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友達は自分で選べる家族

映画「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」見てきました。
プロレスラーに憧れるダウン症の青年が施設を脱走するというあらすじの「プロレス」というキーワードだけで見に行ったんだけど、思ってた以上にプロレスでした。プロレスなんて脱走するための理由付け程度だと思ってたから試合が見れるとは思わなかった。そもそもタイトルがリングネームだったとは。
文字通りパンツ一丁で脱走したザックもすごいけどそんなザックを受け入れたタイラーもすごい。初対面時なんかゲロまみれだったし。
タイラーがザックに優しい言葉をかけられて泣いた後にザックの顔を触り始めてザックも同じように触り返すシーン、子供がじゃれあってるようでほほえましいんだけど、キスシーンのようにも思えた。性愛対象でない相手に対する愛情表現というか。愛しくてたまらないけれどキスするわけにはいかないからその気持ちを発散する行動として。
ザックを連れ戻しに来たエレノアの目線を通して「守る」ということは抑圧にもつながるのだなと気付かされた。そんなふうにエレノアは「普通」を重ねる重要な存在ではあるんだけど、旅に同行することになったのは二人の仲に割って入ってきたようで正直面白くない。やっぱりタイラーといい感じになっちゃうし!でもあのキスは罠にハメるためのものなのでノーカンにしておく。
ザックが目指したプロレス学校の現在はきっと誰もが想像したとおりだったけど、ザックの願いを叶えたかつてのヒーローの粋よ!往年のプロレスラーを場外に投げ飛ばしたのはさすがにファンタジーだけどそれもひっくるめてプロレス!
どこか牧歌的な空気の中でタイラーの追手の恐さが際立ってた。暴力的な悪役として描かれていたけれど、タイラーの悪行を考えると殺したくなるのも無理はない。「金がないのはみんな同じだ」という台詞が響く。あっさり引き下がったかと思いきやのあの展開はゾッとした。間一髪!ザックが場外に投げ飛ばしたレスラーの下敷きに!なんてことにはならなかった。ともあれ死ななかったからタイラーは相応の報いを受けたってことで。
タイラーとエレノアの結婚は容易に想像できるけど、そこにザックがいる未来となると…いやタイラーなら一生面倒見るとか言いそうな気もしないでもない。それはザックのためというよりもタイラーが自分の心の穴を埋めるためかもしれない。
映画 | CM(0) | TB(-) 2020.06.30(Tue) 00:51

セロリ

映画「ドクター・ドリトル」観てきました!
「ドリトル先生は動物と喋れる獣医さんだよね?」くらいの知識。
ほぼほぼデフォルメされてない造形の動物たちが人間さながらに動きしゃべる楽しさと言ったら!!!とくにトンポがめっっっっちゃくちゃかわいい!なんだあの口!シロクマとダチョウでブロマンスもあるしは~~~最高~~~。
動物と同じくらい人間もかわいかった。(ドリトル先生には「人間も動物だ」と言われそう?)子どもは言わずもがなだけど悪役も憎めない。マッドフライ先生どうかご無事で。
冒険の過程で動物たちは適材適所で活躍するんだけど、水陸両用のシロクマ最強マジイケメン。アリの軍隊に協力を依頼する「前金と成功報酬」のあるあるなやりとりを角砂糖でやるのツボった。
お義父さんの「お前のことは殺したいほど憎いけどそれ以上に娘への愛が大きい」という台詞が切なかった。ならばあっさり渡してやれよと思わなくもないけどそれで少しでも気が晴れるのなら。
ドラゴンの便秘治療は唖然としたけど笑える程度に書かれていたからまあいいか。いやでも甲冑がそのまま…ギャー!真正面から見てしまって何度も気絶するダチョウがお気の毒。
侍女のリリーが押しかけ助手のトミーにお礼のキスをするんだけど、この年頃は女の子の方が背高かったりするからそれがもうかわいくてかわいくて!
トミーを助手に迎えて動物病院を再開するエピローグも素晴らしかった。トミーはリスをきっかけにドリトル先生も救ったってことだよね。とはいえ動物たちに囲まれた引きこもり生活もそれはそれで楽しそうで、でもそれは動物に対して決して声を荒げたりしないドリトル先生の人柄あってこそ。
エンドクレジットも楽しかったー。ナナフシ絶対にどこかにいるはずと探してたらちゃんと最後に出てきた。
わかりやすい冒険譚で期待に違わぬ作品でした。
映画 | CM(0) | TB(-) 2020.06.23(Tue) 01:42

少女時代は必ず終わる

映画「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」見てきました。
世界名作劇場で見てたはずなんだけどほとんど覚えていない。別シリーズの「ナンとジョー先生」のジョーが四姉妹の一人だということは知っている。
四姉妹がとにかくにぎやかで、お母さんと一緒に四姉妹がローレンス家にドヤドヤとやってきてドヤドヤと去った後に男三人だけでシーンとなっちゃうの面白い。
ジョーとエイミーのやりあいがなかなか壮絶で、エイミーがジョーの原稿を燃やしてしまうエピソードは子供ならでは残酷さだよなあ。まさに後先考えない行動。エイミーが湖でおぼれてしまうのは仲直りのきっかけとするには過酷だけど死ななくて本当に良かった!
ローリーをめぐる三角関係もキツかったー。そして恋の行方が腑に落ちない私。エイミーは「なんでもジョーの次は嫌」「好きな人の二番目は嫌」と言ってたのに結局ローリーと結婚しちゃうし、ジョーもあんなにはっきり「絶対無理!」と言ってたのに、いったいどういう心変わりなの?!いやそもそもローリーに何の魅力も感じないので「なんでこんな奴を…」と思ってしまうわけですが。ローリーはどっちに転んでも八ッピーなのが余計腹立つ。でも夫婦になった二人のお似合いなこと。
「女性にとって結婚は経済問題だ」というのは昔はもっとずっと深刻だったんだろうな。ジョーは「経済的に独立して結婚しないライフスタイル」のモデルケースになるのかと思ってたから結局結婚するんかーいって。まあこれが学校設立につながっていくからいいんだけど。
見てるとジョーの考えに傾倒しそうになるけど、結婚を控えたメグとのやりとりで「家庭を築く幸せ」を肯定するシーンがあるのは良かった。
ベスとローレンス氏の交流はとても沁みた。ピアノのお礼を言いにやってきたベスがローレンス氏を前にして感激のあまり抱きついちゃう場面なんかもう~~~~!!!そりゃローレンス氏もベスがいとおしくてたまらないでしょう。だからベスがいない家を訪ねるをためらうローレンス氏が余計に切なかった。
私はベスが亡くなったことも覚えてなくて世界名作劇場で見てたかもあやしかったんだけど、ジョーがお金を工面するために髪を切ったエピソードで「これ知ってる!!!やっぱり見てた!!!」と思い出したのです。
発刊のきっかけが「小さな読者の意見」ってのが素晴らしいね。もうどこで泣いたかもわからないほどいろんな場面で泣いたけど、製本場面で泣くとは思わなかった。
今週は見たい映画がとくにない…と思ってこれを見ることにしたんだけど、素晴らしい作品でした!見てよかった!

ところでエイミーの役者が「ミッドサマー」の主人公だっから元気な姿が見れてよかった。だって本当に悲惨だったんだもの…。
映画 | CM(0) | TB(-) 2020.06.18(Thu) 21:51

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映画「彼らは生きていた」見てきました。
第一次世界大戦の最前線をイギリス側の証言と記録映像で綴ったドキュメンタリー。
兵役に志願する若者たちはどこか浮足立っているというかワクワクしている。
訓練も「楽しかった」と言ってるし、「戦況が落ち着いているときは楽しかった」とも言っている。
他にも運動会の話や売春宿に連れてってもらった話、そんな「楽しかった話」ばかり思い出してしまう。
映し出される「本物」の光景が地獄すぎて…。
それは戦闘の話だけではなくて。
乾いたところを探すのが難しいという塹壕のぬかるみにずっと足を浸けていると壊死してしまう。
塹壕のネズミは太っている。飽き足らず寝床にまで入ってくる。
笑い飛ばしていたけど「丸太をかけただけ」の便所も考えたくない。
たまたま隣り合った人と親友になる。そしてその親友が目の前で死ぬ。
戦争が終わると兵士は無職になる。今度は仕事の心配をしなければならない。
帰還兵は労われるどころか冷たい目を向けられ挙句「今までどこに行っていたんだ?」などと無神経な言葉まで投げられる。
壮絶なエピソードの数々に捕虜との交流につい心が洗われてしまう。「戦争は無意味」は共通の認識。
これが第一次世界大戦でこの後第二次世界大戦がある現実に頭がクラクラした。
エンドロールの曲がバートン・クレーン「ニッポン娘さん」の原曲(Hinky Dinky Parley Voo)エンドレスで和んでしまったのはいいんだか悪いんだが。ポクポクこーうーまー♪
映画 | CM(0) | TB(-) 2020.06.10(Wed) 00:42

ぶるるん!

映画「プロメア」見てきました!
めっっっっちゃくちゃ面白かったです!!!!公開当時小さなスクリーンが満席で見れなくてよかった!無理して応援上映に行かなくてよかった!大きいスクリーンで見れてよかった!と心底思いました。
8割方爆発してるんじゃないかってくらいド迫力のアクションシーンの連続に手に汗握りっぱなし。ストーリーが滞るような人間ドラマの深堀りもなく1秒たりとも飽きませんでした。
熱血漢のガロに浮世離れしたリオ、ふたりのキャラクターもよかった!敵対していたまるで正反対なふたりが共闘して共通の敵に立ち向かうなんてこれ以上無い最高に燃える展開!
悪役像もわかりやすく、ややこしくもなりそうなバーニッシュの設定も理解できるように描かれていたし、こんなにすっきりと面白かったと思える作品はなかなかないよ!
能力を失ったバーニッシュたちの今後が心配になったけどむしろ街がめちゃくちゃになったことで「バーニッシュであろうとなかろうとみな等しくイチからやりなおし」という落とし方も素晴らしい!
正直、バーニッシュの死が描かれている以上はクレイとエリスは死をもって償えと思ったけど、「全員助ける」というガロの心意気に免じる。
実はディズニー以外のオリジナル長編アニメ映画を劇場で見たのは人生初でして(ジブリすら見てないはず)、目に映るなにもかもが新鮮でした。
CGが現実と見紛うようになって久しいけれど、本作は消火栓にしろビルの窓にしろCG丸出し。場面によってはここまで簡略化するかというくらい。線だけで表現されたエレベーターの動線にインナーチャイルドが大興奮!あの頃の私は真っ黒い画面に映し出された緑の線にどれだけ想像力を掻き立てられたことか!博士のポリゴンの粗さといい灰色のグラデーションで表現されたメタリックな質感といい、そうだよこれが当時の「未来」の表現だったんだよ!と鼻息が止まりませんでした。
博士の作ったロボットのずんぐりむっくりなフォルムは私の世代ともまた違った未来だし、ガロに「こんなロボットじゃやる気が出ない」と言わせてロボットの系譜まで出してきたのには感服。
で、この新旧入り乱れた「未来」を歌舞伎の手法で見せてくるのが面白い。立役なガロと女形なリオはわかりやすく歌舞伎だけど、重要な名称をいちいち画面いっぱいにどーんと文字を映し出すのもまた「見得」なんだよね。大げさな演出がガッチリハマってて最高でした。
わりと正統派なキャラクターデザインの中で異彩を放っていたのがリオ。テロ集団のボスでありながらフリルを施した華美な衣装に出自を想像したりもしたんだけど、花の24年組のオマージュと知り大納得!いわゆる「元ネタ」は他にもいろいろあるんだろうな~。そういうの気付くと嬉しいのよね。そして気付かないと悔しい!だから教養は大事!
W主演が松山ケンイチと早乙女太一だというのはわかってたけど、クレイが堺雅人だってのには気付かなかったというか忘れてた。まあー堺雅人だとわかってたら「そんなの黒幕に決まってる」と気付いてしまっただろうから…。でもクレイは糸目なキャラデがすでに…と思わなくもない。
脇はほぼほぼ声優で固められてたけど、ふと、声優ファンはこういった劇場公開作品の主演を畑違いの人に持っていかれる現状をどう思ってるんだろう?プロレスに例えるとレギュラー参戦選手そっちのけでビッグマッチのメインを他団体選手ならまだしも総合格闘家に持ってかれるってことでしょ。そんなの絶対嫌。畑違いの起用は外様へのアピールになるといっても声優ファンは堪ったもんじゃないだろうな。と、畑違いの私が憂いてみたものの、今度「ムーラン」を主演の明日海りお目当てで見に行くからどの口が言うって感じ。
いやー。ほんっっっと面白かった。これを機にアニメ映画も積極的に…ってことはないけどいい経験ができた!
映画 | CM(0) | TB(-) 2020.06.03(Wed) 01:20
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