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Stayin' Alive

ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」観てきました。

映画版はずいぶん前に見てノーテンキなポスターとは裏腹にこんなに暗い話だったのかと衝撃を受けた思い出。どういうものかわかったうえでの観劇だったので「思っていたのと違う!」なんてことにはなりませんでした。

1列目から使用する座席プランからして録音かと思ったらまさかの生演奏!舞台には足場のようなセットが出しっぱなしにしてあって出番に応じて左右に楽器隊・中央にボーカル隊が登場するというかたち。シリアスな場面でもビージーズに扮したボーカル隊が舞台中央上部にいるのは少々気が散りました^^;
この足場がとてもよく考えられていて、スクリーンの映像を切り替えたりちょっとした小道具を入れ替えるだけでディスコ・主人公の自宅・ダンススタジオ・橋と全然違う場所に変わるんです。階段もあるので、2階の自室や屋内外の行き来もわかりやすく表現できる。いちいち幕が下ろされることもないのでテンポよく見進めていくことができました。

映画鑑賞済とはいえ、「友達が橋から落ちて死ぬ」ということしか覚えてなかったので、あらためてあまりにも重い話にゲンナリしてまいました。身につまされるエピソードもあって本当に…。ボビーが死ぬことも分かっていたからどんどん追い詰められていく様子も辛かった。
映画を見ても舞台を見ても「若さゆえの葛藤や過ち」の物語くらいにしか思っていなかったのですが、観劇後、映画版を見たことのある友達と話しているうちに信仰が大きく絡んでいるということがわかりまして。映画を見たときにトニーの「ディスコキングだけど童貞」という設定を面白いとしか思わらなかったけど、これは敬虔なカトリックの家庭に生まれたからこそ身についている婚前交渉はするべきではないという考えに基づいたものだったんですね。だから気のない子にアプローチされても決して関係を持たなかった。それがアネットがトニーの仲間たちにまわされる悲劇を生んでしまったのだからやりきれない。
それからダンスコンテストが出来レースだったエピソード、舞台だとキャスティングの理由もありそうだけど「街の出身者に優勝させたかった」という台詞が映画版だとはっきりと黒人差別として描かれているそうで。このエピソードはまるっと忘れていたのでなんかもう「暗い」のひとことで済む話じゃなかったんだなと。
「これからもお友達でいましょう」という終わり方もなんか…お友達でいられるのだろうか。

とまあストーリーのことだけ考えると落ち込んでしまうけど、ダンスはもう最高にかっこよかった!!!とくに一糸乱れぬ群舞に釘付け。絶対にセンターを目で追ってしまう主人公も素晴らしかった。耳なじみのある曲もよかったし、ダンスシーンのおかげで気を保っていられたようなものです。
母親が用意してくれた白いスーツに着替えてダンスコンテストに向かうシーンにもグッときた!生着替えなんていやらしい目で見てしまいそうなのにそんな気持ちに全然ならなかった。だからこそあんな結果…!

私はこの沈んだ気持ちを抱えて会場を後にしなければならないのかと思ってたから、ディスコタイムがあってよかったです!立ち上がって手拍子しかできないけど楽しかった!

今回の観劇は見に行こうと思っていた舞台のチケットが取れなくてじゃあこっちをという感じで見たにもかかわらず思った以上に引きずってるので引きずりついでに映画版も見直します。
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.12.21(Sat) 23:55

ヘリ子

宝塚月組公演・日本オーストリア友好150周年記念UCCミュージカル「I AM FROM AUSTRIA-故郷は甘き調べ-」に行ってきました!
雪→星→宙→月→花→星→宙→宙→月→星→花→星→花→星→宙→月→雪→雪→月→雪→星→月で2年弱振り(!)の本公演観劇となりました。

私の宝塚観劇は大体にして上京のついでで、今回の上京は急きょだったので宝塚観劇なんて頭になかったのですが、ふと、平日だし当日券いけるんじゃね?と思いまして。そしたら案の定いけたのです!10時発売開始の9:50に並んで立ち見ヒト桁番!センターブロックでめちゃくちゃ見やすかったです!しかしいくら立ち見とはいえたったの1500円という料金には毎度新鮮に驚いてしまいます。脚棒だけど。

映画も同じく観ると決めたものはネタバレを極力避けながら生きるんですけど、今回は見る予定がなかったから感想とかもフツーに読んでたし(ただし読んだ側から忘れる)、初日映像もフツーに見てるしで、キャラクターデザインだけでどれが誰でおおよその役割がわかる状態で見始めたのですんなりと世界に入り込めました。舞台設定がまさに今というのもとっつきやすかったです。「セレブ」ならオペラ界の歌姫よりもサッカー界のスーパープレーヤーの方がイメージできる。
映像の多様は賛否ありそうだけど、映画のオープニングクレジットのような映像には期待が高まりました。狙ってか狙わずか思わずツッコミたくなるような場面もありましたが。美しいジェンヌが歌い踊っている後ろで本人の写真が大写しになるのはどういう意図か。エルフィーとパブロの大真面目なエクササイズ映像は笑っていいものか。
舞台セットが中々印象的で、とくに製菓部のセットが左右対称のデザインといいくすんだピンクの色合いといい「グランド・ブダペスト・ホテル」のようでした。立ち見だと距離があるから余計にミニチュア感が強くて。ジョージとエマの空中デートに登場したヘリコプターにも驚きました。驚くとともにペガ子の生まれ変わり?なんて思ってしまいました。映像で見るとわからなかったけれど、あれってオーケストラピットを覆って銀橋まで伸びてるんですね。前方席からの眺めが気になる。
国民的シンガーソングライターが手がけたという曲はさすがの親しみやすさ。「マッチョマッチョ」が話題をかっさらうのは当然ですが、メインテーマともいえる「Nix is Fix」も口に出したときの気持ちの良さにふとしたときに口づさんでしまいます。一幕の終わりと二幕の冒頭を飾る「夜の帳が降りればそこはファンタジー」と繰り返す曲も幻想的で素敵でした。
おさわがせおばあちゃんとポンコツホテルマンのせいでコメディ色強めだけど、故郷はいつもあなたとともに…というメッセージが強く伝わってきて、故郷っていいなあ。家族っていいなあ。としみじみできるお話でした。エマがホームレスの支援を申し出る場面や、故郷を飛び出したエマが「故郷で大切な人と出会った」と告白する場面には涙しました。壮大な歴史モノやスキャンダラスな恋愛モノもいいけれど、こんなふうに心温まるヒューマンドラマもいいですね!
フィナーレではロケットボーイを務めるありちゃんがそのままロケットに参加する場面がなかなか衝撃的でした。ロケットメンバーがロケットボーイを務めるのとは明らかに違うじゃないですか。そんなパターン見たことなかったので。そして安定感のあるリフトを見せてくれるデュエダン!まさに包み込むようでした。
れいこちゃんが二番手羽を背負った公演立ち会えたことも他人事ながら嬉しくなりました。

生徒について+α

・珠城りょう/ジョージ・エードラー[ホテル・エードラーの一人息子]
彼女に現代劇で等身大の役を与えるのは危ない。ガチ恋勢が大量発生しかねない。かくいう私も冷蔵庫に閉じ込められて震えるエマに自分の上着をかけてあげるジョージに「あっ結婚して」と思ったし、寝起きのエマをブレックファストで迎える白ニット姿のジョージに「あっ結婚して(2回目)」と思った。多分同じ役を他の生徒が演じてもこうはならない。彼女だからこそのギリギリな現実味が本当に危険!

・美園さくら/エマ・カーター[ハリウッド女優]
初めて生で見るスターにはワクワクするものです。就任前も見てるんでしょうが認識してないし、映像でも公式で公開している初日映像で見たくらい。ただ、IAFAの初日映像を見たときに、わずかな時間ながら彼女は歌踊り芝居どれをとっても隙がなさそうだなと。そしてその印象は実物を見ても変わりませんでした。娘役らしくない・外部向けと言われそうな、娘役にしては強いと感じるところもあるけれど、今回の役に限ってはその強さもよくハマってました。正直、素メイクは好みじゃないです。でも舞台で見るとしっかりとハリウッドの美人女優に見えました。ここまでハマってると全然違う役も見てみたい。

面白かったのが、ふたりのデュエット。たまきちは男役にしては声が高くてさくさくは娘役にしては声が低いから似たような声質に聴こえて、それでたまきちは乾いててさくさくは湿ってるという違いがあるからデュエットだと不思議な溶け方をするなーと思いました。

・月城かなと/リチャード・ラッティンガー[エマのマネージャー]
前に見たAll for Oneも悪役でしたなあ…。そして悪役って成敗されちゃうからイマイチときめけないんだよね…。こんなに美人なのに!!!今回の役はAfOと違って恋敵というわけではないのも一因というか。そういえばCASANOVAの悪役がイマイチだったのも恋敵じゃなかったからかも?れいこちゃん、顔は覚えたけど声はまだ覚えられません。特徴が掴めない。

・鳳月杏/ヴォルフガング・エードラー[ジョージの父]
CASAVOVAのコンデュルメル夫人も記憶に新しく、中の人が同じだなんて信じられません!!!ちなつさんが父親役なんてもったいないーなんて思ったけど、軽妙洒脱でピッタリじゃないですか。コミックリリーフで出てくるだけで楽しくなる。妻に頭が上がらないのにもこっそりと息子を励ますのにも人の好さを感じました。女役で鍛えた成果か、娘役顔負けのソプラノにはビックリしましたが、あれがヒゲのおじさまから出てるのかと思うとなんだかおかしかったです。

・海乃美月/ロミー・エードラー[ジョージの母 ホテルの社長]
くらげちゃんも母親役なんて(ryと思ったけどこれまたピッタリ。いかにも仕事のできる女といった感じで、いつも夫や息子にイライしてそう(笑)。母親役ということで基本的にキチンとした格好でしたが、くらげちゃんの魅力をくらえと言わんばかりのものすごい衣装で踊るメインの場面があったので満足です。

エードラー夫妻、いい夫婦でした。尻に敷かれてるんだけど、夫が妻にベタボレだから不憫な感じにはならない。浮気してるとミスリードを誘う展開も面白かったです。

・光月るう/エルフィー・シュラット[ホテルのコンシェルジュ]
名だたるスターと数々の浮名を流したとうそぶくのが面白い。ヨハン・シュトラウスは父とも息子とも付き合ってたっておばあちゃんいったいいくつ?!AfOを見たときに素晴らしいおじさま役者がいる!と衝撃を受けたのですが、素晴らしいおばさま役者でもありました。フィナーレでも役柄のまま肩出しの白いドレスを着ていましたが、グレーヘアーでも美女なのは間違いないのでドキドキしてしまいました。

・暁千星/パブロ・ガルシア[アルゼンチン代表のサッカー選手]
ヒゲ面のスチールにビックリしたけど、ありちゃんそのまんまというか、かわいい役でした。…ホントはもっとセクシーな役なのかな?筋肉でスーツがはじけちゃうのも「フワーオ」なエピソードなんじゃないかと。健康優良児なありちゃんからは欠片も感じないけど。スキャンダル捏造事件の重要人物なわけですが、彼に全くその気がなかったのが幸い。権力者が善人って心強いよね。

・風間柚乃/フェリックス・モーザー[ホテルのフロント係]
破線上でもおかしくないくらい重要な役どころ。大抜擢では?!と思ったけど彼女もう研6なんですね。お噂はかねがね…ですが、演技に拙さがないし間もいい。コメディって難しいだろうにすごい。

本作で最大のサプライズだったのがパブロからフェリックスへの告白でした。いやまじでエルフィーのほうがまだ「そういうことだったのね~」と思えるくらい。もちろん男性が男性をというのにも驚いたけれど、とくに矢印が見えなかったので。いったいどの時点で恋に落ちたの?!いやなんかキラキラした目で見てるなあとは思ったけど。あまりにもビックリしてオペラでこの二人ばかり追ってしまいました…。「平凡なワタシがスーパースターに愛されちゃってどうしよ~~~~?!☆」って完全に少女マンガだよね。

・輝月ゆうま/ライナー・ベルガー[ゴシップ記者]
まゆぽんはスチールよりも実物のほうが5倍かっこいいからいつも「誰だこの長身イケメン…ってまゆぽんか!」と毎回やらかしてしまうのです。まゆぽんって叫ぶとTHE MERRY WIDOWのクロモウ参事官になるのね。2回くらい「クロモウがいるぞ!」と思ってしまった。

・春海ゆう/マーチン[ホテルのクリーニング部]
彼も笑い声でルクシッチだ!とわかった。出番は多くないけどやたらインパクトのある役でした。フェリックスの恋敵といえばそうか。

やっぱり本公演はいいですね!つくづく全国ツアーはあくまでお試しなんだなと!当日券チャレンジを思いついた私エライ!そしてこの演目で良かった~。「ついで」だからそのときにやっているもの見ることになるわけですが、それでもなにかと縁のあるたまきち政権の月組、今回のも含めて今まで見た演目のどれもが素晴らしく、いい思い出になっています。当日券チャレンジも演目と日程によるけれど、案外イケルということがわかったので、前売りが取れなくてもあきらめずに今後もチャレンジしていきたいと思います!
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.12.17(Tue) 23:41

とうふ、ごまいり、がんもどき

姫神寄席「春風亭一之輔 古今亭文菊 二人会」に行ってきました。
自慢だけど一之輔師匠を二ツ目時代に見ていた私は5年前の独演会にも当然行ったわけですが、半分くらいしか埋まってなかった客席が今回は満員!会場の姫神ホールで毎年開催される姫神寄席では桂歌丸や立川談春といったお茶の間にも知れた人気落語家も出演していて、一之輔師匠は自分のことを「大物を呼んだ翌年に予算調整のために呼ばれる」なんて言ってたけど、とんだご謙遜ですわ。最後列ど真ん中からの眺めは壮観でした。
今回は古今亭文菊師匠との二人会ということで「独演会や二人会といっておきながら一席しかやらないようなことはしない」としっかり二席ずつやってくれました。
文菊師匠、オネエ入っててキャラ強いのにひとたび落語に入るとまるで別人。一席目は心にしみる人情噺「甲府い」、二席目はおなじみ「時そば」、全く違うタイプの演目でいろんな人物を見事に演じ分けていました。少し高めな声もすごく聞きやすかったです。
一之輔師匠は「鈴ヶ森」に「あくび指南」と二席とも勢いのある演目でまさに爆笑の渦。ボヤキっぽい枕も面白いんですよね。文菊師匠いじりは仲が良いからこそ?!
私、落語聞いてるとウトウトしたり、集中力が切れて肝心のオチを聞き逃してしまったり、ちゃんと聞いたところで理解できなかったり…たまーーに行く寄席に楽しめるかしらと不安になったりもするのですが、一度も眠くならなかったしオチも理解できた!今回で自信を取り戻しました!もうちょっと気軽に行ってみようっと。
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.11.26(Tue) 00:35

チェキチェキブン

ハウステンボス歌劇団を見てきました~~~~!念願叶って!

以下、HTBと略称記載。ちなみに正式名称は「歌劇ザ・レビュー ハウステンボス」だけど「ハウステンボス歌劇団」の方が通りがいいみたい。

HTBは長崎県佐世保市にあるテーマパーク・ハウステンボスのお抱え歌劇団。元宝塚の優雅(研ルイス)と元OSKの伊織はやとらが中心となり2013年に結成。ハウステンボスと愛知県蒲郡市のラグーナテンボスを拠点に通年公演を打っています。

HTBは5つのチームに分かれていて、この日は2チームがそれぞれ1日2回公演をしていたので、1チーム1公演ずつ鑑賞しました。

会場はパーク内のミューズホール。座席はフルフラットなので前に座っている人によっては見にくい。パークチケットだけでも自由席に座れるけれど、1000円または500円の追加料金で指定席に座れます。半分くらいは自由席だけど開場と同時にどんどん埋まっていくので、より近くで見たいという理由以外でも並びたくない・パークも周りたいという人は指定席取った方がいいかも。

最初に見たのはチームシャインとチームウィングの初の合同公演「Happy Halloween♪~空へ翔け!真の友情~」。つまりこれが初めて見たHTBの公演となるわけですが!
決してナメていたわけじゃないんですけどね、期待以上のレベルでした!男役がちゃんとかっこいい!娘役がちゃんとかわいい!衣装もハロウィンがテーマということでにぎやか!
設立年数から考えても最大研7なわけで、真ん中の三人もずいぶん若いから若手中心の場面の連続といった風で元気になる。真ん中のひとりの歌唱力にズッコケちゃうのもこれぞスターシステム!と嬉しくなってしまいました。
合同公演ということもあって人数が多いのにも驚きました。宝塚の全国ツアーくらいはいるんじゃないかと。
本編が終われば歌劇然とした衣装の華やかな場面もしっかりあって、ラインダンスにフィナーレのパレードもぬかりなく。最後にテーマ曲を歌うのがOSK的。
ただ、フリートークの多さと客席いじりは場所柄かなと思いました。これは対多数の宝塚では得難いスキルではないかと。スターが客席に降りての振付講座も念入りで、かなりの時間スターを間近で見ることができ、16Kどころじゃないし頭の大きさなんか拳くらいしかなくて遠近感狂うし頭おかしくなりそうでした。
スターなんて誰一人知らないんですけど、真ん中の三人はやはり華がありますね。青蘭そらさんのローランド様のような風貌もさることながら、台詞声をあまり作ってないのが新鮮でした。写真見たときから宝塚の十輝いりすさんに似てるな~と思っていた夕貴まことさん、生で見てもやっぱり似ていてついつい目で追ってしまいます。おそらく三人に立場的な差はないと思うんですけど、不思議と泉美匠さんがセンターに見えました。ハロウィン衣装も正統派だったからかな?
フリートークを任されていた緑の海夏人蒼馬さんとオレンジの碧海澪さん、どちらもキャラ立ちしていてほぼ二次元。海夏人さんはその美貌でコスプレは他の追随を許さず、といったところですが、正統派な男役衣装になると碧海さんの方がキマってるなーと思いました。
真ん中の三人や海夏人さん&碧海さんのようにメインの場面はなかったものの、目と耳を惹かれたのが日々樹澄さん!豊かな歌声に耳を奪われました。体格もよくて素敵~!宝塚の春風弥里さんやひろ香祐さんを思わせる顔立ちにも親しみを感じずにいられません。
ひとつだけ、娘役トップ格がいなかったのが残念でしたが、45分あっという間!キラキラとまぶしくてフレッシュなステージを堪能しました!

終演後はブロマイドやパンフレットやDVD等の物販購入者を対象とした撮影会がありまして、おそらく出演者ほぼ全員と集合写真が撮れるのです!更に誕生日前後3日のお客さんにはバースデーソングのスペシャルプレゼントが!キャストと接触できるなんてさすがテーマパーク。グリーティングってやつか。ずけえ。そんなことを思いながら撮影会の様子を眺めておりました。

さて次の公演も続けて鑑賞。チーム華による「ドリーミングレビュー七世の恋 ~永遠の春~」。こちらはお芝居仕立て。桜の精が七世にわたり一人の女性を想い続けるという幻想的なストーリー。
主演は元OSKの伊織はやとさん。いやー。格が違う。声の出し方が違うし、佇まいも違う。スタイルも異次元。圧倒されました。宝塚に置き換えると85期なので現役ならば専科か管理職かな超上級生だけど、役柄もあって違和感が全くない。伊織はやとさんの経歴を少し調べてみると、OSKの在籍期間はわずか4年だけど、OSK解散後も温泉旅館の専属歌劇団に活動の場を移し歌劇の道を邁進していたとのこと、経験に裏打ちされた芸を見ました。
チームシャインとチームウィングは娘役トップ不在のようですが、チーム華では元OSKの深佳さえさんが娘役トップを務めていました。伊織はやとさんとは一期違いだそうで「超上級生がヒロインを務める」といった世界に初めて触れたので正直なところかなり混乱してしまいました。それならそれとして、娘役なんかじゃない、女役にしかできないおもいっきりアダルトなお芝居が観たいなーなんて思ってしまいました。
お話はわかりやすくてよかったです。…といいつつ、転生していることに気付かず終戦直後に女学生だった人がバブル期のディスコ???!!!なんて思ってしまいましたが^^;
この公演で度肝を抜かれたのが山神様による横笛の生演奏!録音かと思うくらい上手くて本当に吹いてるとわかったときはそれはそれは驚きました。が、それもそのはず。彼女と両脇を固める太鼓は「レビューHTB天鼓」という別部隊の人だそうで。横笛の人はお芝居でも重要な役どころを務めていたしなにより容姿端麗なのでてっきりHTBの人だと思ってしまいました。フィナーレでのかわいいドレスを着て横笛を吹き太鼓を叩く姿はとっても新鮮でした。
お芝居では人ならざる者だった伊織はやとさんのザ・男役な姿もフィナーレで見れて満足満足♪うーんやっぱり超上級生。でも結局一番ときめいたのは伊織はやとさんだっていうね。だってそういうトシだもの!新公学年じゃあ「かわいい」という気持ちの方が勝ってしまうもの!

フレッシュなショーと手練れのお芝居、どちらもそれぞれに魅力的な舞台でした。
両方の公演を通じて感じたことは、演目ごとによる舞台セットはないに等しいけれど、照明で工夫している。そして衣装や鬘など、キャラクターデザインがいい。アニメ的で目にも楽しい。
少女歌劇というとどうしてもパイオニアであり一強でもある「宝塚」が付いて回るけれど、歴史あるものに敬意を払って継承しようとすればある程度の型にはハマるでしょう。それをどう昇華するかといった話になるわけで。結成7年目ということで、結成メンバーとのキャリアの差だったり、実質年功序列でスターシステムがまともに機能してなかったり、新公学年でチームをまとめなければならなかったり、ハタから見ててもいびつさを感じるけれど、これから先いろいろな意味で「できあがっていく」のを見るのは楽しいだろうなあ。
簡単に「また見たい!」なんていえる距離じゃないし、ヘタすりゃ最初で最後の観劇になったかもしれないけど、せめて情報だけは収集していきたいと思う所存。宝塚だって初観劇以前から公式サイトのトップページだけは定期的に見てたんだ。トップスターがずらりと並んだ画像がかっこよくて。そしてそれがときどき入れ替わるのが面白くて。今となっては「入れ替わり=代替わり」だから面白がれることじゃないとわかるんだけど。
いやホント、おいそれと通える距離にハウステンボスがなくてよかったとわりと本気で思っている。そうでなかったら確実に多くの時間を費やしていたもの!年間パスポート20,000円ぽっちで「見る」だけじゃなくて「通える」なんて沼の入口広すぎてマジでおそろしい…。

宝塚・OSK・HTB、ついに常打ちしてる歌劇団三つを制覇したぞ!と思ったら、石川県の旅館・和倉温泉加賀屋に雪月花歌劇団なるお抱え歌劇団があるらしい…。これも見なきゃ制覇とは言えないのかー!ま、まあ、養成所を持つ歌劇団を制覇したということで!
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.10.24(Thu) 20:48

唇は語らずとも

仙台オペラ協会第44回公演「メリー・ウィドウ」を見てきました。
宝塚で2013年に上演された「THE MERRY WIDOW」が大好きで、いつかはオペレッタでも!と常々思っておりまして。そしたら生オケでバレリーナも参加、過去の公演画像を見て舞台セットも衣装も豪華そうでなかなかに本格的な公演があるじゃないですか。というわけで行ってまいりました。

公演前にはバックステージツアーにも参加して、客席から見ていたステージに立って客席を見渡すという普段とは違う立場での貴重な経験に感動!舞台監督からは舞台セットや稽古に関する苦労話も聞けました。

冒頭にも書いた通りそれなりに期待していたのですが、期待以上でした。私は音楽のレベルのことは全然わかんないので(舞台のレベルのこともわかんないけど)見た目の印象になってしまいますが、舞台上の人数だけでいえば宝塚の大劇場公演並み。パーティーがちゃんとにぎやか!
出演者も役柄にピッタリ。とくにツェータ男爵がどハマリ。ノッポなツェータ男爵と小柄なニエグシュは並んでるだけでおかしい。カミーユもしっかりと色男でいかにも遊んでそう。
面白かったのがダニロ。「失恋でやけくそになったやる気のない酔っ払い」という人物像は宝塚ではできないなと。
カスカーダ子爵とサン・ブリオッシュは若者が正しいんだろうけど、彼ら含めておじさま多目というかほぼおじさまだから余計にコミカルに感じました。おじさま勢揃いの「女・女・女」も楽しかった~。手拍子したくてウズウズしてしまいましたよ。
ヒロインのハンナはかなりボリュームのある女性が演じたのですが、ヒロイン声も相まってとにかく佇まいがかわいらしい。ダニロの愛を確信した歌ではパンチのある声も聴かせてくれました。

宝塚版の大きな改変は、ヴァランシエンヌ・カミーユ・ツェータ男爵による三角関係の行方。宝塚版を見たときは「ツェータ男爵かわいそう」と思ったけど、こっちはこっちで「カミーユかわいそう」と思ってしまいました。というのもヴァランシエンヌの人物像に大きな違いがあって、宝塚版だと「元彼への未練を断ち切らんと別の人と結婚したが追ってきた元彼を振り切れない」のが、こっちだと「カミーユは遊び相手。夫にバレないうちに関係を絶ちたいと思っていたところに未亡人がやってきたから押し付けよう」なんですよ。いやこんな性悪女だったのかと!逆にお互い割り切った関係なんだろうなと思っていたカミーユからはヴァランシエンヌへの恋慕が見えたからなんだかかわいそうになっちゃって…。
もうひとつ宝塚版との違いでなるほどと思ったのがブラスコヴィア(プリチッチ夫人)。かたやおばあちゃん、かたや肉食系女子で、「猛アタックされたら困っちゃう」というキャラクター設定にこの手があったかと膝を打ちました。オルガ「フン!」シルヴィアーヌ「フン!」ブラスコヴィア「チュッ!」の三段オチが最高。
それとツェータ男爵の部下ルクシッチが出てこないぞと思ったら彼は宝塚オリジナルなんですね。役を増やすためにニエグシュの役を分けたのかな。宝塚版ではふたりともかわいい下級生がやってたけど、原作通りニエグシュのみで手練れのおじさま役者が演じたらそれはそれで面白かっただろうなあ。

宝塚版では聴けなかった曲もいくつか。ヴァランシエンヌとカミーユのデュエット、東屋騒動の終わりに主要5人が並ぶ歌、どれも宝塚版でも聴いてみたかったです。
本来3幕のものを2幕にしたからだとは思うんですけど、幕前の無言の芝居は少し寂しかったのでこういうところにもナンバーがあればと思いました。宝塚版にあったニエグシュのソロみたいに。ニエグシュって本当は歌わないんだーというのも勉強になりました。

メリー・ウィドウのお楽しみといえばなんといってもカンカン!宝塚で見慣れているとスカートのボリュームが全然なくてあれー?と思ってしまいましたが、アクロバティックなダンスに拍手喝采!夫人たちも頑張って脚上げてましたよ!宝塚ではやらないお尻を見せるパフォーマンスもちゃんとあったし!(ズロース履いてるしかわいくていいと思うんだけどなあ)
そういえばロロドドジュジュクロクロマルゴフルフルのフルフルがいなかったけど頭数が足りなかったのかしら?

日本語のオペレッタは初めて見たのですが、日本語だからよくわかるってわけでもないんですね。もちろん台詞はわかるけど、歌詞がね。歌舞伎も能も日本語なのに何言ってるかわからないんだからそりゃそうか。むしろ字幕のほうがストーリーを追うにはいいんじゃないかとすら。
それから歌詞。宝塚版と同じフレーズが結構あったので、ベースがあるんですかね?単に訳せばそうなるといった話じゃなくて、文章としてほぼ同じだったり(「お目当てはまさか~(中略)~お金なのね」は一字一句同じ)、「いけいけさっさ」という独特な言い回しもそのままだったり。すべてがそうじゃなくてところどころそうなのがかえって気になりました。

正直、市民ミュージカルとかその類かなと思ってて、実際遠からずだとは思うのですが、期待以上のものを手軽に気軽に見れてトクした気分になりました。
オペラ(オペレッタ)鑑賞はこれで2回目なのでまだ楽しみ方がわからない部分もあるし(やはりマイクに慣れているとマイク無しを「こういうもの」と思えるまで時間がかかる)、これからもいろいろ見に行きたいというにもハードルを高く感じてしまうので、急転直下なハマリ方はしないだろうけど、面白そうな演目があれば是非また!演出の違いもあるでしょうが演者によってこんなにキャラクターの印象が変わるのかということもわかったので、次もメリー・ウィドウで全然OKです。今度は本場(ドイツ?ハンガリー?ウィーン?)の来日公演が見たい!(言うだけならタダ)
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.10.02(Wed) 23:39
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