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とうふ、ごまいり、がんもどき

姫神寄席「春風亭一之輔 古今亭文菊 二人会」に行ってきました。
自慢だけど一之輔師匠を二ツ目時代に見ていた私は5年前の独演会にも当然行ったわけですが、半分くらいしか埋まってなかった客席が今回は満員!会場の姫神ホールで毎年開催される姫神寄席では桂歌丸や立川談春といったお茶の間にも知れた人気落語家も出演していて、一之輔師匠は自分のことを「大物を呼んだ翌年に予算調整のために呼ばれる」なんて言ってたけど、とんだご謙遜ですわ。最後列ど真ん中からの眺めは壮観でした。
今回は古今亭文菊師匠との二人会ということで「独演会や二人会といっておきながら一席しかやらないようなことはしない」としっかり二席ずつやってくれました。
文菊師匠、オネエ入っててキャラ強いのにひとたび落語に入るとまるで別人。一席目は心にしみる人情噺「甲府い」、二席目はおなじみ「時そば」、全く違うタイプの演目でいろんな人物を見事に演じ分けていました。少し高めな声もすごく聞きやすかったです。
一之輔師匠は「鈴ヶ森」に「あくび指南」と二席とも勢いのある演目でまさに爆笑の渦。ボヤキっぽい枕も面白いんですよね。文菊師匠いじりは仲が良いからこそ?!
私、落語聞いてるとウトウトしたり、集中力が切れて肝心のオチを聞き逃してしまったり、ちゃんと聞いたところで理解できなかったり…たまーーに行く寄席に楽しめるかしらと不安になったりもするのですが、一度も眠くならなかったしオチも理解できた!今回で自信を取り戻しました!もうちょっと気軽に行ってみようっと。
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.11.26(Tue) 00:35

チェキチェキブン

ハウステンボス歌劇団を見てきました~~~~!念願叶って!

以下、HTBと略称記載。ちなみに正式名称は「歌劇ザ・レビュー ハウステンボス」だけど「ハウステンボス歌劇団」の方が通りがいいみたい。

HTBは長崎県佐世保市にあるテーマパーク・ハウステンボスのお抱え歌劇団。元宝塚の優雅(研ルイス)と元OSKの伊織はやとらが中心となり2013年に結成。ハウステンボスと愛知県蒲郡市のラグーナテンボスを拠点に通年公演を打っています。

HTBは5つのチームに分かれていて、この日は2チームがそれぞれ1日2回公演をしていたので、1チーム1公演ずつ鑑賞しました。

会場はパーク内のミューズホール。座席はフルフラットなので前に座っている人によっては見にくい。パークチケットだけでも自由席に座れるけれど、1000円または500円の追加料金で指定席に座れます。半分くらいは自由席だけど開場と同時にどんどん埋まっていくので、より近くで見たいという理由以外でも並びたくない・パークも周りたいという人は指定席取った方がいいかも。

最初に見たのはチームシャインとチームウィングの初の合同公演「Happy Halloween♪~空へ翔け!真の友情~」。つまりこれが初めて見たHTBの公演となるわけですが!
決してナメていたわけじゃないんですけどね、期待以上のレベルでした!男役がちゃんとかっこいい!娘役がちゃんとかわいい!衣装もハロウィンがテーマということでにぎやか!
設立年数から考えても最大研7なわけで、真ん中の三人もずいぶん若いから若手中心の場面の連続といった風で元気になる。真ん中のひとりの歌唱力にズッコケちゃうのもこれぞスターシステム!と嬉しくなってしまいました。
合同公演ということもあって人数が多いのにも驚きました。宝塚の全国ツアーくらいはいるんじゃないかと。
本編が終われば歌劇然とした衣装の華やかな場面もしっかりあって、ラインダンスにフィナーレのパレードもぬかりなく。最後にテーマ曲を歌うのがOSK的。
ただ、フリートークの多さと客席いじりは場所柄かなと思いました。これは対多数の宝塚では得難いスキルではないかと。スターが客席に降りての振付講座も念入りで、かなりの時間スターを間近で見ることができ、16Kどころじゃないし頭の大きさなんか拳くらいしかなくて遠近感狂うし頭おかしくなりそうでした。
スターなんて誰一人知らないんですけど、真ん中の三人はやはり華がありますね。青蘭そらさんのローランド様のような風貌もさることながら、台詞声をあまり作ってないのが新鮮でした。写真見たときから宝塚の十輝いりすさんに似てるな~と思っていた夕貴まことさん、生で見てもやっぱり似ていてついつい目で追ってしまいます。おそらく三人に立場的な差はないと思うんですけど、不思議と泉美匠さんがセンターに見えました。ハロウィン衣装も正統派だったからかな?
フリートークを任されていた緑の海夏人蒼馬さんとオレンジの碧海澪さん、どちらもキャラ立ちしていてほぼ二次元。海夏人さんはその美貌でコスプレは他の追随を許さず、といったところですが、正統派な男役衣装になると碧海さんの方がキマってるなーと思いました。
真ん中の三人や海夏人さん&碧海さんのようにメインの場面はなかったものの、目と耳を惹かれたのが日々樹澄さん!豊かな歌声に耳を奪われました。体格もよくて素敵~!宝塚の春風弥里さんやひろ香祐さんを思わせる顔立ちにも親しみを感じずにいられません。
ひとつだけ、娘役トップ格がいなかったのが残念でしたが、45分あっという間!キラキラとまぶしくてフレッシュなステージを堪能しました!

終演後はブロマイドやパンフレットやDVD等の物販購入者を対象とした撮影会がありまして、おそらく出演者ほぼ全員と集合写真が撮れるのです!更に誕生日前後3日のお客さんにはバースデーソングのスペシャルプレゼントが!キャストと接触できるなんてさすがテーマパーク。グリーティングってやつか。ずけえ。そんなことを思いながら撮影会の様子を眺めておりました。

さて次の公演も続けて鑑賞。チーム華による「ドリーミングレビュー七世の恋 ~永遠の春~」。こちらはお芝居仕立て。桜の精が七世にわたり一人の女性を想い続けるという幻想的なストーリー。
主演は元OSKの伊織はやとさん。いやー。格が違う。声の出し方が違うし、佇まいも違う。スタイルも異次元。圧倒されました。宝塚に置き換えると85期なので現役ならば専科か管理職かな超上級生だけど、役柄もあって違和感が全くない。伊織はやとさんの経歴を少し調べてみると、OSKの在籍期間はわずか4年だけど、OSK解散後も温泉旅館の専属歌劇団に活動の場を移し歌劇の道を邁進していたとのこと、経験に裏打ちされた芸を見ました。
チームシャインとチームウィングは娘役トップ不在のようですが、チーム華では元OSKの深佳さえさんが娘役トップを務めていました。伊織はやとさんとは一期違いだそうで「超上級生がヒロインを務める」といった世界に初めて触れたので正直なところかなり混乱してしまいました。それならそれとして、娘役なんかじゃない、女役にしかできないおもいっきりアダルトなお芝居が観たいなーなんて思ってしまいました。
お話はわかりやすくてよかったです。…といいつつ、転生していることに気付かず終戦直後に女学生だった人がバブル期のディスコ???!!!なんて思ってしまいましたが^^;
この公演で度肝を抜かれたのが山神様による横笛の生演奏!録音かと思うくらい上手くて本当に吹いてるとわかったときはそれはそれは驚きました。が、それもそのはず。彼女と両脇を固める太鼓は「レビューHTB天鼓」という別部隊の人だそうで。横笛の人はお芝居でも重要な役どころを務めていたしなにより容姿端麗なのでてっきりHTBの人だと思ってしまいました。フィナーレでのかわいいドレスを着て横笛を吹き太鼓を叩く姿はとっても新鮮でした。
お芝居では人ならざる者だった伊織はやとさんのザ・男役な姿もフィナーレで見れて満足満足♪うーんやっぱり超上級生。でも結局一番ときめいたのは伊織はやとさんだっていうね。だってそういうトシだもの!新公学年じゃあ「かわいい」という気持ちの方が勝ってしまうもの!

フレッシュなショーと手練れのお芝居、どちらもそれぞれに魅力的な舞台でした。
両方の公演を通じて感じたことは、演目ごとによる舞台セットはないに等しいけれど、照明で工夫している。そして衣装や鬘など、キャラクターデザインがいい。アニメ的で目にも楽しい。
少女歌劇というとどうしてもパイオニアであり一強でもある「宝塚」が付いて回るけれど、歴史あるものに敬意を払って継承しようとすればある程度の型にはハマるでしょう。それをどう昇華するかといった話になるわけで。結成7年目ということで、結成メンバーとのキャリアの差だったり、実質年功序列でスターシステムがまともに機能してなかったり、新公学年でチームをまとめなければならなかったり、ハタから見ててもいびつさを感じるけれど、これから先いろいろな意味で「できあがっていく」のを見るのは楽しいだろうなあ。
簡単に「また見たい!」なんていえる距離じゃないし、ヘタすりゃ最初で最後の観劇になったかもしれないけど、せめて情報だけは収集していきたいと思う所存。宝塚だって初観劇以前から公式サイトのトップページだけは定期的に見てたんだ。トップスターがずらりと並んだ画像がかっこよくて。そしてそれがときどき入れ替わるのが面白くて。今となっては「入れ替わり=代替わり」だから面白がれることじゃないとわかるんだけど。
いやホント、おいそれと通える距離にハウステンボスがなくてよかったとわりと本気で思っている。そうでなかったら確実に多くの時間を費やしていたもの!年間パスポート20,000円ぽっちで「見る」だけじゃなくて「通える」なんて沼の入口広すぎてマジでおそろしい…。

宝塚・OSK・HTB、ついに常打ちしてる歌劇団三つを制覇したぞ!と思ったら、石川県の旅館・和倉温泉加賀屋に雪月花歌劇団なるお抱え歌劇団があるらしい…。これも見なきゃ制覇とは言えないのかー!ま、まあ、養成所を持つ歌劇団を制覇したということで!
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.10.24(Thu) 20:48

唇は語らずとも

仙台オペラ協会第44回公演「メリー・ウィドウ」を見てきました。
宝塚で2013年に上演された「THE MERRY WIDOW」が大好きで、いつかはオペレッタでも!と常々思っておりまして。そしたら生オケでバレリーナも参加、過去の公演画像を見て舞台セットも衣装も豪華そうでなかなかに本格的な公演があるじゃないですか。というわけで行ってまいりました。

公演前にはバックステージツアーにも参加して、客席から見ていたステージに立って客席を見渡すという普段とは違う立場での貴重な経験に感動!舞台監督からは舞台セットや稽古に関する苦労話も聞けました。

冒頭にも書いた通りそれなりに期待していたのですが、期待以上でした。私は音楽のレベルのことは全然わかんないので(舞台のレベルのこともわかんないけど)見た目の印象になってしまいますが、舞台上の人数だけでいえば宝塚の大劇場公演並み。パーティーがちゃんとにぎやか!
出演者も役柄にピッタリ。とくにツェータ男爵がどハマリ。ノッポなツェータ男爵と小柄なニエグシュは並んでるだけでおかしい。カミーユもしっかりと色男でいかにも遊んでそう。
面白かったのがダニロ。「失恋でやけくそになったやる気のない酔っ払い」という人物像は宝塚ではできないなと。
カスカーダ子爵とサン・ブリオッシュは若者が正しいんだろうけど、彼ら含めておじさま多目というかほぼおじさまだから余計にコミカルに感じました。おじさま勢揃いの「女・女・女」も楽しかった~。手拍子したくてウズウズしてしまいましたよ。
ヒロインのハンナはかなりボリュームのある女性が演じたのですが、ヒロイン声も相まってとにかく佇まいがかわいらしい。ダニロの愛を確信した歌ではパンチのある声も聴かせてくれました。

宝塚版の大きな改変は、ヴァランシエンヌ・カミーユ・ツェータ男爵による三角関係の行方。宝塚版を見たときは「ツェータ男爵かわいそう」と思ったけど、こっちはこっちで「カミーユかわいそう」と思ってしまいました。というのもヴァランシエンヌの人物像に大きな違いがあって、宝塚版だと「元彼への未練を断ち切らんと別の人と結婚したが追ってきた元彼を振り切れない」のが、こっちだと「カミーユは遊び相手。夫にバレないうちに関係を絶ちたいと思っていたところに未亡人がやってきたから押し付けよう」なんですよ。いやこんな性悪女だったのかと!逆にお互い割り切った関係なんだろうなと思っていたカミーユからはヴァランシエンヌへの恋慕が見えたからなんだかかわいそうになっちゃって…。
もうひとつ宝塚版との違いでなるほどと思ったのがブラスコヴィア(プリチッチ夫人)。かたやおばあちゃん、かたや肉食系女子で、「猛アタックされたら困っちゃう」というキャラクター設定にこの手があったかと膝を打ちました。オルガ「フン!」シルヴィアーヌ「フン!」ブラスコヴィア「チュッ!」の三段オチが最高。
それとツェータ男爵の部下ルクシッチが出てこないぞと思ったら彼は宝塚オリジナルなんですね。役を増やすためにニエグシュの役を分けたのかな。宝塚版ではふたりともかわいい下級生がやってたけど、原作通りニエグシュのみで手練れのおじさま役者が演じたらそれはそれで面白かっただろうなあ。

宝塚版では聴けなかった曲もいくつか。ヴァランシエンヌとカミーユのデュエット、東屋騒動の終わりに主要5人が並ぶ歌、どれも宝塚版でも聴いてみたかったです。
本来3幕のものを2幕にしたからだとは思うんですけど、幕前の無言の芝居は少し寂しかったのでこういうところにもナンバーがあればと思いました。宝塚版にあったニエグシュのソロみたいに。ニエグシュって本当は歌わないんだーというのも勉強になりました。

メリー・ウィドウのお楽しみといえばなんといってもカンカン!宝塚で見慣れているとスカートのボリュームが全然なくてあれー?と思ってしまいましたが、アクロバティックなダンスに拍手喝采!夫人たちも頑張って脚上げてましたよ!宝塚ではやらないお尻を見せるパフォーマンスもちゃんとあったし!(ズロース履いてるしかわいくていいと思うんだけどなあ)
そういえばロロドドジュジュクロクロマルゴフルフルのフルフルがいなかったけど頭数が足りなかったのかしら?

日本語のオペレッタは初めて見たのですが、日本語だからよくわかるってわけでもないんですね。もちろん台詞はわかるけど、歌詞がね。歌舞伎も能も日本語なのに何言ってるかわからないんだからそりゃそうか。むしろ字幕のほうがストーリーを追うにはいいんじゃないかとすら。
それから歌詞。宝塚版と同じフレーズが結構あったので、ベースがあるんですかね?単に訳せばそうなるといった話じゃなくて、文章としてほぼ同じだったり(「お目当てはまさか~(中略)~お金なのね」は一字一句同じ)、「いけいけさっさ」という独特な言い回しもそのままだったり。すべてがそうじゃなくてところどころそうなのがかえって気になりました。

正直、市民ミュージカルとかその類かなと思ってて、実際遠からずだとは思うのですが、期待以上のものを手軽に気軽に見れてトクした気分になりました。
オペラ(オペレッタ)鑑賞はこれで2回目なのでまだ楽しみ方がわからない部分もあるし(やはりマイクに慣れているとマイク無しを「こういうもの」と思えるまで時間がかかる)、これからもいろいろ見に行きたいというにもハードルを高く感じてしまうので、急転直下なハマリ方はしないだろうけど、面白そうな演目があれば是非また!演出の違いもあるでしょうが演者によってこんなにキャラクターの印象が変わるのかということもわかったので、次もメリー・ウィドウで全然OKです。今度は本場(ドイツ?ハンガリー?ウィーン?)の来日公演が見たい!(言うだけならタダ)
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.10.02(Wed) 23:39

無明逆流れ

山口貴由「シグルイ」を読んだですよ。
これ…珠城りょうと美弥るりかで見たかった。
ストイックで朴訥とした主人公と野心的で美しいライバル。ピッタリじゃないっすか?
ていうか夢現無双のビジュアルほぼそのまんまでいけない?!
今となっては夢だけど…。
たまみや云々は置いといても「シグルイ」は宝塚で舞台化行けると思うんだよね。
娘役トップと娘役二番手格が演じるべき物語のある女性がちゃんといて、主人公カップルとライバルカップルで入り組んだメロドラマ的な部分もあるし。
あーでも三番手の役が…岩本虎眼は専科が適役だし、となると兄弟子の牛股権左衛門…悲恋エピソードもあるしビジュアルに目をつぶればなんとかなるかな!でも名脇役上級生が演じる牛股も見たい。イケメンでサディストの徳川忠長は魅力的だけど三番手に宛てるにはちょっと弱いので別格上級生で。
岩本一門のアイドル涼之介と舟木一門のアイドル千加は新公主演組に。
虎眼流の門下生は人気スターで固めて、興津は上級生で、山崎はおいしい役にしてほしい。
舟木一伝斎は管理職、検校は専科にお願いしたい。
屈木頑之助はそのまま出すわけにはいかないから千加に焦がれる青年にするくらいの改編はやむなし。
娘役の役が足りない?伊良子清玄に魅了される女ならいくらでもいる!
てな感じでしかるべきタイミングでの舞台化をお待ちしております!皆殺しは宝塚では問題にならないし!

ちなみに同作者の「覚悟のススメ」の散様のキャラクター造形は宝塚に影響を受けているそうで、宝塚を知った今また読めばそういう楽しみ方ができるだろうから読み返そう。
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.08.27(Tue) 00:57

不動明王真言

松竹特別公演「蘭~緒方洪庵浪華の事件帳~」に行ってきました!
お目当てはもちろん北翔海莉!2017年の「パジャマ・ゲーム」以来2年振りの生みっちゃんです!

幕開きから華やかな衣装をまとったみっちゃんの登場に宝塚の舞台を見に来たんだっけ?歌って踊っての楽しいオープニング、若狭のMCによる出演者の紹介は映画のオープニングクレジットみたい。
だいたいにして出演者目当てなので観劇に際してストーリーの予習はしないタチなんですけど、話が面白くてラッキー!禁書にまつわるエピソードは現代の転売問題に通じる。種痘を持ち込むのに子供を道具として扱ったことには怒りがわいた。
気の重くなるエピソードもあったけど、コメディ色が強くて松竹新喜劇ってこんな感じなのかな。流行のネタも挟みつつ、アドリブも少なくないようで、何度も笑いが起きました。
恋愛模様は期待してたほどのものではなくて、章の左近への気持ちはあこがれに見えたし、左近から章への矢印にいたっては見えなかった。でもラストの会話が完全に逆プロポーズでときめいたわ~。君らいったいどこでそんなに心を通わせていたの。
ひとつだけ不満だったのがBGMに歌モノを使用したこと。台詞に合わせてせわしなく音量を下げたり下げたり本当に耳障り!そもそも音量下げたところで歌詞が消えるわけでく台詞とかぶっちゃうしでとにかく集中できなかった。これをラストの決め台詞みたいな場面でもやらかすんだからまいっちゃうよ。歌詞と台詞を同時に聴くことによる効果を意図してたとも思えないし…そうだとしても私の耳はそんな器用なことできません!
と、不満はあったものの、歌あり踊りあり、にぎやかな舞台でした!初演の際に原作者がたいへん気に入って通い詰めたというのも大納得。

さてさて我らが北翔海莉。
幕開きに登場したきりで次に登場したのが話もだいぶ進んでからだったんですけど、客席から登場しての立て板に水な長い長い口上に圧倒されました。
2年振りに見た生みっちゃん。美しくてビックリした。町娘のはずなのに芸者ばりの華やかさ。上村松園先生の美人画から飛び出してきたかのよう。
若侍姿も最高に美しかった~。実年齢には触れるべきではないけど本当に「若」侍なんですよ!我々(私だけじゃないはず)の代弁者となる左近様にメロメロな女性キャラが欲しかった!
ただ、町娘になったり若侍になったりするのがよくわからなかった…。兄がどうとか台詞でさらっと触れられてたけど詳しくは原作で!ってこと?
殺陣に竜笛にと芸達者ぶりを発揮してたけど、やっぱり歌ですよ!そもそもあんなにガッツリ歌うなんて知らなかったから大感激!「のーまくさんだー」でフランツばりの低音を轟かせる一方で高音部では無理のない美しいソプラノにうっとり…。BGMで使用されていた素敵なオリジナルの歌唱曲はCD化されてないのかしら?…だから余計に耳が持ってかれて集中できなかったんだよ!
音源でなら日常的にみっちゃんの歌声に触れているのに、どうしてこうも生で聴くたびに新鮮にみっちゃん歌うまああああああいと驚くんだろう私は。本当にうまい。全身の毛穴が開く。
正直、期待してたほど出番があったわけじゃなかったけど、目でも耳でもしっかり堪能できました!

そして藤山扇治郎!できるだけフラットにフラットにと思っても、どうしてもそういう目で見ちゃうよね。二人のデコボコな並びを見ると「高嶺の花と低嶺の雑草」という劇中の台詞がまさにで笑ってしまいました。松竹新喜劇の御曹司だから雑草なんてことはないんですが。
見た目のイメージでしか語れないけど、真面目で愛嬌のある好青年という役柄は扇治郎さんにピッタリ。あの無垢な感じは少年すら無理なく演じられそうな…だからこそ余計に「この二人がねえ…」と思ってしまうのですが^^;
一幕終わりのみっちゃんとのデュエダン(違う)は「風ちゃんが扇治郎さんに嫉妬した後意気投合した例の…」と思いながら見てしまいました。この場面の扇治郎さんはハッとするほど凛々しかったです。

左近の相棒・若狭役の大川良太郎は再演からの登板のようで、顔のつくりが大きくてメイクが派手で声が通って殺陣ができる、ひと目で大衆演劇の人だとわかるものですね。
テレビでおなじみの久本雅美はテレビのイメージまんまだったけど、役柄的に違和感ナシ。やりすぎのアドリブにみっちゃんが困ってた(笑)「テレビで見るよりも小さくてかわいい」はマチャミも例外なくでした。
舞台もテレビドラマもほとんど見ないからみっちゃん・扇治郎さん・マチャミ以外まじで誰一人として存じ上げないのですが、みなさん台詞がはっきりと聞き取れることに感動。ひとりひとりマイクを付けているわけじゃないからその点では聞き取りにくくはあるけれど、本人の問題で聞き取れないといったことがまずない。板の上に立つ人って本当にすごい。

みっちゃんが出演しなければまず見ることのないような舞台だったのでよい経験ができました!みっちゃんの存在に関わらず純粋に面白かったしね。これを機に今後はこういった舞台も…とはやっぱりいかないけど、松竹新喜劇や大衆演劇も興味がわきました。
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.08.20(Tue) 23:55
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