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宝塚雪組公演・ミュージカル・コメディ「幕末太陽傳」/Show Spirit「Dramatic "S"!」に行ってきました。
雪→星→宙→月→花→星→宙→宙→月→星→花→星→花→星→宙→月→雪で2013年9月の宝塚初観劇以来約4年振りの雪組観劇です!前回の雪組観劇は先代トップコンビ時代だったので、当代トップコンビの退団公演、ギリギリ間に合ってよかった!

まずはミュージカル「幕末太陽傳」
客電落ちる直前、隣の二人連れの会話に「映画は見たけど最後ってさあ」とネタバレを食らうという悲劇に見舞われました。
旅籠「相模屋」を舞台に繰り広げられる群像劇。女郎のトップ争い・長州藩士の異人館焼き討ち計画・若頭と幼馴染の恋、それぞれの物語のゆくえは?!
これまで見た日本物は「若き日の唄は忘れじ」「桜華に舞え!」ともに硬派な作品でしたが、「コメディ」と銘打たれた本作品は笑いどころもりだくさん、近代的な劇伴もピッタリで小洒落た時代劇を見ているようなとても楽しい作品でした。
主人公の佐平次は実はどの話の軸にもなってないんですね。うまくいくようにちょこっとだけ手や気を回す、妖精みたいな存在だなーと思いました。
長州藩士の場面だけ切り取れば別作品のようにシリアスなのにそこに佐平次が入ったとたんに急にこの作品の色に染まってしまうのが楽しい。
ヒロインのおそめはヒロインらしからぬヒロインでとっても魅力的!トップ争いのライバル・こはるとキャットファイト繰り広げるわ、注目されたくてどうでもいい男と心中しようとするわ。呼んでおきながらやることやらない佐平次を無理矢理脱がそうとするダンスは笑っちゃいました。
おそめをはじめとして女性キャラがみんな強いというか黒いので、おひさの白さがまぶしい!バカ旦那もとい若旦那にはもったいないけど幸せになってね!
佐平次とおそめの恋模様は読み取れなかったし、佐平次と高杉晋作との間にも友情的なものはとくになかったし、中心に大きな事件があるわけでもないので、「えっ、これで終わり?」というようなラストシーンには面喰らいましたが、手をつないで銀橋を駆けていくふたりが幸せそうだったのでまあいっか!
にぎやかで何度でも楽しめそうな作品でした。

お次はショー「Dramatic "S"!」
場面数は最低限、シンプルながらも要点はしっかり押さえたこのショーはMelodiaを思い出すなあと思ったらまさしく演出家がその人で私も見る目あるじゃない!と自画自賛。
めまぐるしく場面が変わるショーも楽しいけれど、ひとつの場面が長いと、とくに気に入ったシーンを心ゆくまで楽しめるという利点がありますね。私はスーツとドレスの都会的なシーンがとても気に入ったのでたっぷり見れて満足でした。
前述したとおり雪組は前代トップに見たきりの当代トップ退団公演でトリデンテと元宙組の鳳翔大ちゃんしか知らない状態なので、悪い言い方すると思い入れも何もないのですが、絆のシーンにはさすがに感動してしまいました。
それから大ちゃんのおかげでいわゆる退団者の場面がすぐにわかりました。その退団者の場面の多いこと多いこと!もちろんトップコンビと同時退団ということでプラスアルファはあるでしょうが、思い返してもいわゆるピックアップ程度の演出しか見た覚えがないので、こんな作品で退団できるなんて幸せだろうなあと思いました。
誰が誰だかわからないのでプログラムを見ての感想ですが、何人口ってのがあまり固定されてないんだなと。全然違う名前が5人並んでたりして、へえーと思いました。いろんな生徒に見せ場があるのはいいことだと思います。見てるほうも楽しいし。
初舞台ロケット楽しみにしてました。東京公演で人数が減ってもやっぱりすごかったです。難しいフォーメーションをよくもまあ。カツラを落としてしまった生徒がいましたが、そのせいもあってか一生懸命な姿に心をうたれてじーんときてしまいました。
壮大な黒燕尾も夢のようなデュエットダンスも見れて満足満足。
で、このショーの全国ツアー版を見る予定があるのですが、トップコンビ交代&全国ツアー版でどの程度印象が変わるのか、すごく楽しみ。

最後に、印象に残った生徒について。

・早霧せいな/居残り佐平次
みっちゃん(北翔海莉)の宙組時代の舞台映像で見ていたからこそ余計に生で見たかったので叶ってよかったあああ!
彼女の実写化のこなしっぷりは聞き及んでいますが、実写化じゃないこの舞台を見ても、わざとらしくなりそうな漫画的な動きにまったく違和感がなくて、こなしっぷりが容易に想像できました。端正な顔立ちに似合わぬファニーボイスも役柄によくハマってました。ただ…これも聞き及んでいますが、歌声もそのままでさらに歌唱力にも難ありという…。歌ウマに越したこたないけど声がでかけりゃOK!タニウメどんとこい!な私にとって声がでかいわけでもないのもまた辛かったです。
逆にいい意味で裏切られたのが、アダルトな雰囲気を纏っていたこと。「男子中学生」なんてたとえも聞いていたものですから。顔つきからしても頬のこけ具合が大人の男性らしさを際立たせていてなんともいえない色気がありました。元気タイプかななんて勝手に思っていたので、むしろ落ち着いた、「お父さん」な雰囲気まで感じたことはかなり意外でした。舞台からもみんなに慕われているのが伝わってきました。

・咲妃みゆ/女郎おそめ
大好きな「THE MERRY WIDOW」のヒロインを務めた彼女もまた生で見たかったので叶ってよかったあああ!
彼女はまんまるな顔立ちとふわっとした雰囲気から想像できないくらい舞台に立つと押しが強い!娘役を引き連れても男役を侍らせても絵になる。ひとりでもガッツリ真ん中に立てるタイプだと思いました。落ち着いた台詞声と透明感のある歌声のギャップも魅力的~。

・望海風斗/高杉晋作
登場初っ端から三味線の弾き語り姿のすてきなこと!今回悪役でもないのに陰を感じたのは彼女の持ち味でしょうか。渋いなあ~。
彼女の舞台映像は「オーシャンズ11」「エリザベート」で見ているので歌唱力の程は存じでおりましたが、やっぱり生だとよりガツンと来ますね!トップをしっかり支えているのがよくよくわかりました。
全然違うタイプの彼女が真ん中を担う全国ツアー版のショーがより楽しみになりました。

・鳳翔大/貸本屋金造
大ちゃん!みーちー大トリオの誰も生で見れず仕舞いかと思ってたから見れてよかった!!!
あらためて高身長美形最高!芝居の心中に向かう場面なんか笑いどころなのに見目麗しいから普通にウットリしてしまいましたよ。
芝居ではマヌケな役どころながらもいちエピソードの中心人物だし、ショーもかなり目立つポジションにいたし、彼女を楽しみにしていた私はホクホクでした。
でもこの「おいしさ」というのは退団公演だから特別だったんですかね?それとも別格上級生としていつもこんな感じだったんですかね?かつての星組のまさこさん的な。

・星乃あんり/女郎こはる
上級生にしかできない役、いいですね。渋いだいもんとの並びが絵になります。彼女は元々路線だったのですね。ショーは退団者の場面がやたらめったら多かったので退団者である彼女の見せ場も当然多かったわけですが、こちらも普段はどういうポジションだったのか気になりました。大ちゃんほどの超上級生というわけでもないので。

・真彩希帆/女中おひさ
トップ娘役以外で唯一顔のわかる娘役。元星組ですから!親しみやすい顔立ちの彼女に純朴そうな町娘役はハマりますね。となると次に控えている大人の女性を演じる彼女を想像できない…と思ったのですが、「桜華に舞え!」では娼婦を妖艶に演じていたことを思い出しました。
歌唱力に定評のある彼女のエトワールもまた素晴らしいものでしたが、密度の高い彼女の歌声はちょっと苦手かも知れぬ。娘役の歌声ならギリギリで掠れてないくらい透明感ある方が好きなのでね。

・彩風咲奈/息子徳三郎
名前の似てる人が近いポジションにいるからどっちだ?!となってしまいますが、彼女が三番手ですね。名前は似てるけど顔は全然似てない。というか、ありちゃん(暁千星)に似てるなーと。新公主演回数からいってもいずれはトップになるであろう二人、似たような顔で並ぶ日が来たら面白いなーと思いました。
歌唱力のほどはわかりませんが、声はよく出てて好印象でした。

・彩凪翔/久坂玄瑞
芝居はプログラム見てもどれだっけ?状態ですが、ショーは立ち位置から多分この人、とわかりました。彩風さんとは1期しか違わないのにずいぶんと大人っぽく感じました。

・舞咲りん/やり手おくま
芝居での遠慮のないメイクにギョッ。スチール見てもイコールにならない~。ショーでも一曲情熱的に歌い上げていて、芝居ショーともに印象的でした。

・煌羽レオ/志道聞多
長州藩士にみーちゃん(春風弥里)にソックリな人がいてドキドキしてしまいましたよ!彼女のことばかり見てて他の藩士の顔まったく思い出せません!

・永久輝せあ/倉造息子清七
プログラム見てビックリしたんですけど、いわゆる御曹司とはいえ番手付きじゃない新公学年で「舞台に一人だけ」の場面を貰うなんてことがあるんですね?!下級生が娘役二人侍らせて…なんて場面はたまに見かけますが、「一人だけ」なんてのは見たことがないので。

・汝鳥伶/杢兵衛大尽
ゆうちゃんさんがいきなり最後に出てきてビックリしたのですが、プログラム見ると序盤にも出てたみたい?記憶にない…。

雪組にとんと縁のない私でも新公主演者くらいの名前は覚えるので、星南のぞみさんと彩みちるさんにも注目したかったのですが…案の定(?)どこにいるかわかりませんでした。そもそも星南のぞみさんは顔を知らない、でも彩みちるさんは個性的な顔立ちなのでわかると思ったんですけどねえ。
で、幕間にプログラム購入して星南のぞみさんの顔を確認してからショーを見たらちゃんとわかりました。結構大人っぽい顔立ちしてますね。だいもんと絡む役もあって印象に残りました。彩みちるさんはショーでもわかりませんでした。
そういえば男役の新公主演者、永久輝せあさんしか知らないと思って調べたら独占してりゃあそりゃあ彼女しか知るわけないよ!ほんでその前は月城かなとさん、その前は彩風咲奈さんって雪組は独占傾向にあるんですね…。
それと藤咲えりさんの妹の久城あすさんも注目したかったのですが…注目したかったら顔くらい覚えていこうな!って話ですな。

当代雪組見れてよかった!「ちぎみゆ」「トリデンテ」を生で見れたことは後々自慢になるでしょう。次期トップコンビでどんな雪組になるかも楽しみ!
宝塚 | CM(0) | TB(-) 2017.06.20(Tue) 23:16

人生賛歌

宝塚月組公演・ザ・ミュージカル「グランドホテル」/モン・パリ誕生90周年レヴューロマン「カルーセル輪舞曲(ロンド)」に行ってきました。
雪→星→宙→月→花→星→宙→宙→月→星→花→星→花→星→宙→月で全国ツアー以来ちょうど1年ぶりの月組観劇です。
1年前の全国ツアーではようやく2番手になったばかりだった珠城りょうさんのお披露目公演。

まずはミュージカル「グランドホテル」
借金だらけの男爵、落ち目のバレリーナ、余命いくばくもない病人、スターを夢見るタイピスト、高級ホテル「グランドホテル」に集う人々の群像劇。
スーツ物だし地味そうだなんて思っててどうもすみませんでした!素晴らしい舞台でした。質実剛健だけど暖かい空気を感じました。主要人物のハマリっぷりも見事でした。
オープニングの回転扉から主要人物が次々に登場する場面から一気に引き込まれました。予備知識ナシで見たい私でも公演ポスターの画像くらいは何度も見てますから、ああああの人が出てきたあああこの人が出てきたといちいち興奮。
ほぼ二人の会話で進むようなものだからいかようにもシンプルに作れると思うんですけど、たとえ動く背景だろうとも常に大人数が舞台に出ているとまるでグランドホテルのロビーの喧騒のよう。序盤で登場人物が勢揃いして一列に並ぶ場面は圧巻。数でモノを言わせる宝塚の醍醐味を堪能しました。
ストーリーもとても心に響きました。明るい未来に旅立つ人、悲しい結末を迎えた人、いろんな人生があったけれど、新しい命の誕生に集約されてこれ以上のラストはないなと!なんだか古谷実の「サルチネス」を思い出してしまいました。
ところでこの作品、初演と今回の再演とで主役が違うんですね。初演の主役らしくない病人×ヒロインらしいタイピスト、再演の主役らしい男爵×ヒロインらしくないバレリーナの組み合わせが面白い。

続いてショー「カルーセル輪舞曲」
幕が上がるとそこには回転木馬が!タイトルから勝手に全編パリが舞台かと思っていたら、パリ、ニューヨーク、ブラジル、そして日本へと、世界旅行のような作品でした。
この設定だと日本のところで和を強調した場面が出てきそうなものですが、日本を宝塚に限定して宝塚に到着するという構成が素晴らしい!宝塚を象徴する大階段での端正な黒燕尾の群舞にシンプルな白いドレスに身を包んだ娘役が花を添えて最後はデュエットダンスに…感動がよみがえります!
いきなりクライマックスの感想を書いてしまいましたが、それぞれの場面も楽しかったです。
ショーではトップ娘役の愛希れいかさんのダンスを楽しみしてたのでカッコイイニューヨークの場面は最高でした!男役だけでなくて娘役もカッコイイ!
暁千星さんがセンターを務めるかわいい列車の場面はモン・パリのオマージュだそうで、こういった往年のファンが喜ぶ場面っていいですね。
私、向かい合って踊るシーンを見ると「カポエラみたい」といつも思ってて、今回のショーでもやっぱり「カポエラみたい」と思うシーンがあったので、その後にホントにカポエラのシーンが出てきたのにはビックリしました。宝塚は何でもアリだなあ。
何でもアリとはいえ、黒燕尾群舞にデュエットダンス、そして歌ウマ娘役のエトワールとポイントはしっかり抑えてあるのが嬉しいです。これはなくても「なんでないの?!」と思うほどではありませんが、全員シンプルな衣装に身を包んで合唱する感動的な場面も好きなので、見れて満足。
写真を見て「なんじゃこりゃ?!」と思ってた蝶の王様みたいな衣装は実際に見ても「なんじゃこりゃ?!」でした。こんなものすごい衣装を麗人が着ている姿を見れるのも宝塚の醍醐味ですね!
ところで、全国ツアーのときにも思ったんですけど、月組トップコンビのデュエットダンスってうっとりしないんですよね。ほがらかな気分になってしまうのです。踊り終わりでふたりして太陽のような笑顔向けられたらそうなるのも仕方ないよね?!

最後に生徒について。

・珠城りょう/フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵
激情もハマリ役でしたが今回もハマリ役でした。ただ、本人の人柄がにじみ出ていたのか、「口から出まかせで心無いことをも言う」というのが伝わらないというか気付かなくて、ずっと、愛の言葉も友情の言葉もみんな本音だと思って見てました。財布をくすねたことすら「拾った」と言われたら「そうだったんだ?」と信じてしまいそう。そこらへん読み取れたら真実の愛を知る過程も楽しめたのかなー。ちょっと残念。「殺したと思ったら殺されてた」はショッキングな場面でした。ドロボウ服にすごく見覚えがあるんだけど思い出せない…。
彼女、芝居声がハッチさんに似てますね。ミュージカルでは歌の伸ばすところが不安定になるのが気になりましたが、ショーではとくに気になることもなく。なによりどっしりとした存在感がいいですね。とくに黒燕尾姿がものすごく絵になる。大階段中央で巨大な翼を背負う姿が忘れられません。
学年の若さを感じさせない風格の持ち主と評されていますが、私はじゅうぶんにみずみずしさを感じました。プロレスラーにもたまにいる、写真で見ると老け顔だけど生で見たら普通に若いしなんならちょっとカワイイ、みたいな。この先どんなトップスターになるか楽しみです!

・愛希れいか/エリザヴェッタ・グルーシンスカヤ
「○度目の引退」で大仁田を思い出したのは私だけじゃないはず。「ブラック・スワン」にもこんな役がありましたねえ。栄枯盛衰は作り話でもツライ…。これがイヤな奴ならともかく、首飾りを売りとばしてギャラを払おうとするようなただのいい人なんだもん。そんな彼女が愛されて前向きになったところであの結末はヒドイよー。
一代記は別として、宝塚で40代ヒロインがアリだってことにオドロキ。しかもそれを演じるのが妖精が見える少女を演じたちゃぴ!これがまたすんばらしいマダムっぷり。本当に40代に見えるもの。
ダンサーでありながら芝居も歌もうまいって、「娘役トップたるもの」をまざまざと見せつけられました。すでに娘役としては異例の長期ですが、なおまだまだいろんな役が見たいと思わされました。
幕間で「ちゃぴがトップスターみたいだったね」という声が聞こえてきましたが、彼女を乗り越えるのは易くなさそうです。

・美弥るりか/オットー・クリンゲライン
ミステリアスな彼女が演じる個性的な風貌のこの役はなにか裏があるに違いないと勝手に思い込んでいたもんですから、なにもなくてかえってビックリ。いやホントにわりと最後の最後までそう思って見てたので。
「なにもない」とわかったうえで思い返してみますと、苦手なダンスを若い娘に誘われてノセられるがまま一生懸命になったり、株で設けてはしゃいで死にそうになったり、とってもチャーミングなオジサマ。
男爵に儲けさせてもらったからとお礼を渡すあたり、たいしてお金には執着のない人なんだろうな。幸せな結末もそう長くは続かないと思うと切ない。
こんな、言ってしまえば死にかけのおじさんの役ですよ、美貌の彼女に信じられないくらいハマってました。男役としては低い身長と高い声がプラスに作用した感じ。たくましい男爵との対比も際立ってました。
一転、ショーではその美貌を発揮しまくって、彼女を中心とした幻想的な場面はこの世のものとは思えませんでした。彼岸かな?ってくらい。
お芝居もよかったし、男役らしさからは外れてるとはいえ歌声にも魅力を感じたし、役も相まって今回の観劇で一番印象に残りました。

・暁千星/ラファエラ・オッタニオ
おかっぱで女言葉だけどグルーシンスカヤを愛してるってことは男なんだよね?と、思ったら女だったんかい!!!宝塚版として男に改変されてるかとも思ったけど、プログラムの写真見ると甲が出る靴を履いているから間違いなく女ですね。宝塚にも百合ってあるんだ~。しかも22年も仕えてるってことは若くても30代半ば…熟女百合とはまたニッチな。主従関係だから愛を秘めているのかと思ったら…。それをわかったうえでもう一度見直したい!ていうかちゃんと「大人の女性」ができる別格娘役で見てみたい!…いやでもそれだとアレか、女装くらいがちょうどいいってことか。
役代わりということでありちゃんVerでしたが、彼女は何を演じても彼女なんだなあ。意外な配役されても「こんな役もできるんだー」と全く思わない…。超路線の彼女にはいろんな役をこなすのも過程のひとつなんでしょうね。
セリフだと滑舌悪いのに(TSUがTUになる)歌になるとさほど気にならないのが不思議。苦手な芝居声もこれまた歌になると気にならないんですよね。
ショーになるとキュートな魅力を素直に楽しめるのでホッとします。彼女はダンスだけでなく歌もうまいですしね。

・朝美絢 /エリック・リトナウアー
いろいろな人生が描かれた中で祝福しかない人生はまさに清涼剤でした。役替わりの比重としてはこちらの方が出番や曲数的にも軽いのでしょうが、新しい命の誕生を喜ぶ歌はすべての曲の中で一番重要な曲だと思いました。
直前に放送されたFNS歌謡祭の出演で「左後ろの人」として時の人となった彼女、メガネ姿がすてき~なんて私もちょっとミーハーになってしまいました。OGの蓮水ゆうやさんがゼロ年代BL顔なら彼女は10年代少女漫画ヒーロー顔ですね。
ラファエラが女性とわかった今となっては小柄な彼女でも見てみたかったなあ。逆にありちゃんでこの役も見てみたい。絶対似合う(断言)。

・華形ひかる/ヘルマン・プライジング
なんだかいざこざにまきこまれてかわいそうでした。あの状況なら「そういうつもり」と思って当然だし。オットーにひどいことをしたとはいえザマミロと思えなかった。
思い切った体形補正をしていましたが、肉襦袢の着こなしってのもあるんだなーと。顔がきれいなのも違和感の一因でしょうね。
ショーでは水先案内人ということででずっぱり、専科スターだとこういう使われ方になるんですね。ナルホド。

・宇月颯/運転手
ヒールは社長じゃなくて運転手(衣装のせいで軍人だと思ってた)。男爵との関係がいまひとつわかりませんでした。なにか弱みでも握られてたのかなあ?
ダンスの人という評判を聞きますが、歌がうまいのは全国ツアーでエトワールを務めていたのでよく覚えていますが、芝居までうまいって、なんでもござれのすごい上級生がいるもんですなあ。なにげに芝居声が好きってのは貴重なのです。

・海乃美月/フリーダ・フラム(フラムシェン)
おバカで優しいヒロインは大好物です。男爵に頼まれてオットーと踊ることを少しも嫌がらず「とっても上手よ」とはげます姿に裏を感じないし、身重でもオットーが一緒になってくれることにも純粋に感激してそう。
華やかなソロの場面もあるし、こっちがヒロインかと思うほど重要な役どころでした。
宝塚を見て「かわいいなあ」と思うと「幼い」という感想もセットになってしまいがちですが、彼女はちゃんと「かわいい大人の女性」に見えました。
これも役替わりのようですが、ラファエラ/エリックとちがって「もう一人」はどこにいるかもわかりませんでした。

あとはお医者さんに掃除のおばさんにプロデューサーに興行主に…と、今回も主要人物がそのまま印象の強さになってしまいました。ただでさえ生徒の顔と名前が一致してない月組でみんな似たような服装ですから…。輝月ゆうまさんすらわからなかった…。まあ、気が散らないように生徒を探すのは極力控えたのもありますが。
そう考えるとなんやかんや星組と宙組は「誰かわかる」からぼーっと見てるようでぼーっと見てるわけでもないんだなあと、我ながら思いました。

心に残るミュージカルに過不足なく満足できるショー、素晴らしい組み合わせでの新生月組の門出に立ち会えることができました。いやホント、グランドホテルはもう一度見たい。「そのつもり」で見たいという理由もあるけど、純粋に素晴らしい作品だったので。
「見れるものを見れるときに」でありながら二番手時代の全国ツアーから朝夏まなとさんの宙組を見る機会に恵まれてそれが楽しい経験になっているので、新生月組もそうなったら嬉しいな。

さて、次「見れるものを見れるときに」でいくと雪組なのですが…当代トップの退団公演なのでどうなりますことやら。雪組は宝塚初観劇で先代を見たっきり、当然当代も見てないので、ギリギリ滑り込めればよいのですが。大ちゃんも退団するし。
宝塚 | CM(0) | TB(-) 2017.03.29(Wed) 21:39

妄想は自由でしょ

10代の時分に30代女性に萌えるという経験をしたことのない私にとって10代の宝塚ファンは血を吐くほど羨ましい。
単純に年齢差でいえば今の自分が管理職や専科のおねえさまを素敵~☆と思うのと変わんないけど、そうじゃなくてだな!
10代という未成熟な少女が30代という熟れ頃の女性に対して「萌え」に少なからず含まれる性的な視線を向けるという、この倒錯的な状況に身を置く経験ができなかったのがなんかもーーーー悔しくて。
萌えそのもには世代なんて関係ない。どの世代にだって萌えられる。でもね。どんなに萌えたところで同世代をファンタジーな目で見ることはなかなか難しくて、妄想を広げようとしてもある種の邪念が過ってブレーキがかかってしまうものなのです。
10代の頃の30代なんて未知の世界だもの、ファンタジーな目で見放題・妄想広げ放題なのは10代の特権だよなあ。と、つくづく思うのです。
おそらく10代の少女の「萌え」は「疑似恋愛」とほぼほぼイコールで、そう考えると、たとえタカラジェンヌというフィルターがかかっていたとしても10代の少女が30代の女性を疑似恋愛の対象とする世界なんて他にある?
ホント、10代の宝塚ファンはめずらしい経験をしているよ。
宝塚 | CM(0) | TB(-) 2016.12.21(Wed) 23:36

とてつもなくおもしろかったです!

北翔海莉ラストデイ、ライブ中継に行ってきました。
今回、全席指定で席が選べなかったのですが、自分ではまず選ばないような、もしそんな前の方しか空いてなかったら見ないで帰るわってくらい前の方の席で、目は疲れるわ首は疲れるわ膝は痛いわで大変でした。そんな状態で13時半に始まって終わったのは18時過ぎ!
普通の映画と比べるモンじゃないのはわかってるけどそれにしたって4,600円って高すぎない?と思ったけど、お芝居にレビューにさよならショーに退団セレモニーにカーテンコールまでバッチリ見せてくれるというあまりの長丁場にそんなに高くないような気がしてしまいました。本当に疲れたけど。
何度も書くが私は舞台>>>>>>>>>映像>>>>>>>>>画像なので、ライブ中継とはいえ満足できるか?という不安もありましたが、お祭りに参加したぞ!という意義も含めて満足できました。なにより「ああ~終わってしまう~」「ああ~終わってしまった」をリアルタイムに体感できたのはよかったかなと。本当に一場面一場面を「これが最後の…」と思いながら見てたもの。映画館を後にする淋しさはライブ中継じゃなきゃ味わえないよね。
大階段での挨拶で、一度言葉に詰まったものの、最後まで涙を見せなかったみっちゃんの気丈さにあらためて惚れ直しました。

なにごとも好きであり続けるのは難しいと思っているのですが、みっちゃんに出会ってから1年半という期間の短さもあって熱が冷めないまま終わってしまいました。
今後、宝塚からいなくなった北翔海莉に対して、北翔海莉がいなくなった宝塚に対して、どのくらいの熱が持てるか自分でもわかりません。
ま、宝塚に関してはビックリ人事以外はへーふーんほーだったから、またそんな感じに戻るんでしょう。
みっちゃんに関しては想像もつかないや。だって「ハマったタカラジェンヌ」と「ハマったタカラジェンヌが退団」の「初めて」が同じ人なんだもん。
宝塚 | CM(0) | TB(-) 2016.11.21(Mon) 23:15

被弾

雑誌って買い始めるとキリがないのでなるべく買わないようにしているのですが。(週プロの山を背に)
宝塚グラフ11月号は買いました。北翔海莉サヨナラ特集号です。

ところで、宝塚グッズ専門店・宝塚アンで通販すると粗品が貰えて、それが注文者の好みを見極めたチョイスで、という話を目にして私も宝塚アンの通販を利用してみたのですが。
粗品として送られてきたのは宝塚グラフ2014年6月号。表紙は早霧せいな&愛加あゆ。
みっちゃんのルーツを辿る過程でタニ~ゆうひ時代の宙組を後追いで覚え始めたような私には読むべきところがなくて…。
まあ、こんなこともあるよねと。勝手に期待して勝手にガッカリ。欲しい人にあげたいくらい。

で、宝塚グラフ11月号をじっくり読んでわかったこと。宝塚グラフってのは名前のとおり「グラフ」なので元々読むべきところが少ないんですね。舞台>>>>>>>>>映像>>>>>>>>>画像な私にとっては好きな人が載ってなければホントに無用の雑誌なんだなと。
ところが今回のサヨナラ特集号、大半のページにその「好きな人」が載ってるたことで一転、こんな素晴らしい雑誌があるのか!!!と感動に打ち震えました。
特集たって巻頭特集くらいのボリュームだと思ってたら、めくってもめくっても終わらない。退団公演のページも盛りだくさんで、思わず「はーすごいなー」とひとりごちてしまいました。
各対談も面白かったです。
みっちゃんとさやかさんの対談は、音校生時代のみそっかすみっちゃんが垣間見えてウフフ。頼れるお姉さんがいっぱいいてよかったね!
みっちゃんとふうちゃんの対談は…言いたいことはたくさんあるけど無理やりひとことでまとめると、すごかったです。ああ、これが萌え爆弾かと。
場合によってはは三番手も参加するトークDXも今回はみっちゃんと紅氏のふたりということで対談になってよかったです。サシじゃないと出てこない言葉もあっただろうから。落下傘トップという難しい立場のみっちゃんファンは紅氏の言葉に救われたんじゃないかな。

サヨナラ特集号の素晴らしさを思い知らされたところで歌劇への期待も急上昇。
宝塚 | CM(0) | TB(-) 2016.10.25(Tue) 23:26
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