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Sue Me

映画「野郎どもと女たち」よーやっと見ました。

宝塚で3度上演されていて、私の大好きな北翔海莉のお披露目公演でもあった本作。
数年来、クラシックコーナーを覗けど100均(あるらしい)で探せど見つからず。観念して通販で入手しました。

古い映画だし2時間ないべと思って見始めたら1時間半の時点でまだハバナにいて、あと30分でエピソード消化できるの?と思ったら2時間半もあった。
長い映画だけど全然飽きない。どの曲もいい。好きなスターが出てるから何度も見てしまうのではなくて作品自体が好きなんだな私は。

舞台を映画化したものだから私の知ってるストーリーそのまんま。
宝塚版との違いはこれくらいかな。
・救世軍のメンバーがサラ含めて4人しかいない
・ホット・ボックスのショーの1回目の演目が違う
・「初めての恋」の場面が別の歌
・スカイが本名を明かすエピソードがない
・ブラニガン警部にネイサンのバチェラーパーティーだと誤魔化す場面でネイサンのナンバーが入る
・下水道でネイサンがビッグ・ジュールにたてつく
・スカイは教会にギャンブラーを連れてきて後はいなくなる
・「座れ、船が揺れる」はナイスリーのナンバー
・集会後のサラとアデレイドの場面がない
・最後、スカイは救世軍に入らない。代わりに(?)ナイスリーが救世軍に入る

宝塚では再現できないなと思ったのがホット・ボックスのショー。とても刺激的~。1回目の猫の衣装なんかシースルーかと思って目を凝らしてしまいましたわよ。2回目のショーは宝塚と同じ演目だったけど、字幕だと歌詞もよくわかるからそーいう話だったのかと!
他にも「運命よ、今夜は女らしく」でまわりの連中はかなり口悪くどやしてるんだなとか、「淑女でいろ」を「そばにいて」と訳すのもロマンチックで宝塚らしい。
クバーナのドタバタが暴力沙汰だったのにはビックリ。サラ暴れすぎ!ビンタじゃなくてグーパンチだし。

スカイはキャラクターが薄いので演じる人によって別物になりそうというのは予想通り。表情も乏しいしずいぶんと陰がある。とんでもない修羅場をくぐってきたに違いない。絶対何人か殺してる。ていうか彼は後に「ゴッド・ファーザー」のドンを演じるのか!どうりで!
サラの違いも面白い。お堅いのは共通としても、宝塚再再演版は生来の明るさが滲み出ていて少女性が強い。映画版だともっとずっと落ち着いてて大人びている。それなりに経験もしているように感じる。同じ難攻不落でも意味が違ってくる。
こんなふたりのラブシーンはなんだか宝塚とは違う意味でドキドキしてしまいました。
一番違ったのはビッグ・ジュール。宝塚再再演版だと掴みどころがないというかちょっと頭足りないんじゃないかと思ったけど、そんなことなかった。唐突な「クラップやろうぜ」は「まあそんなことはどうでもいいからとにかくクラップやろうぜ」ってことだったのね。ちゃんと会話のできる人間なんだとわかった分余計にこわい。
アデレイドが宝塚再演版の霧矢大夢にソックリなのにはビックリした。きりやんって銀幕女優みたいな顔してるなあとは思ってたけど、やっぱりそうだったんだ。宝塚の再再演では新公学年が演じたから「婚約14年目」という設定は無理があると思ったけど、映画版も30手前といったところで思ってたより若い。15歳で出会って冗談を真に受けてそのままズルズル…と考えればありえるか。
ソックリといえばナイスリー、宝塚再再演版は体型を忠実に再現してたのね~。ふとっちょナイスリーとチビッコベニーの並びはほぼ漫画。
ネイサンはフランク・シナトラの声がいいから5割増しでいい男に見えた。

場面が変わるといきなり結婚式なのは映画もそうなんだけど、前述したとおり救世軍に入ったわけでもないのでスカイとサラが結婚した理由がまじでわからない。スカイもサラもポーカーフェイスだから感情が伝わってこないし。ネイサンが観念したのはよーくわかった。
宝塚再再演版はまぎれもないハッピーエンドだったけど、映画版だとハッピーエンドなのか?と思いつつ、ポーカーフェイスだからこそ一瞬の笑みに重みを感じるところもあるし…。ま、かわいいかわいいアデレイドちゃんがハッピーならハッピーエンドでいいや。

あー見れてよかった。これでまた宝塚版も違った楽しみ方ができるでしょう。
過去3回も宝塚で上演されているから今後も再演の可能性は大いにあると思うけれど、必要なカードのうち重要なのは「学年差コンビ」よりも「アデレイド役者」なんだろうなあ。バリバリに歌えてゴリゴリに踊れてダブルヒロインの一翼を担える格のある生徒。役の大きさから男役に振られてしまうのも理解できるんだけど、となると「女装が似合って女声で喋れて歌える」という条件まで付いてくるというね…。上演スパンが十数年単位というのも致し方なし。10年に1度の逸材を待つしかない。
映画 | CM(0) | TB(-) 2019.10.10(Thu) 23:53

しあわせなら手をたたこう

映画「ジョーカー」見てきました。

バットマンの宿敵・ジョーカーが主人公の映画。
コメディアン志望の彼がいかにしてジョーカーとなったのか?!というお話なわけですが。
いやもう…かなり削られた。「突然笑い出して止まらくなる病気」を持っているだけで相当生きにくいし、母親の存在も重すぎる。
アーサーが恥をかいたり笑い者にされるシーンが多くて共感性羞恥強い人は見れないかも。かくいう私も面白映像として取り上げられているテレビアニメ「巨人の星」のクリスマス回にうわああああああああとなるタチなので。
アーサーが観覧したTVショーで憧れの司会者に気に入られてステージに呼び込まれるくだりは妄想だとわかりやすく描かれていたけど、シングルマザーといい感じになっててアーサーやるじゃんと思ってたらそれもまた妄想だったってのが本当に辛い。よくもまあこんな残酷な展開を。
そしてたどり着いた結論が「私は自分の人生を悲劇だと思っていたが喜劇だった」という。
ただ…電車の3人組・司会者・仕事仲間・母親・市長候補、もはやどこまでがアーサーの妄想や思い込みなのかわからないけれど、多少の差はあれどアーサーにひどいことをした人がアーサーに殺される。見てるこっちは真面目に生きているのに辛い目にばかり遭うアーサーに同情してるから「死ねばいいのにと思った人が本当に死ぬ」という展開に「スッキリした」という感想も隠せない。カリスマとなったジョーカーには憧れすら抱いてしまった。
しかしアーサー…ときめいたわ。ジョーカーがかっこいいのは当然として、かっこいいことなんてなにもしてないしみすぼらしくすらあるアーサーにゾクリとする色気を感じる。アバラ浮かせて踊る姿はバレエダンサーのよう。年齢に見合わないピュアさも怖い。
映画 | CM(0) | TB(-) 2019.10.09(Wed) 23:21

あたな本当に死ぬのが下手ね

最近見た映画

・フェノミナ インテグラルハード完全版
少女の腐乱死体が発見された街に有名俳優の娘が寮生として転校してくる話。
みちのくプロレスのテーマとしておなじみの曲のタイトルでもある「インテグラルハード」に惹かれて鑑賞。BGMのへヴィメタルの歌詞を字幕で出すのやめて。笑う。
なんつートラウマ製造映画。虫がダメな人はダメだし平気な人もダメになる。蛆虫プールは思い出すだけで吐き気が…うぷっ。
チンパンジーによる犯行かと思ったら(疑ってゴメンね!)息子の趣味を母親がサポートしてたってところか。生みの親としての責任からなんでもしてあげたいという気持ちだとしても歪みすぎ。主人公の虫に好かれる設定はよくわかんなかったけど最後に役に立ったからまあいっか。

・幸せなひとりぼっち
妻に先立たれ長年勤めてきた会社もクビになったので妻のもとに行こうとするもことごとく失敗する話。
男三人with猫の早朝見回りシーンがとってもかわいい。近所の旦那と仲互いした理由がくだらなすぎる~。これが「信仰上の理由」ってやつか。
ここまで頑固だと生きづらいだろうなあとは思うけど、マナーを守って生活してる人にはありがたい存在でもある。
奥さんが本当に素敵。自分が一番大変な目に遭ったのに復讐に燃える夫を「今を必死に生きるのよ」となだめる人柄が素晴らしい。
「葬式は私を認めてくれた人だけでやってくれればいい」と言い残した彼の葬式にたくさんの人が集まったのを見るに、妻が遺したものを自らの行動によって自分のものにできたってことだよね。こんな人生の終わり方、あこがれちゃう。

・オースティン・パワーズ
世界征服を企む悪党を追ってコールドスリープに入った英国諜報員が30年後に目覚めて再び鬼ごっこする話。
主人公と悪党の中の人が一緒だなんて全く気付かなかったよ!ヘアメイクとかそういう問題じゃなくて、表情の作り方でまるで別人…役者ってすごい。
開始しばらく全然笑えなくて合わなかったかなあと思ったけど悪党が出てきたあたりから笑えるようになってホッ。殉職した手下の身内に訃報を伝えるシーンも笑うポイントなんだろうけど、あんなの見せられたら他の映画見ても「コイツにも家族が…」などと思いを馳せてしまうではないか!
日活ロマンポルノばりに小道具を駆使して大事な部分を隠すテクニックには感心した。でも虫めがねにおもいっきり映ってたような。
30年後の最大のギャップは悪の組織がナンバーツーの尽力で大企業に成長してたってことだよね。それをあっさりと!やっぱり大悪党だ!

・エンド・オブ・トンネル
車椅子生活の男が同居人を募ったら口のきけない娘を連れた女性がやってきたのと時を同じくして隣の家から犯罪計画が漏れ聞こえてきて…という話。
いやまあそうなんだろうなとは思ってたけど母親の恋人ド畜生だな!地獄に落ちろ!
穴掘って銀行の金庫に忍び込むってのはよくある話だけど、計画を知った第三者が横取りした挙句水没させようと計画して実行するのが刺激的。脚が利かないから余計にハラハラする。
ハメるために犯罪集団を家に招き入れて演じ切るのもすごい度胸。いろいろとスキルが高すぎて一般人とは思えない。
最後がイマイチわからなかった。黒幕が事故ったのはたまたま?リュックに爆弾でも詰めてたの?(主人公ならやりかねない)
ラストカットからするにあの三人は親子になったんだろうな。

・裁き
年老いたミュージシャンが「清掃員が歌詞に煽られて自殺した」と自殺ほう助で訴えられる話。
法廷サスペンスかなと見てみたら一応中心となる事件はあるけれどべつに解決するわけでもないし、弁護士や検察の日常描写も多くてそっちの方に目が行った。弁護士が些細なことで母親と言い争ったり、検察がバスで隣り合った人と世間話したり、どんな人にも仕事以外の生活があるんだなと。休日は家族で劇場へとかね。歌って踊ってないかにもなボリウッドしか知らないから、初めてインドの日常を覗いた気分。移動シーンをいちいち固定アングルロングショットで見せるのも日常感増してる。
面白かったのが言語がわりとバラバラなこと。これがヒンディー語かーと思って聞いてたらすっごいクセのある英語を喋っている人がいることに気付いて、作中でも弁護士「英語で喋ってください」被告「マラーティー語の方が慣れています」裁判長「わからないところは通訳します」という会話があるし、ヒンディー語と英語とあとひとつくらいは喋れて当然なのかな。すごいな。
映画 | CM(0) | TB(-) 2019.09.20(Fri) 23:47

5年は良くて10年はぬるま湯、それからどん底

映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」見てきました。

窓口で間違えずに「ハリウッド」と言わねばと思ってたのにやっぱり「アメリカ」と言ってしまいました。もちろん係員はスルーだけど、実際どのくらいの確率で「アメリカ」と言われてるんだろ?
この作品は公開前からチェックしてたわけじゃないんですけどね。とにかく1年間で無料招待券10枚消化しなきゃいけないので映画館に行く習慣のない私は結構必死なんです!

1960年代のハリウッドを描いた本作、なんかスゲー変なもの見た感…。
キャリアに悩む俳優のリック側はすごくよかった。不本意な仕事でもクサらずに努力する姿を見てたから結果を出したことを素直に喜べたし、小さな名優との交流には心が温まった。新しいキャリアにも挑戦してまだまだ安泰とはいえないけれど、ひとまずのハッピーエンドと受け取れる。
一方でスタントマンのクリフ側が…そもそもにして本人が相当の変人。献身的に尽くしているのはリックへの依存だろうし、あからさまに怪しいコミューンを訪れて昔の知人に会わせろと迫るのも危険な好奇心が過ぎる。なにもなかったからよかったけどさ。
真偽不明な「妻殺し」といい、随所から感じるヤバさに道を踏み外さずに済んでいるのはリックにべったりなおかげかもしれないと思ってしまう。
終始不穏な空気は漂っているのに、なにか起きそうでなにも起きず、これといった事件もなく進んでいった終盤であの展開。目の前で繰り広げられる惨劇に笑いが止まらなかった。
で、エンドクレジット見て気付いたんだけど、あのコミュニティーってチャールズ・マンソン・ファミリーだったのね!シャロン・テートって誰だっけ?「氷の微笑」の人だっけ?(それはシャロン・ストーン)なんて思ってたわ…。
となるとこの話は「If」なのか、それとも前日譚なのか。シャロン・テート天真爛漫でかわいいから「If」であってほしい。もう第二の刺客は送ってこないで!

ところで、自宅で昔の出演作の再放送見てるときにリックが「ヘイ!」と歯笛を鳴らしてクリフを呼ぶシーン、あれかっこいいよね。とりあえず歯笛の練習始めるよね。
映画 | CM(0) | TB(-) 2019.09.02(Mon) 23:19

勅命陏身保命

最近見た映画

・グリーン・ホーネット
「ヒーローになりたい!」というポンコツ社長のワガママに天才エンジニアが付き合わされる話。
久々に見たけどやっぱり最高~大好き!主役は間違いなく社長なんだけど、最後の最後においしいところを持っていくといったこともなくぼほぼ役に立ってないのがいいんだよ。腕も立つし頭もキレるけど地味なカトーとバランスが取れている。美しく聡明なヒロインがどっちともくっつかないのもいい。
ラスボスのキャラクターもツボ。冷酷だけどヌケてて憎めない。古臭いと言われて本気で悩んでファッションをがんばってみたり決め台詞とか考えちゃうのホント面白い。
キャラクターもマシンもアクションも最高なのに、なんで一作で終わってしまったんだああああ!!!!

・アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!
デスクワークに精を出すアレンと不祥事で窓際に追いやられたテリーが殉職で空席になった花形刑事の座を狙う話。
赤いプリウスのミニカー買って左後部座席のドアだけ白く塗りたい。
花形刑事の殉職シーンが面白すぎて3回くらい見返してしまった。見てるこっちも見事着地することを疑わなかったんだから映画の見すぎだ。よくある自動車爆破シーンも現実的で笑った。
アレンの「元カノはホット、妻は超ホット」というホットな女性にモテモテ設定が楽しい。本人がアレだから余計に見直しちゃうけどテリーは妬ましくてたまらないだろうな。
徒歩パトロールに乗じて調査を進めるアレンと交通整理に仕事の喜びを見出すテリー、ヤマを外された後の二人の対照的な変化がよかった。お手柄挙げてハッピーエンドだったけど、ふたりが花形刑事として活躍する姿は思い浮かばん。

・市民ケーン
孤独な死を迎えた大富豪が死に際に遺した「バラのつぼみ」という言葉の謎を追う話。
二番目の妻が悲惨すぎる。初舞台で身の程知らずだったと思い知らされただろうに、後戻りできないところまで来ていてもはや自分の意志ではやめられない、想像しただけでゾッとする。巡業の絶賛記事が事実なのか書かせたものなのかわからなくてモヤモヤ。
「バラのつぼみ」の謎が結局取材では解き明かされなくて「ご想像にお任せします」パターン?と思ったらラストカットで謎が解けた!スノードームにも意味があったのか!ビル街にも見えたケーンの膨大な収集物がなんだか不気味。

・キョンシー(2013)
落ちぶれた俳優の引っ越し先が事故物件でひどい目に遭う話。
かっこよくておぞましいポスターの期待を裏切らない怖さ。団地の廊下を傘の一行が通過するシーンの不穏さがとても良い。色数の少ない画も好み。道士の共闘は燃えるし人間と怨霊の肉弾戦も面白かったけど、登場時にはちゃんとピョンピョン跳ねてたキョンシーがバトルシーンになると制限なく動くのには興醒め。いくら双子が入ってるったって。
冒頭で元俳優が自殺しようとしたのは本人の意思ではなくて双子の呪い?道士が双子と戦っていたのはかわいそうな母子を助けようとしていたのか、それとも力試しだったのか?双子を封じ込める死体を手に入れるためにこれ幸いと奥さんの悲しみに付け込んだ?ラストのパラレルワールドも謎。
双子が「呪怨」の伽椰子みたいと思ったらプロデューサーが清水崇!どうりで。…さだかやとキョンシーを戦わせたかったのかな?

・アクト・オブ・キリング
1965年にインドネシアで起きた大虐殺の当事者たちによる映画製作を追うドキュメンタリー。
「金のために仕方なく」が「信念を持って」よりもマシだとは全然思えない。
「戦争だから」はその通りだけど乗じた婦女暴行を下品なジェスチャー付きで嬉々として語る奴らはゴミクズとしか言いようがない。
被害者側への取材を禁じられた中で撮影中のワンシーンとして被害者の気持ちが覗える場面が見れたのは良かったけど、加害者側の一方的な言い訳が大半で、孫たちに囲まれている映像にカタルシスなんかないんだろうなと思ってたから、きれいすぎる着地点に面食らった。散々えづいた後の「私は報いを受けるのか?そうならなければいい」という言葉はこの期に及んでそんなことを言っているのかと怒るよりもそう思えるようになったのかと受け止めるべきなんだろうな。
映画 | CM(0) | TB(-) 2019.08.28(Wed) 23:59
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