娘役が一緒に歌った後に北翔海莉さんが歌うシーンがあるんですけど、北翔海莉さんひとりで歌ってる方が迫力を感じるし、単純に感じる音量がデカイ。二人束になっても敵わないんだなと!
かろうじて食らい付いていたのが礼真琴さんでしょうか。声量だけでいえば礼真琴さんの方がありそうでした。北翔海莉さんのような深みや包容力は感じませんでしたが、若さを感じるまっすぐな歌い方は好印象でした。
北翔海莉さんが群舞も無しにハンドマイクで歌いながら客席に降りて客席一周するシーン、トップスターがこんなに近くに!とコーフンで忘れてしまいそうですが、なにげに「ただ歌うだけ」が成り立つのはすごいことだと思うのです!駆け足になろうとも一切乱れない歌に驚愕。超人っぷりを目の当たりにしました。

ミュージカルではあまり踊るシーンのなかった妃海風さんも北翔海莉さんとエレガントに踊るシーンから、カラフルなスーツを着た男役たちを従えて網タイツの脚が覗く少々刺激的な衣装で情熱的に踊るシーンまで、魅力たっぷりに見せてくれました。
パレードでエトワールとして登場した時には、エトワール=一番歌のうまい人と勉強していたので、ということはやっぱり娘役トップである妃海風さんが一番うまいのか!とここでもまた実力を実感。

奇抜なシーンのない正統派なショーだったので余計な感情一切入れずに堪能することができました。

なんかもう、すごいコンビでした。これってプレお披露目公演なんですよね?初々しさの欠片もない貫録と威厳…。
お二人については「ビジュアルが…」という評判も目にしました。妃海風さんにはとくに思うことはありませんが、北翔海莉さんについては、たしかに他のトップに比べて年齢を感じさせるとは思います。それが冒頭の少年時代の違和感でもあるわけで…。しかしあの実力の前では本当に、どうでもいいとしか。
星組トップ就任のニュースで名前を知ったような私がおこがましいですが、北翔海莉さんのステージを見て、専科に行ってもなおトップになることを信じていたファンの気持ちがわかりました。大きな羽を背負って階段中央に登場した姿を見て、17年間応援してきたファンは泣けて仕方ないだろうなと思いました。

今回初めて「2度目の○組観劇」「前回観劇時とトップが変わった」を同時に経験したわけですが、全員参加ではない全国ツアーではありますが、「トップが変われば組も変わる」を実感しました。今日見たこのやわらかくあたたかい星組はあのトガッててギラついてた星組なんだろうか…?と、不思議な気持ちになりました。

とにもかくにも北翔海莉さんがすごすぎて、幕間も観劇後も興奮しすぎて「すごかった」の連呼、人生で一番「すごかった」という言葉を発した日でした。自分でもこんなに感激するとは思ってなかったですよ!
舞台 | CM(0) | TB(-) 2015.06.22(Mon) 23:05
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