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チェキチェキブン

ハウステンボス歌劇団を見てきました~~~~!念願叶って!

以下、HTBと略称記載。ちなみに正式名称は「歌劇ザ・レビュー ハウステンボス」だけど「ハウステンボス歌劇団」の方が通りがいいみたい。

HTBは長崎県佐世保市にあるテーマパーク・ハウステンボスのお抱え歌劇団。元宝塚の優雅(研ルイス)と元OSKの伊織はやとらが中心となり2013年に結成。ハウステンボスと愛知県蒲郡市のラグーナテンボスを拠点に通年公演を打っています。

HTBは5つのチームに分かれていて、この日は2チームがそれぞれ1日2回公演をしていたので、1チーム1公演ずつ鑑賞しました。

会場はパーク内のミューズホール。座席はフルフラットなので前に座っている人によっては見にくい。パークチケットだけでも自由席に座れるけれど、1000円または500円の追加料金で指定席に座れます。半分くらいは自由席だけど開場と同時にどんどん埋まっていくので、より近くで見たいという理由以外でも並びたくない・パークも周りたいという人は指定席取った方がいいかも。

最初に見たのはチームシャインとチームウィングの初の合同公演「Happy Halloween♪~空へ翔け!真の友情~」。つまりこれが初めて見たHTBの公演となるわけですが!
決してナメていたわけじゃないんですけどね、期待以上のレベルでした!男役がちゃんとかっこいい!娘役がちゃんとかわいい!衣装もハロウィンがテーマということでにぎやか!
設立年数から考えても最大研7なわけで、真ん中の三人もずいぶん若いから若手中心の場面の連続といった風で元気になる。真ん中のひとりの歌唱力にズッコケちゃうのもこれぞスターシステム!と嬉しくなってしまいました。
合同公演ということもあって人数が多いのにも驚きました。宝塚の全国ツアーくらいはいるんじゃないかと。
本編が終われば歌劇然とした衣装の華やかな場面もしっかりあって、ラインダンスにフィナーレのパレードもぬかりなく。最後にテーマ曲を歌うのがOSK的。
ただ、フリートークの多さと客席いじりは場所柄かなと思いました。これは対多数の宝塚では得難いスキルではないかと。スターが客席に降りての振付講座も念入りで、かなりの時間スターを間近で見ることができ、16Kどころじゃないし頭の大きさなんか拳くらいしかなくて遠近感狂うし頭おかしくなりそうでした。
スターなんて誰一人知らないんですけど、真ん中の三人はやはり華がありますね。青蘭そらさんのローランド様のような風貌もさることながら、台詞声をあまり作ってないのが新鮮でした。写真見たときから宝塚の十輝いりすさんに似てるな~と思っていた夕貴まことさん、生で見てもやっぱり似ていてついつい目で追ってしまいます。おそらく三人に立場的な差はないと思うんですけど、不思議と泉美匠さんがセンターに見えました。ハロウィン衣装も正統派だったからかな?
フリートークを任されていた緑の海夏人蒼馬さんとオレンジの碧海澪さん、どちらもキャラ立ちしていてほぼ二次元。海夏人さんはその美貌でコスプレは他の追随を許さず、といったところですが、正統派な男役衣装になると碧海さんの方がキマってるなーと思いました。
真ん中の三人や海夏人さん&碧海さんのようにメインの場面はなかったものの、目と耳を惹かれたのが日々樹澄さん!豊かな歌声に耳を奪われました。体格もよくて素敵~!宝塚の春風弥里さんやひろ香祐さんを思わせる顔立ちにも親しみを感じずにいられません。
ひとつだけ、娘役トップ格がいなかったのが残念でしたが、45分あっという間!キラキラとまぶしくてフレッシュなステージを堪能しました!

終演後はブロマイドやパンフレットやDVD等の物販購入者を対象とした撮影会がありまして、おそらく出演者ほぼ全員と集合写真が撮れるのです!更に誕生日前後3日のお客さんにはバースデーソングのスペシャルプレゼントが!キャストと接触できるなんてさすがテーマパーク。グリーティングってやつか。ずけえ。そんなことを思いながら撮影会の様子を眺めておりました。

さて次の公演も続けて鑑賞。チーム華による「ドリーミングレビュー七世の恋 ~永遠の春~」。こちらはお芝居仕立て。桜の精が七世にわたり一人の女性を想い続けるという幻想的なストーリー。
主演は元OSKの伊織はやとさん。いやー。格が違う。声の出し方が違うし、佇まいも違う。スタイルも異次元。圧倒されました。宝塚に置き換えると85期なので現役ならば専科か管理職かな超上級生だけど、役柄もあって違和感が全くない。伊織はやとさんの経歴を少し調べてみると、OSKの在籍期間はわずか4年だけど、OSK解散後も温泉旅館の専属歌劇団に活動の場を移し歌劇の道を邁進していたとのこと、経験に裏打ちされた芸を見ました。
チームシャインとチームウィングは娘役トップ不在のようですが、チーム華では元OSKの深佳さえさんが娘役トップを務めていました。伊織はやとさんとは一期違いだそうで「超上級生がヒロインを務める」といった世界に初めて触れたので正直なところかなり混乱してしまいました。それならそれとして、娘役なんかじゃない、女役にしかできないおもいっきりアダルトなお芝居が観たいなーなんて思ってしまいました。
お話はわかりやすくてよかったです。…といいつつ、転生していることに気付かず終戦直後に女学生だった人がバブル期のディスコ???!!!なんて思ってしまいましたが^^;
この公演で度肝を抜かれたのが山神様による横笛の生演奏!録音かと思うくらい上手くて本当に吹いてるとわかったときはそれはそれは驚きました。が、それもそのはず。彼女と両脇を固める太鼓は「レビューHTB天鼓」という別部隊の人だそうで。横笛の人はお芝居でも重要な役どころを務めていたしなにより容姿端麗なのでてっきりHTBの人だと思ってしまいました。フィナーレでのかわいいドレスを着て横笛を吹き太鼓を叩く姿はとっても新鮮でした。
お芝居では人ならざる者だった伊織はやとさんのザ・男役な姿もフィナーレで見れて満足満足♪うーんやっぱり超上級生。でも結局一番ときめいたのは伊織はやとさんだっていうね。だってそういうトシだもの!新公学年じゃあ「かわいい」という気持ちの方が勝ってしまうもの!

フレッシュなショーと手練れのお芝居、どちらもそれぞれに魅力的な舞台でした。
両方の公演を通じて感じたことは、演目ごとによる舞台セットはないに等しいけれど、照明で工夫している。そして衣装や鬘など、キャラクターデザインがいい。アニメ的で目にも楽しい。
少女歌劇というとどうしてもパイオニアであり一強でもある「宝塚」が付いて回るけれど、歴史あるものに敬意を払って継承しようとすればある程度の型にはハマるでしょう。それをどう昇華するかといった話になるわけで。結成7年目ということで、結成メンバーとのキャリアの差だったり、実質年功序列でスターシステムがまともに機能してなかったり、新公学年でチームをまとめなければならなかったり、ハタから見ててもいびつさを感じるけれど、これから先いろいろな意味で「できあがっていく」のを見るのは楽しいだろうなあ。
簡単に「また見たい!」なんていえる距離じゃないし、ヘタすりゃ最初で最後の観劇になったかもしれないけど、せめて情報だけは収集していきたいと思う所存。宝塚だって初観劇以前から公式サイトのトップページだけは定期的に見てたんだ。トップスターがずらりと並んだ画像がかっこよくて。そしてそれがときどき入れ替わるのが面白くて。今となっては「入れ替わり=代替わり」だから面白がれることじゃないとわかるんだけど。
いやホント、おいそれと通える距離にハウステンボスがなくてよかったとわりと本気で思っている。そうでなかったら確実に多くの時間を費やしていたもの!年間パスポート20,000円ぽっちで「見る」だけじゃなくて「通える」なんて沼の入口広すぎてマジでおそろしい…。

宝塚・OSK・HTB、ついに常打ちしてる歌劇団三つを制覇したぞ!と思ったら、石川県の旅館・和倉温泉加賀屋に雪月花歌劇団なるお抱え歌劇団があるらしい…。これも見なきゃ制覇とは言えないのかー!ま、まあ、養成所を持つ歌劇団を制覇したということで!
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.10.24(Thu) 20:48

唇は語らずとも

仙台オペラ協会第44回公演「メリー・ウィドウ」を見てきました。
宝塚で2013年に上演された「THE MERRY WIDOW」が大好きで、いつかはオペレッタでも!と常々思っておりまして。そしたら生オケでバレリーナも参加、過去の公演画像を見て舞台セットも衣装も豪華そうでなかなかに本格的な公演があるじゃないですか。というわけで行ってまいりました。

公演前にはバックステージツアーにも参加して、客席から見ていたステージに立って客席を見渡すという普段とは違う立場での貴重な経験に感動!舞台監督からは舞台セットや稽古に関する苦労話も聞けました。

冒頭にも書いた通りそれなりに期待していたのですが、期待以上でした。私は音楽のレベルのことは全然わかんないので(舞台のレベルのこともわかんないけど)見た目の印象になってしまいますが、舞台上の人数だけでいえば宝塚の大劇場公演並み。パーティーがちゃんとにぎやか!
出演者も役柄にピッタリ。とくにツェータ男爵がどハマリ。ノッポなツェータ男爵と小柄なニエグシュは並んでるだけでおかしい。カミーユもしっかりと色男でいかにも遊んでそう。
面白かったのがダニロ。「失恋でやけくそになったやる気のない酔っ払い」という人物像は宝塚ではできないなと。
カスカーダ子爵とサン・ブリオッシュは若者が正しいんだろうけど、彼ら含めておじさま多目というかほぼおじさまだから余計にコミカルに感じました。おじさま勢揃いの「女・女・女」も楽しかった~。手拍子したくてウズウズしてしまいましたよ。
ヒロインのハンナはかなりボリュームのある女性が演じたのですが、ヒロイン声も相まってとにかく佇まいがかわいらしい。ダニロの愛を確信した歌ではパンチのある声も聴かせてくれました。

宝塚版の大きな改変は、ヴァランシエンヌ・カミーユ・ツェータ男爵による三角関係の行方。宝塚版を見たときは「ツェータ男爵かわいそう」と思ったけど、こっちはこっちで「カミーユかわいそう」と思ってしまいました。というのもヴァランシエンヌの人物像に大きな違いがあって、宝塚版だと「元彼への未練を断ち切らんと別の人と結婚したが追ってきた元彼を振り切れない」のが、こっちだと「カミーユは遊び相手。夫にバレないうちに関係を絶ちたいと思っていたところに未亡人がやってきたから押し付けよう」なんですよ。いやこんな性悪女だったのかと!逆にお互い割り切った関係なんだろうなと思っていたカミーユからはヴァランシエンヌへの恋慕が見えたからなんだかかわいそうになっちゃって…。
もうひとつ宝塚版との違いでなるほどと思ったのがブラスコヴィア(プリチッチ夫人)。かたやおばあちゃん、かたや肉食系女子で、「猛アタックされたら困っちゃう」というキャラクター設定にこの手があったかと膝を打ちました。オルガ「フン!」シルヴィアーヌ「フン!」ブラスコヴィア「チュッ!」の三段オチが最高。
それとツェータ男爵の部下ルクシッチが出てこないぞと思ったら彼は宝塚オリジナルなんですね。役を増やすためにニエグシュの役を分けたのかな。宝塚版ではふたりともかわいい下級生がやってたけど、原作通りニエグシュのみで手練れのおじさま役者が演じたらそれはそれで面白かっただろうなあ。

宝塚版では聴けなかった曲もいくつか。ヴァランシエンヌとカミーユのデュエット、東屋騒動の終わりに主要5人が並ぶ歌、どれも宝塚版でも聴いてみたかったです。
本来3幕のものを2幕にしたからだとは思うんですけど、幕前の無言の芝居は少し寂しかったのでこういうところにもナンバーがあればと思いました。宝塚版にあったニエグシュのソロみたいに。ニエグシュって本当は歌わないんだーというのも勉強になりました。

メリー・ウィドウのお楽しみといえばなんといってもカンカン!宝塚で見慣れているとスカートのボリュームが全然なくてあれー?と思ってしまいましたが、アクロバティックなダンスに拍手喝采!夫人たちも頑張って脚上げてましたよ!宝塚ではやらないお尻を見せるパフォーマンスもちゃんとあったし!(ズロース履いてるしかわいくていいと思うんだけどなあ)
そういえばロロドドジュジュクロクロマルゴフルフルのフルフルがいなかったけど頭数が足りなかったのかしら?

日本語のオペレッタは初めて見たのですが、日本語だからよくわかるってわけでもないんですね。もちろん台詞はわかるけど、歌詞がね。歌舞伎も能も日本語なのに何言ってるかわからないんだからそりゃそうか。むしろ字幕のほうがストーリーを追うにはいいんじゃないかとすら。
それから歌詞。宝塚版と同じフレーズが結構あったので、ベースがあるんですかね?単に訳せばそうなるといった話じゃなくて、文章としてほぼ同じだったり(「お目当てはまさか~(中略)~お金なのね」は一字一句同じ)、「いけいけさっさ」という独特な言い回しもそのままだったり。すべてがそうじゃなくてところどころそうなのがかえって気になりました。

正直、市民ミュージカルとかその類かなと思ってて、実際遠からずだとは思うのですが、期待以上のものを手軽に気軽に見れてトクした気分になりました。
オペラ(オペレッタ)鑑賞はこれで2回目なのでまだ楽しみ方がわからない部分もあるし(やはりマイクに慣れているとマイク無しを「こういうもの」と思えるまで時間がかかる)、これからもいろいろ見に行きたいというにもハードルを高く感じてしまうので、急転直下なハマリ方はしないだろうけど、面白そうな演目があれば是非また!演出の違いもあるでしょうが演者によってこんなにキャラクターの印象が変わるのかということもわかったので、次もメリー・ウィドウで全然OKです。今度は本場(ドイツ?ハンガリー?ウィーン?)の来日公演が見たい!(言うだけならタダ)
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.10.02(Wed) 23:39

無明逆流れ

山口貴由「シグルイ」を読んだですよ。
これ…珠城りょうと美弥るりかで見たかった。
ストイックで朴訥とした主人公と野心的で美しいライバル。ピッタリじゃないっすか?
ていうか夢現無双のビジュアルほぼそのまんまでいけない?!
今となっては夢だけど…。
たまみや云々は置いといても「シグルイ」は宝塚で舞台化行けると思うんだよね。
娘役トップと娘役二番手格が演じるべき物語のある女性がちゃんといて、主人公カップルとライバルカップルで入り組んだメロドラマ的な部分もあるし。
あーでも三番手の役が…岩本虎眼は専科が適役だし、となると兄弟子の牛股権左衛門…悲恋エピソードもあるしビジュアルに目をつぶればなんとかなるかな!でも名脇役上級生が演じる牛股も見たい。イケメンでサディストの徳川忠長は魅力的だけど三番手に宛てるにはちょっと弱いので別格上級生で。
岩本一門のアイドル涼之介と舟木一門のアイドル千加は新公主演組に。
虎眼流の門下生は人気スターで固めて、興津は上級生で、山崎はおいしい役にしてほしい。
舟木一伝斎は管理職、検校は専科にお願いしたい。
屈木頑之助はそのまま出すわけにはいかないから千加に焦がれる青年にするくらいの改編はやむなし。
娘役の役が足りない?伊良子清玄に魅了される女ならいくらでもいる!
てな感じでしかるべきタイミングでの舞台化をお待ちしております!皆殺しは宝塚では問題にならないし!

ちなみに同作者の「覚悟のススメ」の散様のキャラクター造形は宝塚に影響を受けているそうで、宝塚を知った今また読めばそういう楽しみ方ができるだろうから読み返そう。
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.08.27(Tue) 00:57

不動明王真言

松竹特別公演「蘭~緒方洪庵浪華の事件帳~」に行ってきました!
お目当てはもちろん北翔海莉!2017年の「パジャマ・ゲーム」以来2年振りの生みっちゃんです!

幕開きから華やかな衣装をまとったみっちゃんの登場に宝塚の舞台を見に来たんだっけ?歌って踊っての楽しいオープニング、若狭のMCによる出演者の紹介は映画のオープニングクレジットみたい。
だいたいにして出演者目当てなので観劇に際してストーリーの予習はしないタチなんですけど、話が面白くてラッキー!禁書にまつわるエピソードは現代の転売問題に通じる。種痘を持ち込むのに子供を道具として扱ったことには怒りがわいた。
気の重くなるエピソードもあったけど、コメディ色が強くて松竹新喜劇ってこんな感じなのかな。流行のネタも挟みつつ、アドリブも少なくないようで、何度も笑いが起きました。
恋愛模様は期待してたほどのものではなくて、章の左近への気持ちはあこがれに見えたし、左近から章への矢印にいたっては見えなかった。でもラストの会話が完全に逆プロポーズでときめいたわ~。君らいったいどこでそんなに心を通わせていたの。
ひとつだけ不満だったのがBGMに歌モノを使用したこと。台詞に合わせてせわしなく音量を下げたり下げたり本当に耳障り!そもそも音量下げたところで歌詞が消えるわけでく台詞とかぶっちゃうしでとにかく集中できなかった。これをラストの決め台詞みたいな場面でもやらかすんだからまいっちゃうよ。歌詞と台詞を同時に聴くことによる効果を意図してたとも思えないし…そうだとしても私の耳はそんな器用なことできません!
と、不満はあったものの、歌あり踊りあり、にぎやかな舞台でした!初演の際に原作者がたいへん気に入って通い詰めたというのも大納得。

さてさて我らが北翔海莉。
幕開きに登場したきりで次に登場したのが話もだいぶ進んでからだったんですけど、客席から登場しての立て板に水な長い長い口上に圧倒されました。
2年振りに見た生みっちゃん。美しくてビックリした。町娘のはずなのに芸者ばりの華やかさ。上村松園先生の美人画から飛び出してきたかのよう。
若侍姿も最高に美しかった~。実年齢には触れるべきではないけど本当に「若」侍なんですよ!我々(私だけじゃないはず)の代弁者となる左近様にメロメロな女性キャラが欲しかった!
ただ、町娘になったり若侍になったりするのがよくわからなかった…。兄がどうとか台詞でさらっと触れられてたけど詳しくは原作で!ってこと?
殺陣に竜笛にと芸達者ぶりを発揮してたけど、やっぱり歌ですよ!そもそもあんなにガッツリ歌うなんて知らなかったから大感激!「のーまくさんだー」でフランツばりの低音を轟かせる一方で高音部では無理のない美しいソプラノにうっとり…。BGMで使用されていた素敵なオリジナルの歌唱曲はCD化されてないのかしら?…だから余計に耳が持ってかれて集中できなかったんだよ!
音源でなら日常的にみっちゃんの歌声に触れているのに、どうしてこうも生で聴くたびに新鮮にみっちゃん歌うまああああああいと驚くんだろう私は。本当にうまい。全身の毛穴が開く。
正直、期待してたほど出番があったわけじゃなかったけど、目でも耳でもしっかり堪能できました!

そして藤山扇治郎!できるだけフラットにフラットにと思っても、どうしてもそういう目で見ちゃうよね。二人のデコボコな並びを見ると「高嶺の花と低嶺の雑草」という劇中の台詞がまさにで笑ってしまいました。松竹新喜劇の御曹司だから雑草なんてことはないんですが。
見た目のイメージでしか語れないけど、真面目で愛嬌のある好青年という役柄は扇治郎さんにピッタリ。あの無垢な感じは少年すら無理なく演じられそうな…だからこそ余計に「この二人がねえ…」と思ってしまうのですが^^;
一幕終わりのみっちゃんとのデュエダン(違う)は「風ちゃんが扇治郎さんに嫉妬した後意気投合した例の…」と思いながら見てしまいました。この場面の扇治郎さんはハッとするほど凛々しかったです。

左近の相棒・若狭役の大川良太郎は再演からの登板のようで、顔のつくりが大きくてメイクが派手で声が通って殺陣ができる、ひと目で大衆演劇の人だとわかるものですね。
テレビでおなじみの久本雅美はテレビのイメージまんまだったけど、役柄的に違和感ナシ。やりすぎのアドリブにみっちゃんが困ってた(笑)「テレビで見るよりも小さくてかわいい」はマチャミも例外なくでした。
舞台もテレビドラマもほとんど見ないからみっちゃん・扇治郎さん・マチャミ以外まじで誰一人として存じ上げないのですが、みなさん台詞がはっきりと聞き取れることに感動。ひとりひとりマイクを付けているわけじゃないからその点では聞き取りにくくはあるけれど、本人の問題で聞き取れないといったことがまずない。板の上に立つ人って本当にすごい。

みっちゃんが出演しなければまず見ることのないような舞台だったのでよい経験ができました!みっちゃんの存在に関わらず純粋に面白かったしね。これを機に今後はこういった舞台も…とはやっぱりいかないけど、松竹新喜劇や大衆演劇も興味がわきました。
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.08.20(Tue) 23:55

スペル・エストレージャ

ミュージカル・ロマン「アルジェの男」/スーパー・レビュー「ESTRELLAS(エストレージャス)~星たち~」に行ってきました!
雪→星→宙→月→花→星→宙→宙→月→星→花→星→花→星→宙→月→雪→雪→月→雪→星で1年振りの観劇です。

次期星組トップスターに決定した星組二番手・礼真琴主演の全国ツアー。二番手の全国ツアーは前にも見たことがありますが、トップ娘役不在は初めてだったので、いろいろと思うところがありました。では早速感想を。

・アルジェの男
公演解説を読んで舞台設定が第二次世界大戦前だとかスラム育ちだとかなんだか地味そう…とあまり期待してなかったのですが、とっても良かったです!
冒頭のスラムでのワイルドな出で立ちにスーツものですらないのね~と思ってたら、上流社会に身を投じてからはビシッと決まったスーツ姿を披露、更に運転手の制服姿まで見れておトクでした。
なにより純粋に物語が面白い。主人公のジュリアン含めてクズ揃いだし、ジュリアンを愛した3人の女たちはもれなく不幸になるし、胸糞なのは間違いないんだけど、死ぬべき人がちゃんと死んだという点では後味は悪くない。幕が下りる直前にジュリアンを撃った犯人であるアンドレがひっそりと上手の奥に姿を現すというラストシーンが秀逸。あれだけでアナ・ベルの死を予感させる。もう守るものがなくなってしまった故の行動なのだろうとアンドレの動機も。
アナ・ベルの悲劇を招いた母親からジュリアンへの「娘に女の悦びを与えて」という依頼の目的がわからない。ジュリアンの野心を見抜いていたのなら「遊び相手」にはなっても「伴侶」にはならないだろうし、アナ・ベルが経験したところでなにがどうなるとも思えない。実際、遊ばれたと知ったアナ・ベルは絶望したわけだし。
エリザベートのジュリアンへの気持ちも歪んでそう。ジュリアンは私に夢中と思っていたらそうではなかった、そして自身のジュリアンへの恋心というか独占欲に気付いてしまった。許せない。絶対。てことか。
一番かわいそうなのはサビーヌ。ジュリアンとは住む世界を異にしてしまったのだからふたりで幸せになる未来なんてないのに、なまじ再び交わってしまったばっかりに。でもその手を血で汚したおかげで救われた人は少なくないはず。
そしてジュリアン。「なんとしても成り上がる」と言っていたわりにあっさりと情に絆されてしまうなんてチョロイ。クズになりきれなかったのね。
いやほんと面白かった。もう一度見てもっとよく物語を味わいたい。
役どころが豊富なのもよかったです。とくに下級生で構成された上流社会の仲間たちにはワンフレーズずつとはいえソロがあって、下級生を覚えるのにもってこい。
シリアス一辺倒と思いきや、ボランジュ夫人がコメディリリーフとなり、まこっちゃんがイメージキャラクターを務める仙台銘菓「萩の月」を小道具に爆笑をかっさらっていきました。まこっちゃんの反応を見るに完全にダマなんでしょうね。それでもイケボで「ふんわりなめらか」とイメージキャラクターの役目をしっかり果たしていました。

・ESTRELLAS
私の大好きな「大海賊」の中村暁先生のショーということでとても楽しみにしておりました!
タイトルからするに「星」がテーマのようですが、とくに統一したテーマは感じられず次々に場面が変わっていく構成。ストーリー性があるのも一場面くらい?
J-POPを多用しているということでしたが、思ったほど気になりませんでした。洋楽も使われてましたね。「SUNNY」「HOT STUFF」どちらも耳なじみのある曲です。
前半は全員が黒基調の衣装を身にまとった場面やダンスボーカルユニットを思わせる場面に宝塚らしくないな…と思ったりもしましたが、後半の流れはザ・タカラヅカでした。私はこの先ずっと星組の大階段黒燕尾群舞を妬ましく思い続けるんだろうなあ…。黒燕尾そのままでのデュエットダンスも素敵でした。
全国ツアーでのお楽しみといえば客席降り、今回は2回ありました。1回目はセンターブロックの両脇だけだったので指をくわえて眺めるだけでしたが、2回目はサブセンターの通路にも来てくれて、間近で見るはるこちゃんに感激!マイケルに至っては一番端の通路を最上段まで駆け上がる出血大サービス!さすがにこのときばかりは客席も大騒ぎでした。
フィナーレでは不思議な羽根を見せられました…。まこっちゃんの羽根はサイズはトップ羽根と変わらないけれど、雉羽根が少なくてナイアガラもない。でも二番手羽根よりは豪華。はるこちゃんの羽根は愛ちゃんと同格で、雉羽根付きの三番手羽根といったところ。それまであまり深く考えていなかったのですが、そうか、トップ不在だとこうなるのか…と思い知らされました。
それと、はるこちゃんがトップ娘役でも娘役二番手格でもないということを端々で感じました。
一番わかりやすいのが衣装。オープニングからして他の人と変わらないという…。デュエダンなどはそれ相応の衣装なんだろうけれど、大勢の中でひときわきらびやかな衣装を身に纏い燦然と輝くトップ娘役を見るのも楽しみのひとつなので、それが見れなかったのは残念でした。でもそんなふうにトップにしか許されないことがあるのが宝塚の魅力なんですよね。
上級生ふたりがメインの娘役群舞も本来ならトップ娘役が率いる場面なんだろうなと思ったように、娘役に限らず、本公演での中心メンバーがごっそり抜けた結果、たくさんの生徒に活躍の場が与えられたのだろうと想像がつきます。本公演では気付けないような新たな魅力に気付くきっかけなったのではないでしょうか?!
ところでこの踊りまくりのショーを紅さんがやったということが信じられないのですが…本公演からどのくらい変わったんだろう?まこっちゃんの場面はそのままで、トップの場面を愛ちゃんと分け合ったのかな?

最後に、生徒について。

・礼真琴/ジュリアン・クレール
スラム育ちの青年の成り上がりストーリーは少年の面影が残る若いまこっちゃんにピッタリ。
まこっちゃんといえば歌唱力に定評がありますが、私はダンスが印象に残りました。踊れる人だということは知ってたつもりですが、こんなに踊れる人だったとは!踊りまくりのショーだからこそまこっちゃんのダンスの魅力に気付けました。
歌はいうまでもなく素晴らしく、とくにK-POPやLDHを彷彿させるささやくような歌い方をさせたら右に出る者なし!ただ、みっちゃんやだいもんで経験した「うますぎてひっくりかえった」(比喩)をまこっちゃんでは経験できませんでした。これは「うますぎる」を大前提としてそれ以外の要素のなにがどうってのは自分でもよくわかりません。この先まこっちゃんでそれが経験できたら素晴らしい経験になるはず。
歌わせてよし躍らせてよしなまこっちゃんですが、台詞に不明瞭なところがあるのが意外でした。「意外」と書いたのは、女役だった「ガイズ&ドールズ」はともかく「こうもり」ではそんなこと思わなかったので。声を低く作った影響なんですかね?考えてみれば「こうもり」はわりとかわいらしく演じてたし。「桜華に舞え!」は…どうだったかな?
ともあれ歌にしろダンスにしろ真ん中がうまいのは最高!少しも「ん?」と思う点がないのは本当にありがたい!台詞だってたいして気になるほどのことじゃないし!
ショーでは歌もダンスも最後まで安定していましたが、オペラで覗いたら汗だっくだくでした。全身全霊なまこっちゃんに感服!

・音波みのり/サビーヌ
ショーダンサーらしい露出度の高い衣装で踊る場面では腹筋に釘付け!になりそうになったのでオペラで腹筋を追い掛け回すのをぐっとこらえました。背中のヴィーナスラインも素晴らしい!!!はるこちゃんには芝居の人のイメージがあったのですが、ダンスの人だったんですね!そういえば「ガイズ&ドールズ」でもクパーナのダンサーでした。
まこっちゃんの相手役ということでサイズ感もお似合い。まこっちゃんより4期も上なのにヒロイン力に溢れているはるこちゃんを見ると、早期就任が続くトップ娘役にいろいろと思ってしまいます。

・愛月ひかる/ジャック
今の愛ちゃんの立場に相応しい役だと思いました。トップよりも若く見える下級生がやったら違和感を覚えるはず。大人の男な愛ちゃんからはジュリアンより年長なボスの風格をしっかりと感じました。
愛ちゃんの芝居声は聞き取りにくくて苦手なんですけど、歌声は実に堂々としたもので、歌い継ぎの場面になると下級生と比べて圧が全然違う。中心で活躍してきただけあります。
それにしてもスタイルが素晴らしい。みんなわりとオペラにギリ全身収まるのに、愛ちゃんは収まらない。

・朝水りょう/ボランジュ総督
出番も多くて別格上級生や専科に当てられそうな役を演じたのはまこっちゃんより1学年下の彼女でした。面長で頬のこけた顔立ちは現役感のある壮年の男性に相応しく、なにより台詞が明瞭で、こんな生徒がいたのかとびっくりしました。そうか96期はもう若手じゃないのか。すっかり気になる生徒の仲間入りです。こういうのがあるから別箱公演は楽しい!

・小桜ほのか/アナ・ベル
彼女の歌を聴いて「歌える人」と「うまい人」は違うんだなと思い知らされました。盲目の演技も語られるよりも早く「もしかして?」と思わされたし、すごい生徒です。ショーでも愛ちゃんの相手役を務めたりと、大活躍でした。

・桜庭舞/エリザベート
いまどき珍しく(?)大人の女が演じれそうな見た目に似合わぬキャンキャンした声は役柄に合わせて?地だとしても役柄には合ってました。絶許ソングは日常で使いたいヅカソングのレパートリーに追加です。

・極美慎/アンドレ
いかにも若手路線に当てられそうな役でお嬢様への密かな恋心が感じられてとてもよかったのですが、専科や管理職が演じたらまた違った味わいが出そうだなとも思いました。
顔は認識していなくても若手路線とわかるポジションで活躍していたし、若手路線とわかる歌唱力でした。

・紫藤りゅう/ミッシェル
前半全然出てこなくてしどりゅーどうした?と思ってしまいました。出番は後半に集中していました。
彼女の持ち味は白なんですね。上流社会の明部を象徴する存在として白い彼女に似合っていました。ただ、面白い役ではない。
ショーで見ても正統派で、黒い役とかイメージできない。クセがないのがかえって気になる。

・白妙なつ/ルイーズ・ボランジュ
・夢妃杏瑠/マダム・マルト
私なんでかこの二人の区別がつかなくなるんですよね。というか、あんるちゃんをなっちゃんに見間違えることはないんだけど、なっちゃんをあんるちゃんに見間違えることがある。退団しちゃったけどカトリーヌちゃんも含めて検証したかった。

・遥斗勇帆/クリスチャン
歌唱力がものすごいと評判の彼女、とても楽しみにしていました。噂通りの半端ない歌ウマでしたが、声は学年相応?意外と高めなんですね。
芝居でも率先してジュリアンをいたぶるポジションで印象に残りました。(単に見分けのつきやすい顔だってのもありそうだけど)
歌ウマなのはなによりですが、芝居のラストのカゲソロはもうちょっと抑え気味でもいいような…。あまりのインパクトに意識がそっちに持っていかれそうになったので。

スラムのみそっかすはおいしい役だったけど誰だったんだろう?
みっちゃんと縁のある颯香凜ちゃんは上流階級の仲間たちの場面で「多分この子」と思った子がいたのでその子だと思う。
娘役に転向したいーちゃんはわかんなかったけどもしそのまま男役だったらわかったかな?
組長さんは相変わらず映画スターのように美しかった!

全国ツアーのお芝居には「なんでこんなんばっかりなの!」とほぼ毎回思ってて今回のも「こんなん」だとは思うんですけど、好き嫌いで言ったら好きなので良かったです。いやホント、ショーが嫌いってのはないんですけど、お芝居は生徒の印象を左右するほど引きずるのでね…。
約1年ぶりの観劇でしたが、やっぱり宝塚はいいですね!チケットがどんどん取りにくくなっている昨今、私程度の熱量では年イチの全国ツアーが関の山ですが、今後も無理なく観劇できればと思っています。
舞台 | CM(0) | TB(-) 2019.05.21(Tue) 23:20
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