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かわいそうで不幸なエリック!

劇団四季「オペラ座の怪人」を見てきました。2016年以来約2年半振り2回目です。
2回目とはいえ2年半前のことなんて私の記憶力じゃあ粗方忘れてるんですけど(実際忘れてた)、今回は原作を読んで相関図を頭に入れた状態で観劇に臨んだので理解度はかなり高かったと思っています!予習してなかったら冒頭のオークションに参加してるのがラウルだなんてのも絶対スルーしてただろうし。
原作との違いを感じながら見るのも楽しかったです。原作を読んだときに真っ先に思ったのが「ペルシア人って誰?」だったわけですが、そもそもペルシア人なんて舞台版には出てこなくて、マダム・ジリィがラウルを地下へ案内したりファントムの出自を語ったりと多少の役割を請け負ってるんですね。客席案内係ではなくバレエ教師となったせいか、ファントムの手下となる理由付けが難しくなってて、なんでマダムが色々知ってるの?と思ってしまったりもするのですが。
原作では冒頭で語られるだけだった道具方の首吊り事件が作中で起きるのは恐怖を煽る効果抜群!バレリーナたちが踊っている背景にファントムのシルエットが映るのも怖かった~。そしてなんといってもファントムの素顔。ファントムが隠していたのは顔面だけでなくて頭もだったというのが痛々しくて本当にショッキングでした。
ラストの「さそりかバッタか」が「ファントムかラウルか」に変わっていたのは舞台で再現するとなるとものすごく大掛かりな装置になってしまうから仕方ないか。金の指輪のエピソードも無いなあと思ってたら終盤で申し訳程度に登場しましたね。
原作から削られている部分が多かったけど、付け加えられた部分でよかったのは、ファントムに成りすまして…のくだり、完全に忘れていたので本気でビビった。クリスティースの花嫁衣装を着たマネキン(?)がドン!と動く場面もそうだし、ミステリー色が強い原作に比べて、舞台版はホラー色が強いと感じました。

前回観たときに思った
>なんで最後ファントムはクリスティーヌにキスされて「もういい。行っていいよ」になったのかよくわかりませんでした。
これは原作を読んで理解できたんですよ。母親すらくれなかった口づけをクリスティーヌがくれたことにファントムはいたく感動して、彼女への愛が確かなものとなり、彼女に愛を押し付けて自分の側に置くことよりも、彼女が愛する人とともにいる彼女自身の幸せを願った結果の行動だったのだなと。それを理解したうえでこの場面に注目したところで舞台からは伝わらなかったのが正直な感想。すっごくうろたえているのはわかるんだけど、怒っているというか絶望しているというか、幸福感が見えない。超ハッピーソングのひとつでも入れてくれたらわかりやすいのですが。
原作を読んだからこその感想としては、舞台版だとクリスティーヌの心にはラウルしかなくてファントムへの想いが見えなかった。原作だととにかくエリック(=ファントム)のことを憐れんでいて、ラウルからの求愛にも数十ページに渡って「でもエリックが!」などとしていたのが強烈だったので余計に。
舞台から読み取れない心情は原作で補完する一方で、文字からイメージできない現象を再現してくれるのが舞台のいいトコロ。全くイメージできなかった「喉に蛙」が見事に再現されていました。ついでに「上着のポケットから2万フラン抜き取り」もやってほしかったな~。ファントムが弾いていた「勝ち誇るドン・ジュアン」と思われる曲もイメージどおりでした。

楽しみにしていたシャンデリア落下のシーンは前回のインパクトが強すぎたのかこんなもんだったっけ?と思ってしまいました。会場の関係だろうけど、前回は「二階席から見て目の前にあるシャンデリアが弧を描いて舞台に落下する」と見えたのが、今回は「舞台中央上部にあるシャンデリアがまっすぐ落下する」と見えたので。やっぱり専用劇場にはかなわないかあー。
シャンデリア落下のインパクトが強すぎたのか、逆にテーマ曲に合わせてシャンデリアが吊り上げられオペラ座が現れるオープニングが最高にアガることを忘れていて新鮮に興奮しっぱなしでした。

最後に、主なキャストについて。

オペラ座の怪人/佐野正幸
男性の歌声を「天使」と表現することにどうしても違和感があって、ロンドンオリジナルキャストの音源を聴いても腑に落ちなかったのですが、こうして生で聴いてみるとそう表現したくなる気持ちもわからなくもなくもない。
ファントムって初老のイメージなので、小娘と初老の恋愛なんてねーよと思ってたのが、このファントムを見てアリだなと思えるようになったのは私が2年半歳を取ったから?

クリスティーヌ・ダーエ/岩城あさみ
あれ?前回と同じ人?と思ったら違う人でした。たしかに目がちょっと大きいし頬もちょっとふっくらしてる。
すごく小柄で最初「ちびのジリィ」かと思ってしまいました。そんな小柄な体からは想像できないのびやかな美しい歌声はまさに天使!しゃべり声がかわいいのも可憐さを際立たせていました。

ラウル・シャニュイ子爵/鈴木涼太
こちらは前回と同じ人でした。若々しく爽やかでクリスティーヌとお似合い。そりゃファントムも嫉妬するわな。

メグ・ジリー/小川美緒
金髪でわかりやすくかわいいので群舞でも目立つ目立つ。
序盤のファントム騒動でクリスティーヌと差し向かいでぺたりと座り込んで手を取り合いおびえる姿がまるごとかわいくて二人ばっかり見てしまいました。ここの舞台写真販売してください。

マダム・ジリー/佐和由梨
オペラグラスで覗くと役柄相応だけど、若々しいというかヒロイン力のある歌声にかえって違和感を覚えてしまいました。いやしかしお美しい。
キャラクターデザインが「エリザベート」のゾフィーすぎて「顔は洗ったの」が頭に流れてきたのには参った。

カルロッタ・ジュディチェルリ/河村彩
ルックス含めてイメージ通りで最高でした。

ウバルド・ピアンジ/山口泰伸
ディズニーキャラクターの実写化みたいでこれまた最高でした。

ムッシュー・アンドレ/青羽剛
ムッシュー・フィルマン/平良交一
かわいらしいおじさまたちでニコイチで出てくるたびに頬が緩んでしまいました。

2回目の観劇、原作を読んだのでまた違う視点で見れるだろうと思っていたけれど、読んでおいて大正解でした。
遅読だから原作読むのめっちゃ大変だけど、次回も原作読み直そう。2回目の「原作読んでから見る」もまた新たな発見があるにちがいない!

余談。
観劇後に会場近くの「味の牛たん喜助」定禅寺店に行ったんですけど、店内に飾ってあるサインを見てたら、見覚えのあるサインが…ググったらビンゴ!北翔海莉さんのサインでした!店員さんにも確認したので間違いありません!「とても気さくな方でした」とおっしゃってました~。日付からするに退団翌年のレコ発イベントの際に立ち寄られたようです。新年早々みっちゃんのサインが拝めるなんてご利益ありそう!
宝塚・歌劇・演劇 | CM(0) | TB(-) 2019.01.08(Tue) 23:59

夢の世界の扉が開く

OSK日本歌劇団「第39回たけふレビュー~GERSHWIN NIGHT~」に行ってきました!
きっかけはこちらのツイート。
福井は旅行先に考えていたので、こりゃ行くならなんとしても公演期間中に!と、実現させた次第です。

OSKは初観劇の昨年の「レビュー夏のおどり」以来なので約1年振り2回目。トップスターが高世麻央さんから桐生麻耶さんに代替わりして初めての観劇です。
平日2回観劇しましたが、2回ともなかなかの客入り。2回目の方では、本公演には出演していないOSKのみなさんも観劇されていました。
メンバーは桐生麻耶さん他総勢12名。人数の少なさを感じさせない華やかなオープニング。テーマ曲の「一度の今日の日大切にして」というメッセージが心に残ります。
本公演のテーマ「ガーシュイン」はアメリカの作曲家。なんか聞いたことあるぞ?と思ったら、「サマータイム」の作曲家か!「らららクラシック」で見た!「サマータイム」は恋人の別れを思わせる場面に使用されていて、城月れいさんの堂々とした歌声に感動しました。
今年上演された桐生さん主演の「巴里のアメリカ人」の作曲家でもあるそうで、アメリカ人(桐生さん)とパリの子供たちの交流を描いた楽しい場面がありました。英語を教えていたはずがいつしか福井弁講座に。アドリブ満載で武生市出身の瀧登有真さんが大活躍でした。
夏のおどりを見たときは娘役があまり活躍していないという印象でしたが、本公演では娘役も城月れいさんがトップ格、麗羅リコさんと穂香めぐみさんがダブルで二番手格と位置づけがはっきりしていて見やすかったです。この三人が活躍する場面は当然として、フレンチカンカンなど娘役メインの場面もあって娘役の魅力を堪能できました。出番が多い人が印象に残るのは当然ですが、麗羅リコさんのすてきな笑顔にすっかりやられてしまい、麗羅さんばっかり目で追ってしまいました。
OSKの売りのひとつが高速ラインダンスだそうですが、そう言われるのも納得。とにかくかっこいい。アップテンポなのもそうだし、ハイレグの衣装がスタイリッシュでセクシー。近くで見るラインダンスは迫力満点でした。
フィナーレ後の「桜咲く国」はオマケみたいで嬉しい。OSKを見たぞ!という気になります。
こんなに充実した45分のショーを平日2回、休日3回、休みはたった1日だけで1か月間も上演するなんてすごいバイタリティ!
「また見たい」なんて気安く言えるような場所じゃないけど、1か月間ほぼ毎日やってるならこっちの気持ち次第よね、というわけでまた見たい!と言っておきます。

さて、桐生さんをトップに据えた本公演。桐生さんのたくましさと安定感のある低音ボイスは大人の男性以外の何物でもなく、本気で抱きしめてほしいんですけど、桐生さんと比べるのが間違っているのか、他の男役が少年にしか見えないのですよ…二番手格の虹架路万さんですら。単体で見ればそうでもないかもしれないけど、桐生さんひとりだけ別次元にいるというか。男役とは対照的に娘役はお姉さんタイプが多いので、しかも男役と娘役とで身長差も無いから、ペアになるとおねショタ感が拭えず…。それがひとたび桐生さんとのペアになるとアダルトなムードムンムンでときめきまくり!包容力!身長差!「男も女も全員まとめて抱いてやる」を目の当たりにした感。
で、実際に桐生さんだけ学年(?)が離れてるんですね。高世さんがトップのときは気付かなかったけど、思い返してみれば昨年の時点で「男役は意外と若い人が多い」と感じてたわ。本公演は選抜メンバーだけど、楊琳さんや悠浦あやとさんが入るとまた印象は違ってくるのかな?現実問題、その時が来たら一気に若返ってしまうのか。そうか…もう私が年上の女性に対するある種のときめきを得られることもないのか。
宝塚・歌劇・演劇 | CM(0) | TB(-) 2018.10.31(Wed) 20:59

Have you ever done before?

宝塚雪組全国ツアー・幕末ロマン「誠の群像-新選組流亡記-」/レヴュー・スペクタキュラー「SUPER VOYAGER!-希望の海へ-」に行ってきました。
雪→星→宙→月→花→星→宙→宙→月→星→花→星→花→星→宙→月→雪→雪→月→雪で前回の全国ツアーも雪組だったので2回連続の雪組@全国ツアーです。雪組の全国ツアーで日本物だなんて初観劇を思い出すわ~。

まずはお芝居「誠の群像」
新撰組の土方歳三を主人公とした物語。「男とはいかに死ぬべきか」といったことがテーマと思えるほどに硬派で無骨。
土方の晩年に焦点を当てているのはわかったという程度ではっきりとしたストーリーは感じなかったけれど、金言の連続で印象に残るシーンばかり。横暴な芹沢につっかかろうとした隊士を「そんなことに意地を張るな!」と止めたシーンはぐっと来た!
虎徹をめぐる話もよかった。人を騙したことを激しく悔やむお小夜を「あなたの行動であの刀はたった今本物のと虎徹となった」「近藤勇は今日も25両の虎徹を手に京都を歩かれておる」と慰める土方が素敵。
ただ、宝塚で上演するにはロマンス色があまりにも薄い。デートに誘った次にはもうお小夜が身請けされているのはいくらなんでも端折りすぎ。お小夜の別れの手紙から逢瀬を重ねたということは推測できるけど、「逢瀬」をダンスでもなんでも表現できなかったものか。でもそれだと「二晩」の場面とかぶるか。
ダンスといえば「鬼の土方」のダンスがめちゃくちゃかっこよかった。バックの巨大な鬼の面も強烈。
幕末ものということで「桜華に舞え!」を思い出す場面もチラホラ。土方の最後、とどめを刺そうとする部下を大将が止めるところなんかとくに。
決して楽しい作品ではなかったけれど、何度も見て男の世界に酔い知れたいと思える作品でした。

続いてショー「SUPER VOYAGER!」
野口先生大劇場デビュー作の「THE ENTERTAINER!」(以下、ジエンタ)がトップスターの使い倒しでトップスターファンとして最高のショーだったので、望海風斗さんの使い倒されっぷりをとても楽しみにしていました!
直近に本公演で上演されたショーなので、前知識ゼロというわけにはいきませんでしたが、「これが噂の!」の連続で、これはこれで楽しめました。
まずなんといってもオープニングのテーマ曲!砂を吐くほど甘い台詞をトップスターが圧倒的な歌唱力で大真面目に歌うもんですからもう、どんな顔をすればいいのかわかりませんでした!ジエンタで「そばにおいでギュッてしてあげる」とか歌われてもこんな気持ちにはならなかったのになぜ?!と考えた結果、併演作品のせいではないかと!そりゃ鬼の土方に「俺がギュッてあたためてあげる」なんて言われたらどどどどうしちゃったの?!ともなるわ。
男役スターがキラキラ全開で「胸キュンキュン」「腰グイグイ」などと歌い継いでいく場面なんて、宝塚だから「行儀よく観劇せねば」という理性で保てているけれど、アイドルのコンサートばりに発声可能なら失神者続出間違いなし!もうオープニングだけで胸焼け~。
二番手の彩風咲奈さんが中心となりカラフルなスーツとドレスで踊る都会的なダンスシーンは本当にかっこよくてそこだけ20分くらい見てたかったです。
トップスターと三番手格の彩凪翔さんがひとりの女を奪い合うストーリー性のある場面、女装の色気というのは学年を重ねないと出てこないんだなと。かわいいんだけどね。取り合いされるほどのいい女に見えなかったのも正直なところ。
タンゴの衣装に身を包みオラオラ全開でご当地ネタを叫ぶのはもはやツアー恒例?「銀河鉄道の夜!風の又三郎!注文の多い料理店!宮沢賢治!」笑うなと言う方が無理。
男性アイドルグループを思わせる場面はジエンタの同様の場面よりはいろんな意味で普通に見れました。野口ショー恒例になりそうだけど、今後STARS11を超えるグループは出てくるのだろうか…?
望海さんが朗々と歌うソロは決して平坦ではなかったトップまでの道のりを思わせる感動の大ナンバーなんですが、どうにもこうにも「天海さんもそんなことがある?」がチラついてしまって。こんなほのぼのエピソードもしっかり盛り込むなんて野口先生の生徒への思いが伝わります!
ショーの一番のお楽しみといっても過言ではない、大階段での男役群舞は黒燕尾じゃないのは百歩譲っても、衣装がカジュアルすぎてチョッピリガッカリ。次のデュエットダンスは早着替えなので仕方ないところはあるとはいえ、上下のミスマッチ具合が気になったのですが、相手役の真彩希帆さんの手袋の生地を望海さんのパンツに合わせてあったのには感心しました。そりゃあドシロウトが気づくことはプロだって当然気付いてますよねー。
常設会場のお客さんの行儀のよさに慣れると全国ツアーのお客さんのフリーダムさに辟易することもあるんですけど、反応の素直さは嫌いじゃないです。とくに幕開きと大羽根背負ったのトップスターに送られるやんややんやの拍手喝采!これも全国ツアーの醍醐味!
野口先生の大劇場作品はこれで2本目ですが、2本目にしてすでに野口カラーとでもいいましょうか、そんなのが見えたような気がしました。もうラインダンス?!とかね。黒燕尾が無いとか黒燕尾が無いとか思うところもありますが、野口ショー楽しい!大好き!これを望海さんがやるってのがまたいいんだろうなあ。大劇場バージョンはこれの豪華版でしょう?うーん見たい!!!

印象に残った生徒について。

・望海風斗/土方歳三
主人公ながらろくに笑わない鬼の土方は黒いイメージのある彼女にピッタリ。着物姿の色気もたまらない。「琥珀色の雨にぬれて」は全然ときめかなかったけど(主人公カップルがクズすぎたのが主な理由だけど)、今回はしっかりときめきました!思い返してみれば幕末太陽傳の高杉晋作にもすごくときめいたし、どうも私はだいもんの着物姿がツボみたい。
お芝居とはうってかわってのショーのハジけっぷりには本当にやられた!ギャップゆえの魅力といいますか、きっと別のトップで再演してもこんなに楽しめないと思う。ショーだけでもこんなに萌えたんだもの、コメディなんかやってくれたら相当萌えるだろうなあ。カーテンコールでは副組長さんに「雨ニモ負ケズ全部言えます!雨にも負けず雪にも負けず」といきなり間違えたことを暴露され、一粒で三度おいしかったです。

・真彩希帆/お小夜
琥珀色で感じた違和感の正体がわかりました。彼女は童顔通り越して赤ちゃん顔なんだね。そして顔だけでなく声も「大人の女性」を演じるには少女すぎる。母親の死の際で余韻を残して嘆く演技の細かさからもわかるように、演技力があるから余計に違和感だったんだなと。
今回のお芝居は武家の娘なのでとくに違和感もなく見れたけど、彼女にピッタリハマるのは純真な少女とか、現実感のないお姫様なんじゃないかなーなんて思っていた直後、ショーのオープニングで登場したお人形さんのような彼女のかわいらしさに(客席がどよめいたもの)、ホラね!やっぱりね!「こうもり」のメイドちゃんズでもひときわかわいかったもんなー。(風ちゃんは別格!)
琥珀色がショーでも払拭できないほどにトラウマレベルだったんだけど、すぐに忘れられそうです。

・彩風咲奈/山南敬助&榎本武揚
やっぱりありちゃん(暁千星)に似てる~。素顔全然似てないのに~。
前半はさわやかな青年、後半は髭の軍人と二役を演じたわけですが、ギャップがすごくて同一人物に見えなかった。髭が似合うことも意外な感じで。アゴのホクロがなかったら最後までわからなかったかも?

・彩凪翔/勝海舟
お芝居の方はあまり印象に残ってないけれど、ショーだと上級生にしか出せない色気を兼ね備えたうえに見目麗しさがズバ抜けておる…。彩風咲奈さんと比べてもグンと大人っぽい。

・煌羽レオ/斎藤一&黒田了介
前回の全国ツアーで印象に残っていた彼女、今回もオープニングでパンチのある歌声だ!とオペラグラスを上げたら彼女でした。娘役を引き連れて歌う場面に嬉しくなったので、気になる人がいるとショーがより楽しめることを認識。

・綾凰華/沖田総司
役どころからするに若手のホープだよね、雪組知らないからなあ…と思ったら元星組生の彼女ではありませんか!新人公演で二番手やってたのはすぐに思い出せるけど、認識してなかったってことか…。いやでも元星組生の活躍は嬉しい!…きーちゃんと同期&元星組なのね。なるほどなるほど。

・夏美よう/芹沢鴨&高松凌雲
ハッチさんが出演されてるなんて余計に初観劇を思い出すわ。ハッチさんスケベ親父でも素敵よ。観客の怒りをも一身に浴びて見事に散って行かれました。

・朝月希和/明里
今回、星南のぞみさんが別箱出演だったので、娘役二番手格はどなたかな?と。お芝居でサブヒロインを演じた彼女ですかね?彼女は花組からの組替なんですね。日本物のメイクのせいか、先代雪組娘役トップの咲妃みゆさんに似てる?!と思うことが何度か。

そして今回も彩みちるさんを認識できず…。

全国ツアーで同じ組が続くと別の組の方が…なんて思ってしまいますが、今回ばかりは連続雪組でよかったです!いやホント、前回の琥珀色引きずってたから、お芝居・ショーともに早いうちに今回の公演が見れてよかったなと!だいもんかっこいい!おもしろい!きーちゃんかわいい!でだいぶ上書きされました。
他の生徒さんはなかなか覚えられませんが、「沼とは落ちるもの」という名言もありますし、そのうち煌羽レオさん以外にも気になる生徒が出てくるでしょう!

ところで、琥珀色のプログラムのスチールがトップ以外幕末のと同じだったのが不満だったんですけど、しくみがわかりました。ショーが直近の本公演と同じだとスチールは使い回しなんですね。トップですら!
思い返せば本公演で見たショーを全国ツアーでも見たのは"D"rastic"S"!!(苦肉の策の表記)が初めてでした。今回は本公演を見てない=プログラムを持ってないので、使い回しでも楽しんでおります。もう不満に思わないぞ!
いやしかしそうなると「ショーが直近の本公演と同じ」にガッカリ要素が増えたような…。
宝塚・歌劇・演劇 | CM(0) | TB(-) 2018.04.21(Sat) 23:50

December32

ハンガリー国立歌劇場「こうもり」に行ってきました。…って書くとハンガリーに行ってきたみたいだな!

昨年、宝塚で上演された同作品を見ていつか原作(オペレッタ)も見てみたいと思っていたのですが、こんなに早くも機会に恵まれるとは!「全然違う」という話も見聞きしていたので、そこらへんも注目。

初めてのオペレッタ、元々「能に対する狂言みたいなモノでしょ?」とは思ってたので、とくに肩肘張るようなこともなく、アイゼンシュタイン邸から始まる1幕もとっつきやすく、すんなり世界に入り込めました。が、オルロフスキー邸に舞台を移した2幕は豪華絢爛な舞台セットに歓声と拍手!衣装もきらびやかになり、舞台の人口密度もぐっと高まり、チケット高いだけあるあるあるある全然ある。3幕では一転、刑務所に移動するわけですが、もう2幕で充分元取りました。

字幕があるとはいえ、お話についていけるかしら?という不安もありましたが、宝塚版を散々見ていたおかげで名前もろとも相関図が完璧に頭に入ってたので、余裕も余裕でした。というか、「全然違う」というほど違くない。むしろ見たことのある場面ばかり。デタラメフランス語合戦まで原作通りだったとは。
主人公もヒロインも違うし、なんたって「夫が自分の妻と知らずにナンパする」という一番重要なポイントが違うので話の印象もだいぶ違うけど、細々としたエピソードはそのまんまということにかえってビックリでした。誰かが書いてた「宝塚版は舞台裏」にナルホドなと。
原作だと一番の見どころは刑務所でのアイゼンシュタインとロザリンデのバトルですね。金時計があんなに重要なアイテムだったとは。妻に軍配上がったけどどっちもどっちじゃん!
オペレッタの人って歌は言わずもがな、演技もできるんだなと!喜劇ほど間が大事とは言いますが、フロッシュみたいないかにもなコメディリリーフはともかく、ロザリンデが「あれはウチの夫とメイドだわ」の場面で爆笑が起こったのは役者の技量に拠るところが大きそう。
今回初めて西洋人が西洋人がを演じる舞台を見て、脳が混乱しないことの素晴らしさを実感。
音楽はうっかり宝塚版の歌詞で口づさんでしまいたくなる耳なじみのある曲ばかり、ダンスまで楽しめて、こんなに満喫できるとは思ってませんでした。

宝塚版との比較もかねて登場人物の感想を。

アイゼンシュタイ
まごうことなき主人公。(宝塚版でもこっちが主人公じゃんと思ってだけど)金時計をあげる気がなかったり(奪われたけど)、自分のことを棚に上げて妻を責めたり、宝塚版と比べてだいぶ悪どいけど、見た目も相まって憎めないオジサマ。騙されてもあんまりかわいそうにならない。カラッとしてる。

ロザリンデ
まごうことなきヒロイン。夫の女遊びに困り果ててるというわりには自分も間男連れ込んで楽しんでいるので、夫婦バトルでの彼女の勝利もあんまりスッキリしない。民族衣装で故郷の歌を披露する見せ場は宝塚版でも見たかった。

ファルケ
宝塚版では主人公だけど、フランクやイーダよりも出番がない。狂言回しですらない。前日譚は作中で語られるだけ。でも彼がいないと話が始まらない。ロマンスもなく、宝塚版では相手役だったアデーレとは晩餐会で踊るだけ。そりゃ主人公にするには舞台裏にもなるわ。

アデーレ
準ヒロインだけどロマンスはない。3幕ともメインの曲がある。「失礼な冗談ね」はマダム・フローレンスを見たばかりなので思い出しておかしかった。イーダと姉妹仲良しな様子が微笑ましい。

イーダ
スレンダーな体型に浅黒い肌にブロンドヘアーとピンクのドレスがお似合い。ふっくら体型でブルネットに色白という真逆なタイプのアデーレとの並びもいい。絵にかいたような「ヒロインの親友」。バレリーナのはずなのに滑稽なダンスが楽しい。

フランク
1幕ではロザリンデ、2幕ではアイゼンシュタイン、3幕ではフロッシュ、と主要人物との絡みが多く、出番だけでいえば主人公カップルに次ぐ。アデーレとイーダに挟まれて「キスを」の歌に合わせて交互に「チュッチュッチッ」ってするのかわいい。

フロッシュ
最高においしい役。日本語でアドリブ入れまくり。「日本酒」「梅酒」「泡盛」ワールドワイドすぎるご当地ネタにお客さん大喜び。

オルロフスキー
ナントビックリ、男役!宝塚版でのオネエっぽさの理由がわかった。やっぱり男性と並ぶと小柄さが目立つ。コサックダンスしてたよね。

アルフレード
この役が宝塚版と一番違う。ロザリンデの間男だもの、アイゼンシュタインとは面識がないのもそりゃそうだ。主の居ぬ間に楽しむ相手がメイドじゃなくて妻じゃあ罪深さが全然違うなあ。刑務所でも歌ってるのは原作通りなのね。

ブリント
原作だと3幕ではアイゼンシュタインが弁護士に化けるのであって、登場するのは1幕の一場面だけなのね。ヘンなカツラがちゃんと伏線になってた。

あらためて、なるほどこうだったのねだからああなったのねと。
アイゼンシュタインのキャラはたしかに宝塚の主人公には向いていない。
ファルケを主人公にするならば前日譚を入れるしかないだろう。相手役も原作では準ヒロインだがロマンスのないアデーレが適役だろう。
ロザリンデをヒロインでなくすると役割が重くなりすぎるからイーダと分け合うのも納得。
でもやっぱり夫婦バトルがないと「?」となってしまうなあと。実際、宝塚版は「あー楽しかった!で、なんだっけ?」だったので。
当然無理のある部分あるけれど、なんでそうなったのかがわかってよかった。

舞台のDVDがあるのは知ってたけど、手出さないでおいてよかったなー。初めての衝撃は生で受けたいもの!無事衝撃を受けたところで、DVDも欲しくなった。
オペラはまだまだハードルが高いけど、オペレッタなら他の作品も楽しめそう。次はもちろん「THE MERRY WIDOW」が見たい!
宝塚・歌劇・演劇 | CM(0) | TB(-) 2017.11.07(Tue) 23:08

270円

ミュージカル・コメディ「パジャマゲーム」を見てきました!
元宝塚星組トップスター北翔海莉のミュージカル女優デビュー作品。極力生で衝撃を受けたいんだ!と、公式から次々に投下される映像を避けつつ被弾しつつ、当日を迎えました。

パジャマ工場での騒動を描いたこの作品、舞台が半世紀以上前のアメリカだから非日常感はあるけど、本当にどうってことない、日常を切り取ったような話。本社から管理職の人がやってきて古株OLと仲良くなるの。そのきっかけのピクニックだって言ってみれば社内行事だし、今でもそこらへんで普通にありそうな出来事。新入りをいびる男性社員、恋の噂で盛り上がる女子社員、手癖の悪い既婚男性、家庭の事情を持ち込む夫婦社員、登場人物も覚えのある人たちばかり。
そんな日常風景がすっごく楽しい!
恋なんかぜんぜんぜんしてないのナンバーでは延々と冷やかされるベイブのうんざりしながらもまんざらでもない様子が伝わってきたし、プレッツがグラディスにまとわりつくナンバーのグラディスのあしらいっぷりもため息が聞こえてきそう。ミュージカルを見慣れてない私なんか「歌は歌」みたいな見方しかできないんだけど、もしかしたら「歌で芝居が見える」という経験をしたのかもしれません。
明るく楽しいのは間違いないんだけど、結構大人向けというか…ピンクな場面も多々あってドキドキしてしまいました。ベイブにスチームヒートの感想を訊かれてて「興奮した!」(代弁ありがとう!)とかね。見えてる場面だけでなく見えない場面なんか余計に想像を膨らませてしまってバクバク。ピクニックで急接近したシドとベイブは消えた間になにをしていたのだ…!噂のキスシーンも、あーこういう、あーそう、ハリウッド的な…はいはいはい。という感じでした。
シドとベイブの恋も実り、賃上げにも成功してハッピーエンドなんだけど、ひとつだけ、ん?と思ったのが、妥協案にメイが異を唱えたところ。そこからまた続くのかと思ったらベイブが制して「私たち勝ったのよ!」で終わっちゃって、あれあれあれー?メイもイマイチ納得いかない顔をしていたように思えたんだけど…。目的はあくまで賃上げであって、遡及するかどうかは本質じゃないってこと?だったらベイブに説明させるか、メイのセリフをなくすか、そもそも妥協案自体なくてよかったのでは…。
そんなモヤモヤも最後のパジャマファッションショーで全部ふっとびました。パジャマ買いたくなった。老若男女、パジャマ姿はみなかわいいものです。でもやっぱりなによりパジャマのシェアですよ!「pajama game」の画面検索で出てくる画像を見てたから当然期待してたけど、こういう流れで出て来るのねー!幸せの極みじゃん!予想をはるかに超えて最高でした!!!

さてさて本作でミュージカル女優デビューを果たしたみっちゃんこと北翔海莉。
宝塚だと「トップスターの登場でございます!」とばかりにバーン!と出てくるじゃないですか。拍手も起こるし。気付いたら居たという感じで、外部だとこういう感じなんだなと。
男役としてはまず見ることのできない女性らしいスタイルで登場したわけですが、髪をまとめたパンツスタイルのりりしいこと。フワッとしたワンピース姿も素敵~。スチームヒートのセクシーな衣装やファッションショーの彼パジャマはもう本当にありがとうございますだし、いろんな格好のみっちゃんが見れてホクホク。髪を下ろしたスカート姿のやわらかい雰囲気に、みっちゃんはもともと女性らしさの強い人だったんだなと思い直しました。とはいえ、さすがに他の女優と並ぶとデカイなと。でも頼れる先輩感出てて役柄にはプラスに働いてたと思います。こんな人、会社にいたら憧れちゃう。
見た目以上に注目したいのはやっぱり声!第一声でビックリ。声が変わってない。なによりその声で女性を演じても違和感が全くない。変わってないこと自体には驚いだけど、考えてみればみっちゃんってべつに男役声作ってなかったよなあと。みっちゃんの声は見た目が男だろうと女だろうと違和感のない声なんだなと大発見。
歌声も地声は変わってないけど、高音でもバンバン歌う姿に新鮮な気持ちで「みっちゃんうまああああああい」と感動しました。とくに感動したのはドラゴンの歌。ハードロックバンドの女性ボーカリストばりのパワフルな歌声に、こんな歌い方もできるんだ!と圧倒されました。
スチームヒートのダンスも本当にかっこよかった!セクシーな衣装のさらに向こう側の無駄のない上半身に釘付け。このシーンがなかったらわかりやすくかっこいいみっちゃんは味わえなかっただろうからよかったなあ。

みっちゃんの相手役の新納慎也さん、この舞台が決まって以降、NHK「あさイチ」でお見かけするたびに「この人がみっちゃんの相手役かあ~」と、私なりに興味を高めておりました。
生で見た新納さん、ひとことで言えば男役男。小顔で手足が長く姿勢が良い。上背はしっかりあるが、他の男優ほどはがっしりして見えない。そして男臭さの薄さ。男役の現実感のなさは言ってしまえば虚構だから疑問の余地もないのですが、本物の男性でもこんなに現実感のない人がいることに驚きました。
そして歌が経歴で想像してた以上にうまい!!!ダンスもろともまさしくミュージカルスター!でした。
みっちゃんとの並びもしっくり。実年齢差からいっても無理がないからか、現実にいそうなカップル感。フィナーレで手をつないで降りてくる姿が本当にかわいくてな!!!カーテンコールでのみっちゃんとのやりとりもほのぼの~。
新納さん、みっちゃんの相手役になってくれてありがとう!初めての相手役がこんなに素敵な人で、今後の相手役とついつい比較してしまいそうです。

キューティーパイなグラディス大塚さんにかわいいオジサマのハインズ栗原さん、ウォーリーのくせにいいかげんにしろなプレッツ上口さん、なぜ女子社員に放って置かれているのか理解できぬ好青年チャーリー広瀬さん、包容力の塊なおばちゃまメイベル阿知波さん、敵として緊張感をもたらすハスラー佐山さん、女子社員も男性社員もみんなかわいくて、全っ然見足りませんでした!中心も見たいけど目の前も見たいというジレンマ。こっちを見たいのにあっちも気になるというもどかしさ。舞台が1日2回で何日間も公演するのは、いつでも見に来てね!じゃなくて何度でも見に来てね!ってことなんだなと。

みっちゃんきっかけで見に行った舞台だけど、本当に楽しくて、見に行ってよかったし見に行けてよかった!これを機に他の舞台にも…とは多分ならないだろうけど、またみっちゃんきっかけでも舞台を見に行けたらいいな!
宝塚・歌劇・演劇 | CM(0) | TB(-) 2017.10.19(Thu) 23:19
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